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           『科学』という思想信条 vol.21

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 前回に引き続き、『ダーウィン進化論』について取り上げようと思います。
 なお、今回から購読される方は、このメルマガのvol.14〜20、及び、旧メル
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<毛>

 『進化』という観点から、ほ乳類や鳥類のような恒温動物を見て、非常に不
 思議に思えるのが、『毛』です。
 『毛』って、どうして生えてくるのでしょうか?

 『毛』は、文明生活にどっぷり浸っている人間たちからは、あまり重視され
 ていないように思います。
 「ハゲ」とか、「毛深い」とか、せいぜい、見栄に関することとしてしか扱
 われない場合がほとんどです。
 そのため、その方面の専門家でもない限り、『毛』は「学術上、それほど議
 論するに値しないもの」として、軽く扱われてしまう傾向があるように思え
 ます。

 しかし、自然界に生きる生物にとっては、そうではないはずです。
 それに、生物や医学を真面目に研究している人たちにとっても、決して軽視
 できるものではないはずです。

 詳しく知れば知るほど、毛というものは、驚くほど複雑な構造と機能を有し
 ていることがわかります。
 毛は、ただ単に生えているだけではありません。
 剃っても、のびてきます。
 さらに驚くのは、温度が下がると、立ち上がることです。
 また、『怒ると逆立つ』というように、心理的(精神的)なものと関連して
 いる場合もあります。
 さらに、動物の種類によっては、季節によって生え替わるものもあります。
 また、鳥の毛などには、幹から枝が生えたような構造のものもあります。
 このように、毛というものは、決して多くの人が思っているような単純なも
 のではないのです。
 実際、顕微鏡レベルで毛や毛根や皮膚などを研究すると、このことを嫌とい
 うほど思い知ることができます。

 そこで、疑問に思うのが、これだけ複雑な構造と機能を有したものが、何か
 ら進化したものなのか?、ということです。
 つまり、は虫類やそれ以前の生物の体のどの部分が進化したものなのか?、
 ということです。
 はたして、進化などという単純な考え方で、あれだけ複雑な構造や機能を持
 つものが、本当に説明できるのでしょうか?

 すでに述べたように、多くの人は、毛というものを真面目に考えようとしま
 せん。
 そして何より、毛の複雑な構造や機能を知りません。

 考えないから、知らないから、疑問を抱かない…

 そんなところはないでしょうか?

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<化石と類似性>

 進化論の観点から毛を研究する上でネックとなるのが、化石の問題です。

 骨や歯といったものは、化石になっても、原形に近い形で残る場合が少なく
 ないのですが、毛は残ること自体が非常に少なく、残っていても非常に不鮮
 明な形でしか確認できない場合がほとんどです。
 まして、毛根や皮膚に至っては、まず期待はできません。

 つまり、上で述べたような、生物間の相違点を示す『毛』というものについ
 て十分な研究ができない、ということです。

 そこで気付いてほしいのが、化石というものは、生物間の相違点を示すもの
 が抹消されているという事実です。
 これは裏を返せば、化石というものは、類似性ばかりが目につくものである
 ということになります。
 もっと意地悪な言い方をすれば、
 「どんな生き物も、死んで化石になってしまえば、どれも『似たようなも
  の』になってしまう」
 ということです。

 化石はよく、別の生物のそれと誤認されます。
 詳しい鑑定の結果、それがわかってガッカリ…、ということは、少しも珍し
 いことではありません。
 つまり、それくらい、化石になると似てくるということなのです。
 このことは、上で述べたことを証明するものではないでしょうか?

 化石というものは、人間の感覚にとって、生物をみな似せて見せてくれるも
 のなのではないでしょうか?

 だとすれば、相違点よりも類似性に注目したがる人たちが、化石をコレクシ
 ョンにすれば、あのような結論に到達してしまうのも無理はない、と言える
 でしょう。

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<知らないから信じることが出来る>

 世の中には、ただの手品を「超能力」などと偽る人たちがいます。
 手品のタネに詳しい人たちなら、彼らのトリックを見破るのは容易なことな
 のでしょう。
 しかし、タネを知らない人たちなら、それを超能力と信じてしまっても、無
 理はないでしょう。
 つまり、知らないから、信じることができるわけです。

 同じことが、ダーウィン進化論にも言えるのではないでしょうか?

 上で、毛というものを知れば知るほど、その構造や機能の複雑さがわかり、
 それ故、進化という考え方に疑問が残るという例を取り上げました。
 おそらく、このことは、毛に限ったことではないでしょう。
 多くの人たちがダーウィン進化論を信じることができるのは、そうした事実
 ・知識を知らないからではないではないでしょうか?

 なにしろ、ダーウィン進化論は、まだ十分な知識もない義務教育で教え込ま
 れるものなのですから…

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□■ 前回の補足 ■□

 化石の話が出てきたので、ついでに前回述べた『人類アフリカ起源説』につ
 いて、少しばかり補足しておこうと思います。

 『人類アフリカ起源説』が提唱されたもともとの根拠は、アフリカから化石
 が沢山見つかったからでした。
 しかしながら、化石というものには、解釈がつきものです。
 そして、これまでにも何度も紹介してきましたが、化石の解釈には、定説と
 は異なるものもあるのです。
 → http://isweb23.infoseek.co.jp/school/mediax/mm2/7.htm

 自然界に存在する生物は、それが生存できる環境では、死ぬと分解してしま
 います。
 それでは化石になれませんから、分解する前に埋められてしまう必要があり
 ます。
 そして、そのためには、知性のあるものが埋葬するか、または、大災害によ
 る瞬間的な死が訪れなくてはなりません。
 もし、後者なら、その生物は、その大災害のせいで絶滅した可能性が高いで
 しょう。
 そして、それが子孫を残せた可能性は極めて低いでしょう。
 したがって、化石となった生物が、後世の生物、特に現在生存する生物の祖
 先となり得た可能性は、絶望的なほど低いと言わざるを得ないでしょう。

 となれば、アフリカで人類の祖先とされる化石が沢山見つかることは、アフ
 リカでそうした大災害が頻繁にあったことを示す証拠と言えます。
 したがって、それらが現在生存する人類の祖先の化石とは言えないことにな
 り、それ故、アフリカが人類発祥の地とは言えなくなってくるのです。

 このように、解釈が変わると、それまで有利な証拠とされていたものが、一
 転、不利な証拠になってしまうものなのです。

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発行者   : media
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