【サマータイム制導入に反対する】 特別号外 p0008
◆「真珠湾攻撃は誤爆だった」説 第8回◆
今回は、電波通信・通信戦の話の2回目として、電波通信の落と
し穴の話をします。
前回の話からもわかるように、航空戦力にとっては、無線すなわ
ち電波通信は無くてはならないものです。
それだけに、電波通信の落とし穴は、命取りになりかねない大問
題なのです。
航空戦力は、実は、通信戦(を仕掛けられた場合)には最も脆弱
な戦力であるとさえ言えるのです。
ですから、電波通信の落とし穴を知っておくことが絶対に必要な
のです。
それでは、本編をどうぞ。
◆電波通信の極めて深刻な問題点
無線すなわち電波通信には、有線のような通信用のケーブルやコ
ード(線)を必要としないという利点があります。
この利点により、空や海上の部隊とも通信のやりとりができると
いう長所が生まれるのですが、長所があれば必ず短所もあるとい
うのが現実の世界というものです。
実際、有線と比較すると、以下のような、極めて深刻な、二つの
短所があるのです。
(1)盗聴されやすい。
(2)混信・混線が起きやすい。
いや、「…やすい」などという末尾表現は、全く甘い、不適切な
言い方かもしれませんね。
「盗聴されて当たり前」「混信・混線があって当たり前」と言う
べきなのかもしれません。
ちなみに、混信・混線とは、たとえば、AがBに、CがDに、そ
れぞれ同時に送信した時に、Aからの通信がDに伝わってしまっ
たり、Cからの通信がBに伝わってしまったりしてしまうことで
す。
とにかく、このような問題点があるため、対策をとらないと大変
なことになるのです。
特に軍事のように機密が守られなくてはならない場合には。
いわゆる情報のセキュリティーといったことです。
◆『漏れ』は付き物
混信・混線は、『漏(も)れ』と表現されることがありますね。
AからDへ、CからBへ、信号が『漏れる』と。
ただし、『漏れ』という表現は、それが主信号(AからB、Cか
らDへの信号)よりも弱い場合に用いられるのが一般的なようで
す。
主信号よりも『漏れ』の方が強い場合は、「漏れ」とは言わずに
「障害」とか「妨害」(注:意図的な場合)といった表現が用い
られることが多いようです。
ですが、そうした細かい区別は、ここでの問題の本質とは関係の
無いことなので、ここでは『漏れ』で表現を統一することにしま
す。
とにかく、この『漏れ』というヤツが、電波通信には付き物なの
です。
(1)の盗聴も、『漏れ』という困った特徴があるがゆえに可能
になってしまうことなのです。
つまり、(1)と(2)は、本質的には同じ問題なのです。
◆送信相手を限定できないという大問題
『漏れ』があるというのは、要するに、送信する側が送信相手す
なわち受信者を限定することができないということです。
つまり、特定の相手だけに信号を送るということが、電波通信で
は出来ないのです。
それで、受信されたくない者にまで受信されてしまう。
故に、盗聴が可能になってしまうのです。
つまり、電波通信は、特定の相手だけに伝えるのには不向きとい
うことです。
TVやラジオの放送のように、相手を限定せず、不特定多数の人
たちに広く情報を伝えるのに向いている手段なのです。
ちなみに、最近では『スクランブル放送』というのがあるそうで
すが、あれは電波が届かないようにしているのではなく、受信機
の側に受信を拒否する機能が搭載されているから受信できないの
です。
意図的に盗聴しようとしている者が使用する受信機に、そんな機
能が搭載されているわけがないのですから、「スクランブル放送
の技術を使えば、盗聴は防げる」と思うのは、誤りです。
無線すなわち電波通信盗聴では、「盗聴されて、当たり前」と思
わなければなりません。
◆だから、暗号が必要になるのだが…
ですから、軍事などのように機密が重んじられなければならない
場合には、必ず暗号を用いなければならないのです。
戦前の日本軍も、このことは十分にわかっていました。
実際、暗号を使っていたのです。
ですが、暗号というものは、いつかは解読されてしまうものです。
ですから変えなければならないわけですが、変える前に解読され
てしまうと、変えるまでの間、情報は筒抜けになってしまいます。
これが、大問題を引き起こすのです。
◆パクリも可能
みなさんも御存知のように、日本の暗号は米国に解読されてしま
っていました。
ですから、情報は筒抜け状態だったのです。
それだけでも大問題ですが、さらに大きな問題が起きるのです。
それは、パクリが可能になるということです。
つまり、ニセモノを作り出したり、『なりすまし』が可能になっ
たりするのです。
それ故、『オレオレ詐欺』みたいなことも可能になってくるので
す。
このことに気付いて欲しいのです!
残念ながら、戦前の日本軍は、このことには気付かなかったよう
です。
だから、対策もとられていなかった。
とくれば、真珠湾誤爆が起きた原因も推理可能になってくるので
はないでしょうか。
◆解読は、ずっと前から盗聴されていた証拠
さらに、もう一つ、気付いて欲しい重要なことがあります。
それは、『暗号が解読されたということは、そのずっと前から盗
聴されていたということだ』ということです。
暗号の解読というと、暗号解読の『天才』のことに話が行きがち
です。
ですが、如何な天才といえども、実際に使われている暗号の実物
を知らなければ解読など絶対に出来っこないのです。
ですから、暗号が解読されたということは、そのずっと前から盗
聴していた(されていた)ということなのだと気付かなければな
らないのです。
◆『なりすまし』の準備は十分に整っていた
暗号が解読される前から盗聴されていたということは、米国は日
本の作戦や戦略についても知り尽くしていた可能性が極めて高い
ということでしょう。
ですから、当然、避米排英戦略のことも知っていた可能性があり
ますし、ハワイ牽制作戦のことも知っていた可能性があるのです。
さらに、その一方で、日本軍の通信のやりとりの仕方についても、
知っていた可能性があります。
ならば、『なりすまし』は十分可能になっていたことでしょう。
司令部を装い、ニセの攻撃命令を出す(送信する)ことも可能だ
ったはずです。
◆ニセ攻撃命令の送信は十分可能な状況だった
ちょっと専門的な話をすると、盗聴が出来ていたということは、
日本海軍が使用していた周波数や変調方式なども知り尽くしてい
たということなのです。
ですから、これだけでもニセ通信を送信することは技術的に十分
可能な状況になっていたと言えるのです。
そして、加えて、暗号の解読まで出来ていたということになれば、
日本の司令部になりすますことが可能な状況になっていたという
ことなのであり、故に、本物ソックリのニセ攻撃命令を出すこと
が十分可能な状況になっていたということなのです。
以上が、『通信戦』の観点から言える当時の状況なのです。
先程述べた電波通信の二つの短所のうちの(1)から、これだけ
のことが言えるのです。
◆『漏れ』と『割り込み』と『オレオレ詐欺』
次に、(2)について考えてみましょう。
先程の例において、AとBが日本側、CとDが米国側とします。
すると、すぐ上で述べた米国による盗聴は、AからDへの『漏れ』
を活かしたものということになりますよね。
では、CからBへの『漏れ』を活かすと、どうなるでしょうか?
それは、意図的な『漏れ』になるわけですから、『妨害(電波)』
ということになります。
別の言葉で言うと、『割り込み』です。
といっても、Cが米国側であることを名乗ってくれれば、Bはそ
れが『漏れ』であること、すなわち、Aからの通信ではないこと
に気付くのでしょうが、もし名乗らなかったとしたら、どうなる
か?
BはAからの信号だと勘違いしてしまう可能性が出てきますでし
ょう。
従って、これを利用すれば、CがAになりすますことが可能にな
ってくるのです。
そして、本物ソックリのニセ命令を出すことが出来れば、Bを暴
走させることが可能になるのです。
既に述べたように、米国は日本の通信をかなり前から盗聴し、研
究し、暗号解読までやってのけていました。
となれば、本物ソックリのニセ命令を出すことなど、朝飯前だっ
たはずです。
以上のことに気付けば、米国が日本の航空部隊を誤爆に暴走させ
ることは十分に可能であったことがわかるはずです。
情況証拠は、十分に揃っているのです。
後は、米国側に動機があったかどうかです。
もちろん、米国民にそんなことをする(させる)動機は全くあり
ませんでした。
米軍関係者の大半にも、ありませんでした。
ですが、ルーズベルト政権に関しては、そうとは言い切れなかっ
たというのが実情なのではありませんか?
ならば、その可能性について追求すべきでしょう。
* * *
いかがでしたか?
『通信戦』という観点から物事を分析していくと、これだけのこ
とが見えてくるのです。
従来の歴史学の研究では、それが無かったから、こうしたことが
全然見えてこなかったのです。
『通信戦』という概念は、歴史の定説を大きく覆す可能性を秘め
ているのです。
ま、化石脳の人たちには、死ンデモ受け入れられないものでしょ
うけどね。
いずれにせよ、真珠湾誤爆が電波通信の落とし穴に原因があると
いうことは御理解していただけたと思います。
次回は、さらに丁寧かつ詳細に話を深めていこうと思います。
おたのしみに。
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