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           『科学』という思想信条 vol.18

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 前回に引き続き、『ダーウィン進化論』について取り上げようと思います。
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<ホルモン>

 いきなり過激(性的)な話になりますが、思春期の頃になると、アソコに毛
 が生えてきます。
 その他にも、様々な変化が現れますね。
 これらは、ホルモンの分泌によるものとされています。

 さて、なぜ、こんな話をしたかと、生物の体が変化するためには、ホルモン
 のような何らかの物質が分泌されなければならない、ということに是非とも
 気付いてほしかったからです。
 そして、このことに気付くと、現状において、ダーウィン進化論が極めて重
 大な問題を抱えていることが見えてくるのです。

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<進化に生理学は無用だ!?>

 進化論者たちは、しばしば、「生物は環境の変化に適応するように、自らを
 進化させてきた」などと主張しますね。
 そして、また、最近では、進化の正しさを証明するために、『遺伝子』なる
 概念を振り回しています。
 しかし、ここに重大な問題があるのです。

 もし、彼らの主張が正しいとすれば、環境の変化が、遺伝子の変化をもたら
 した、あるいは、その原因となったことになります。
 しかしながら、では、どうやって、遺伝子は環境の変化を知ることが出来た
 のでしょうか?

 遺伝子が変化したのは、何かが、生体外の環境の変化を、細胞内の遺伝子に
 伝えたからですよね。
 それをハッキリさせなければなりません。
 おそらく、それは、何らかの分泌物質でしょう。
 では、それは、何という物質なのでしょうか?

 言うまでもありませんが、それは生体内で分泌されうる物質でなければなり
 ません。
 では、その物質とは?

 奇妙なことに、進化論者たちは、この物質を明らかにしようとしません。
 否、そんなことに触れることすら無意味である、と言わんばかりです。

 これは全くおかしな態度です。
 なぜなら、そうした分泌物質が見つからなければ、遺伝子が環境の変化によ
 って変化することが説明できず、それ故、進化など起こり得ないことになっ
 てしまうからです。
 これでは、大進化はおろか、小進化さえも、説明がつきません。

 遺伝子の変化を促す分泌物質も明らかにせずに、進化論者たちは、一体、何
 によって遺伝子が変化したと考えているのでしょうか?

 ひょっとして、意志の力でしょうか?
 意志って、誰の意志でしょう?
 生物自身の「生き延びよう」とする意志でしょうか?
 それとも、もっと偉大なもの(神とか宇宙人とか…)の意志でしょうか?
 なんだか、精神モノの世界のように思えてならないのですが…。

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<これこそ最大のミッシングリンク>

 上で述べた進化のメカニズムを整理してみましょう。

   (1) 生体外の環境が変化する
     ↓
   (2) 生体内で、何らかの物質が分泌される
     ↓
   (3) 遺伝子が変化する
     ↓
   (4) 生物が進化する

 進化はこうしたステップを経て実現する、というわけです。

 ところが、すでに述べたように、現状では(2)の部分がスッポリ抜け落ち
 て、空欄になってしまっているのです。

 これこそ、論理における最大のミッシングリンクではないでしょうか?

 この問題に比べれば、よく言われる「中間の生物の化石が見つからない」と
 いう問題など、極些細な問題にすぎません。
 そもそも、「化石が見つかる」ということ自体、一つの奇跡なのですから。
 (→ http://isweb23.infoseek.co.jp/school/mediax/mm2/7.htm )

 むしろ問題なのは、進化論者たちが、生物というものに関して、遺伝子とい
 う微視的な概念にばかり注目して、生理学のような巨視的な問題に無関心で
 いることです。
 そして、巨視的なことというと、いきなり、環境など、生体外のことに話を
 移してしまうのです。

 これは、(誰かさんの得意な)エレクトロニクスの話にたとえると、
 「電気製品(装置)の使い方はわかる。部品の知識も知っている。でも、
  回路やシステムの設計がさっぱりわからない!」
 というようなものです。(エンジニアとしては失格ですよね)

 なぜ、中間(途中)の問題を「はしょる」のでしょうか?
 そのことに触れると、何か都合の悪いことでもあるのでしょうか?

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<やっぱりつきまとう検証不可能性>

 今、仮に、どこかの天才科学者が、『生物A→生物B』という進化を説明す
 る分泌物質、すなわち、遺伝子に変化をもたらす物質を発見したとしましょ
 う。
 しかし、これだけでは、進化が証明されたことにはなりません。

 まず、すでに述べたように、その分泌物質は、生物Aの生体内で分泌し得る
 物質でなければなりません。

 しかし、もっと大きな問題は、生物Aの生体内において、その物質が実際に
 分泌されたということを、どうやって証明するのか?、ということです。

 過去に存在した生物に関する情報源といえば、せいぜい、化石ぐらいでしょ
 う。
 しかし、化石から、そんなことがはたしてわかるのでしょうか?
 生体内でその物質が分泌されたことを示す直接的証拠などというものが、本
 当に得られるのでしょうか?

 誠意ある科学者なら、「限りなく不可能に近い」と答えることでしょう。
 とすれば、その物質が分泌されたかどうかは確かめようがない、ということ
 になります。
 つまり、検証不可能ということです。

 ということは、結局、進化論は未来永劫に(立証も反証もされない)仮説で
 しかあり続けない、ということになってしまうのです。
 なるほど、これなら、触れたがらないのも無理はありませんね。

 もっとも、これに対する進化論者たちの反論は、おおよそ想像がつきます。
 曰く、
 「もし、生物Aの生体内でこの物質が分泌されなければ、進化は起こらず、
  生物Bはこの世に存在し得なかったろう。そうなれば生物Bの化石も存
  在するわけがないだろう。しかし、現実には生物Bの化石が見つかって
  いる。したがって、この物質が分泌されたことは科学的事実である。」
 と…。

 こんなおめでたい論法が通用してしまうのも、進化論という分野の特徴の一
 つなのです。

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発行者   : media
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