【サマータイム制導入に反対する】 特別号外 p0019


◆「真珠湾攻撃は誤爆だった」説 第19回◆

 また体調不良のせいで、四ヶ月ほど間が開いてしまいました。
 すみません。

 さて、今回は、ミッドウェイ海戦に関する話をしてみたいと思い
 ます。
 真珠湾攻撃とは一見関係の無さそうな出来事ですが、実は、意外
 と関係のある可能性のある出来事なのです。
 というのは、定説では説明しきれない謎があるからです。
 しかも、この謎は、真珠湾攻撃の場合と同じく、『なりすまし』
 説を用いると、すんなり説明できてしまう謎なのです。
 となれば、関連性が無視できない出来事ということになるでしょ
 う。
 『なりすまし』電波通信による攪乱(かくらん)戦術が、ミッド
 ウェイ海戦で用いられたのだとしたら、そのわずか数ヶ月前の出
 来事である真珠湾攻撃でも用いられた可能性が十分にあり得るこ
 とになるのです。
 というわけで、採り上げることにしたわけです。

 では、本編をどうぞ。


◆コロコロ変わった命令…ミッドウェイ海戦の怪

 ミッドウェイ海戦が日本側の惨敗であったことは、みなさんも御
 存知だろうと思います。
 さらには、戦力の単純比較では、日本軍の方が優勢であったとい
 うことについても…です。
 そんなわけで、ミッドウェイ海戦は、日本や軍部のことをボロク
 ソ言う反日・辱日さんたちの絶好のネタになっているわけです。
 また、海軍(特に山本五十六)のことを悪く言う右派の人たちに
 とっても同様です。

 それはともかく、日本が破れた原因については、既に複数のこと
 が指摘されています。
 たとえば、戦略が不十分だったのに強行したからだとか、複数の
 作戦を同時に実行しようとしていたからだとか、偵察機の数が少
 なすぎたからだとか…。

 確かに、それらは、みな、ごもっともな指摘だと思います。
 ですが、それらをもってしても、どうしても説明できない謎が存
 在するのです。
 それは、艦載機に装着する兵器を、魚雷にしたり、爆弾にしたり、
 ということを何度も繰り返していたということです。
 魚雷を装着させたかと思うと、それを外させて爆弾に換えさせた
 り、かと思うと、爆弾を外させて魚雷に換えさせたり、かと思う
 と、また魚雷を外させて爆弾に換えさせたり…といったことを、
 何度も繰り返したというのです。

 そんなことをしていては、艦載機は、いつまで経っても出撃でき
 ません。
 つまり、役立たずになってしまうのです。
 これでは、実質、戦力(たる艦載機)を失ってしまったも同然で
 す。
 こんなことをやっていたのでは、勝てるわけがないでしょう。

 それに、これは、隊員たちの士気にも悪影響を及ぼしてしまう可
 能性があります。
 ちなみに、同名の映画の中では、「どっちなんだ?!」と不平不
 満をこぼすシーンが出てきます。(まぁ、このシーンやセリフが
 どこまで史実に基づくものなのかまではわかりませんが…。)

 とにかく、魚雷にするか爆弾にするかの命令がコロコロ変わった
 のは事実なのです。
 そして、命令をコロコロ変えることは、航空戦力を自ら封じ込め
 てしまうことになる行為になるのです。
 ですから、これもまた、敗因の一つとして無視できないことにな
 るはずなのです。


◆既存の説では説明できない統合失調症

 命令をコロコロ変えることは、自軍をいたずらに煩わせ、戦力を
 落とし、敗北を呼び込むことになる自殺行為です。
 ならば、なぜ、命令をコロコロ変えるなんて愚かなことをしたの
 でしょう?

 実は、これが説明できていないのです。
 これをうまく説明できている説は、一つも存在しません。
 このため、最近では、この事実(命令がコロコロ変わったこと)
 に触れないことが多くなってきています。
 でも、そんな態度は、誰かさんたちお得意の『臭い物には蓋』的
 態度でしかありません。
 恥の文化の国の人間ならば、隠したりせずに、正直に解明不可能
 な謎が存在することを素直に白状するか、そうでなければ、謎の
 解明に全力で取り組むべきなのです。

 では、なぜ、命令をコロコロ変えたのでしょうか?


◆命令を何度も変えさせた原因とは?

 命令を出した司令官も人間なのですから、失敗はあり得ます。
 ですから、問題は、なぜ失敗を犯したのか?ということなのです。

 判断(→命令)を誤った…というのは、あり得ることです。
 また、判断(→命令)が遅れた…というのも、あり得ることです。
 ですが、命令がコロコロ変わるというのは、そうそうあることで
 はありません。
 余程の事情が無い限り、それはあり得ないことなのです。

 では、なぜ、命令をコロコロ変えたのでしょうか?
 司令官が気まぐれな奴だったから?
 それとも、優柔不断な奴だったから?
 それとも、統合失調症だったから?
 ですが、そんな問題のある人物が司令官になれるはずがありませ
 んし、司令官でいられるはずもありません。
 実際、司令官に問題があったという証言は見つかっていません。

 ですから、司令官が問題のある人物であったことが原因であった
 可能性は、まず考えられないのです。
 となると、命令をコロコロ変えたのは、そうしなければならない
 事情があったからだということになるでしょう。


◆状況変化→作戦変更→命令変更

 では、命令をコロコロ変えなければならなかった事情とは、一体、
 何だったのでしょうか?
 何のせいで命令を何度も変えなければならなかったのでしょうか?

 命令というものは、作戦に基づいて出されるものです。
 ということは、作戦がコロコロ変わったということでしょう。
 では、何が作戦を変えさせたのか?

 作戦は、状況が変わると、新たな状況に合うように変更されなけ
 ればなりません。
 ということは、状況がコロコロ変わったことが、作戦がコロコロ
 変わった原因であったということでしょう。
 つまり、状況がコロコロ変わったことが、命令がコロコロ変わっ
 た大本の原因だったことになるわけです。

 ですが、本当に状況はコロコロ変わったのでしょうか?


◆司令官は状況を直接知ることが出来る立場にない

 その真偽正誤を問う前に、気付かなければならない重要なことが
 あります。
 それは、『命令を出す立場にある司令官は、状況を直接知ること
 が出来る立場にはない』という事実です。

 では、司令官は、どうやって状況を知ることができるのでしょう
 か?
 それは、友軍機、すなわち、偵察機や先遣部隊の軍用機などから
 の連絡・報告によってです。
 それにより、状況を知ることができるのです。

 ということは、友軍機からの状況報告の内容がコロコロ変わった
 ということでしょう。
 そして、司令官は、その報告内容に振り回されるように作戦を変
 更し、命令を変更していったわけです。
 こうして、命令がコロコロ変わることになってしまったのです。

 つまり、友軍機からの状況報告の内容がコロコロ変わったことが、
 命令がコロコロ変わることになった(より根源的な)原因だった
 わけです。


◆状況報告がコロコロ変わった本当の理由は?

 では、本当に状況はコロコロ変わっていたのでしょうか?
 奇妙なことに、そのことを示す証拠は、何も示されていないので
 す。
 ということは、状況がコロコロ変わったという話は、極めて怪し
 いということになるでしょう。

 本当は、状況はそんなに変化していなかったのではないか?
 ですが、もしそうだとすると、新たな疑問が生じてきます。
 それは、「ならば、どうして、友軍機からの状況報告の内容がコ
 ロコロ変化したのか?」という疑問です。

 友軍機による状況把握がいい加減なものだったからか?
 でも、そんな証言はありません。
 では、なぜ、コロコロ変化してもいない状況のことを、コロコロ
 変化しているように報告したのか?

 いや、そもそも、友軍機は、そんな状況報告を本当にしたのか?

 そんな懐疑精神をもてば、事の真相が見えてくるはずです。


◆友軍機の『なりすまし』にやられた可能性が大

 友軍機から司令官への状況報告は、電波を用いた無線通信により
 行われるものです。
 とくれば、何があったのか、見えてくるでしょう。

 そう、友軍機の『なりすまし』によるニセ状況報告通信があった
 のです。
 ニセ状況報告通信のせいで、情報が混乱させられ、判断が狂わさ
 れたのです。
 そして、その結果、作戦をコロコロ変更し、命令をコロコロ変更
 してしまうという大失態をやらすことになってしまったのです。

 かくして、艦載機はいつまで経っても出撃できず、故に、何の活
 躍もできない状態にされてしまったのです。
 そして、そこを航空戦力により奇襲攻撃された。
 かくして、日本海軍は、やられる一方となり、惨敗し、ミッドウ
 ェイ攻略作戦は大失敗に終わってしまったのです。


◆破廉恥なスルーからの解放

 いかがでしたか?
 これほど見事に、ごまかし無く、ミッドウェイ海戦の敗北を説明
 し得る説は無いと思います。
 『『なりすまし』電波通信による攪乱』説の非常に良いところは、
 『魚雷爆弾交換繰り返し』という不可解な事実をスルーする必要
 が無いことです。
 『『なりすまし』電波通信による攪乱』説は、我々を、20世紀産
 の破廉恥なスルーから解放してくれる説なのです。

 そう、もう若い人の前でスルーなんて破廉恥する必要は無くなる
 のですよ。
 ならば、まともな人なら、これを無視せず、最低でも「極めて有
 力な仮説」として認める選択肢を選ぶべきでしょう。
 そして、真珠湾攻撃についても…。


◆電波通信戦力の差が勝敗を分けた

 『なりすまし』電波通信による攪乱戦術の最大の特徴は、電波を
 武器(兵器)として利用するという点です。
 そういう発想が、米国にはあって、日本には無かったのです。
 その差が、ミッドウェイ海戦での勝敗を分けたのです。

 戦力の単純比較では日本側が優勢だったはずなのに、日本が負け
 て米国が勝ったのは、この電波通信戦力の差が原因だったのです。
 電波通信戦力の差が、天と地の差ほどあった。
 それで、優勢だったはずの日本が敗れてしまったのです。
 つまり、電波通信戦力のことを考えていなかったことが、日本が
 ミッドウェイ海戦で負けた一番の原因だったのです。

 となれば、同じことが真珠湾牽制(威嚇)作戦にも言えるという
 ことに気付くでしょう。
 こちらも、電波通信戦力にやられたのです。
 牽制するのが目的だったのに、攻撃してしまいましたでしょう。
 その結果、絶対に避けたかったはずの『米国との積極的戦争』を
 せざるを得なくなってしまったのです。
 日本は、本当は『消極的戦争』にしたかった米国との戦(いくさ)
 の初期段階で、米国の優れた電波通信戦力に完全にしてやられて
 いまったのです。

 そして、戦後の今になっても、歴史論争で、米国の当時の電波通
 信戦術にしてやられ続けているのです。
 「日本は戦争犯罪国だった」論に完全に負けていますでしょう。
 それも、これも、電波通信戦力というもののことを未だに考えよ
 う(認めよう)としないからです。
 その頑迷さが、自らを呪縛しているのです!
 全く、哀れな国です。

 80年以上も前の戦術(技術)に、してやれているのですよ。
 プロペラ機や真空管が「先端技術」だった時代のものに、してや
 れているのです。
 これって、ものすごく恥ずかしいことだと思うのですが…。


◆本に書いてないこと

 日本人が『なりすまし』作戦のような電波通信戦術のことを受け
 入れられない理由の一つに、『本狂い』ということがあるように
 思います。
 つまり、『本に書いてないことだから間違いだ』としてしまう偏
 見です。

 私自身も、実際、「お前の言うことは、本に書いてないことだか
 ら、間違いだ」という趣旨のメールを送りつけてよこす人たちに
 よく遭遇します。
 だから、『なりすまし』作戦のような電波通信戦術のことを述べ
 ても相手にしてくれないのだろうなーと思うのです。
 実際、『なりすまし』作戦のような電波通信戦術のことが書かれ
 ている本は、私の知る限り、存在しませんからね。

 この『本に書いてないことだから間違いだ』論は、非常に愚かな
 論です。
 なぜなら、本という物は、その著者が認識していることしか書か
 れていない物だからです。
 著者が認識していないことは書かれていないのです。
 つまり、本という物は、その著者の認識の限界を示す物なのです。
 そういう認識を本に対して持つことが、非常に重要なのです。

 そうすれば、戦前に書かれた本が、とても重要な事実や実態を教
 えてくれていることに気付くことができるのです。
 それは、戦前に書かれた本に電波通信戦のことが全く記されてい
 ないことです。
 外交戦や経済戦、情報戦、思想戦…といったことが記された本に
 さえ、電波通信戦のことは出てこないのです。
 これは、その著者に限らず、当時の誰も電波通信戦のことを考え
 ていなかったということを教えてくれる貴重な資料なのです。

 少なくとも日本の著名人の中には、電波通信戦のことを考えてい
 る人は、一人もいなかった。
 だから、真珠湾牽制作戦は大失敗に終わり、真珠湾攻撃、すなわ
 ち、宣戦布告無き積極的戦争開始行為になってしまったのです。
 そして、ミッドウェイ海戦では、これといった成果はあげられず、
 貴重な主力空母四隻を失う墓穴堀り活動になってしまったのです。
 真珠湾では航空部隊側が騙され、ミッドウェイでは母艦側が騙さ
 れた。
 そういうことです。

 こうしたことに気付けば、戦後80年以上経った今になっても電波
 通信戦のことを考えようともしない戦後ニッポン人の怠慢は、大
 いに非難されるべきことであることに気付くはずです。
 そして、その原因となっているのが、本に対する間違った接し方
 であるということについても。


──────────────────────────────

戻る