【サマータイム制導入に反対する】 特別号外2 f0002
◎福島第一原発事故の原因追究特集 第2回
福島第一原発事故の本当の原因は、前回述べたように、御用学者
たちが巨大地震(→津波)の可能性を予想できなかったからであ
り、その原因はプレート境界の診断を誤ったからであり、その原
因はプレート境界付近の地質の診断を誤ったからであり、その原
因は壊れた岩盤(プレート。主に地殻)が固まるのに必要な年数
の見積もりを完全に誤ったからです。
予想を遥かに越えるスピードで岩盤が固まっていたのです。
で、その原因となったのが、岩盤にかかる(岩盤が受ける)圧力
の影響だったわけです。
この圧力が、固まるスピードを大幅に高めていたのです。
この圧力の働き(による効果や現象のこと)を、当メルマガでは
『受圧固着』と呼ぶことにするということを、前回お話したので
ありました。
で、今回は、その『受圧固着』の基礎知識を身に付けていただく
話をしたいと思います。
では、本編をどうぞ。
●『壊れて、固まって、…』の繰り返し
『受圧固着』のことを理解するために、まず知っておいてもらわ
ないと困るのは、地下で繰り返されている『ある出来事』につい
ての知識です。
それは、『岩盤が壊れて地震・津波が起き、その岩盤が固まって
歪みがたまりやすくなり、そのせいでまた壊れて地震・津波が起
き、その後、また固まって…』ということを繰り返しているとい
う出来事です。
つまり、地下では岩盤が『壊れて、固まって、また壊れて、また
固まって、…』ということが、延々と繰り返されているのです。
この繰り返しは、人間がこの地球上に現れる遥か以前の時代から
ずっと続いている繰り返しなのであり、また、今も、そして、こ
れからも、地球が無くなるか、完全に冷え切ってしまうまで続く
繰り返しなのです。
というわけで、まずは、この『壊れて、固まって、…』の繰り返
しのことを知っていただく必要があるわけです。
ところが、困ったことに、多くのメディアは、『壊れる』ことに
ついては触れるのですが、『固まる』ことについては、ほとんど
触れません。
そのせいか、岩盤が『壊れる』ことについては、御存知の方が多
いのですが、『固まる』ことについては、知らない(∴考えない)
方がほとんど…というのが実情なのです。
こうした知識の偏りが、地震や津波に対する正しい理解を大いに
阻害しているのです。
なので、これを機会に、是非、『固まる』ことについても知って
いただきたいと思うのです。
そうでないと、これから先の話が全然理解できませんので…。
●地震が繰り返し起きるのは、固まる現象が起きている証拠
岩盤が『壊れる』と、たまっていた歪みが解放され、抜けてしま
うので、岩盤を(さらに)壊そうとする破壊力が、しばらくの間、
働かなくなります。
もう少し正確に言うと、もう、それ以上、破壊が進まない程度に
まで弱まるのです。
で、その弱まっている間に、壊れた岩盤が再び『固まる』現象が
起きるのです。
これを、当メルマガでは『(再)固着』と言うことにします。
で、既に述べたように、困ったことに、この『固着』という現象
を知らない人が非常に多いのです。
専門家の場合でさえ、『固着』のことを知ってはいるが、関心が
薄かったり、全く軽くしか考えていない人が(これまた)非常に
多いのです。
こうした姿勢が、地質診断誤りを招いたのです。
というわけで、悲劇を繰り返さないためにも、岩盤の『固着』と
いう現象について、是非とも知っていただきたいのです。
そもそも、『固着』が起きなければ、壊れたまんまになるのです
から、歪みが再びたまりそうな状況になりかけたとしても、すぐ
に動いてしまい、歪みがたまりにくい状況になってしまいます。
このため、大きな歪みのたまりは、二度と生じないことになり、
故に、強い地震は二度と起こらないことになるはずなのです。
ところが、実際は、そうはなっていません。
岩盤は、すぐには動かない状況となり、故に歪みがたまりまくっ
て、(忘れた頃に)岩盤が大きく動いて、再び強い地震が起きる
(そして、それが繰り返される)というケースがほとんどです。
ですから、『(再)固着』は必ず起きるものなのだとするのが、
正しい認識であると言えるわけです。
以上のことを知れば、『固着』すなわち『固まる』ことについて
十分考えることが如何に重要なことであるかがわかるはずです。
●『固着』は岩盤の(準)再生
岩盤が『固着』する現象は、岩盤が(準)再生する現象であると
言えます。
ちなみに、「(準)」と付けたのは、完全に再生するわけではな
いからです。
ですから、『固まった状態に再生しようとする働き』と言うのが
最も適切な言い方になるのであろうと思います。
要するに、(メカニズムはともかく)現象的には、傷ついた皮膚
や折れた骨が元の状態に戻ろうとする回復という現象と似たよう
な現象だと思っていただければよいと思います。
●『破壊』と『固着』の『いたちごっこ』
地下では、岩盤の『破壊』と『固着』の『いたちごっこ』が繰り
返されているのです。
歪みがたまると、岩盤を壊そうとする破壊力が強まっていき、つ
いには岩盤が壊れます。
すると、岩盤が(大きく)動いて、歪みが解放され、抜けてしま
うので、もうそれ以上岩盤を壊すことは出来なくなってしまう程
度にまで、破壊力は弱まってしまいます。
このため、岩盤が(大きく)動くことはなくなり、(強い)地震
や津波は起きなくなります。
すると、壊れた岩盤の(準)再生、すなわち、『固着』が始まる
わけです。
さて、『固着』が始まると、岩盤が固まり始めるわけですから、
岩盤は動きにくくなり、歪みがたまりやすい状態になります。
すると、歪みがたまり始め、(固まってきた)岩盤を再び壊そう
とする破壊力が高まってくるわけです。
そうなってくると始まるのが、破壊力と(岩盤の)固まり度との
レース、すなわち、競争なのです。
後者が勝っているうちは、岩盤は壊れませんから、地震や津波は
起きません。
ですが、前者は、歪みのたまりの増大とともに強くなっていくわ
けですから、いつかは後者を追い越します。
ちなみに、歪みというヤツは、岩盤が固まって、動けなくなるこ
とにより、たまっていくものです。
動ける場合は、岩盤が動いてしまうため、歪みがたまることはで
きず、故に、増大していくことはなく、故に、破壊力が強まって
いくことはないのです。
ところが、現実世界では、岩盤が固まっていくため、動けなくな
り、その影響で、歪みがたまって、増大していくことになるわけ
です。
すると、破壊力が強まり、ついには、固さを追い越すほどになる。
すると、岩盤が壊れ、地震や津波が起きるわけです。
すると、歪みが解放され、破壊力が弱まってしまうため、再び固
さ(壊れにくさ)が優勢となるわけです。
その結果、岩盤は動けず、地震や津波が起きない状態になるわけ
ですが、同時に歪みが再びたまり始めて、破壊力の増大が始まる
わけです。
こんなことが、延々と繰り返されるわけです。
こうしてみると、地下では岩盤の『破壊』と『固着』の『いたち
ごっこ』が繰り広げられ続けていることがわかると思います。
こうした地下で起き続けているレースを知ることが、地震や津波
の正しい理解の第一歩となるのです。
このことを、是非とも知っていただきたいのです。
●圧力が『固着』に影響する
さて、そうなると、次の関心事は、「岩盤の『固着』を左右する
のは何か?」ということになりますよね。
これについて、御用学者たちは、『最後に壊れてから経過した時
間(年数)』だけを、その正解としてきました。
つまり、「最後に壊れてから何万年経っているのだから、壊れな
い程度にまで固まっている」とか、「何万年も経ってはいないの
だから、壊れない程度にまでは、まだ固まっていない」といった
教義を展開してきたのです。
ところが、これが誤りだったのです。
確かに、『経過時間(年数)』が影響することは事実なのですが、
それだけでは全く不十分だったのです。
そして、そのことを余すところ無く確証してくれたのが、東日本
大震災だったのです。
つまり、東日本大震災により、岩盤の『固着』に影響するのは、
『経過時間』だけではないことが証明されてしまったのです。
つまり、『経過時間』以外にも影響を及ぼす因子が存在すること
が証明されているのです。
となれば、『経過時間』以外の因子を明らかにし、それに注目し
なければならないでしょう。
では、その因子とは何なのか?
それは、岩盤にかかる(岩盤が受ける)『圧力』です。
この『圧力』が、岩盤の(準)再生、すなわち、『固着』に、大
いに影響していたのです。
そして、それを解明していくのが、私が提唱している『受圧固着』
説なのです。
●『受圧固着』は、ごくありふれた現象
物質は、圧力をかける(圧力を受ける)と、固まりやすくなるも
のです。
これが『受圧固着』の最初歩なのですが、実は、この現象は、ご
くありふれた現象なのです。
たとえば、雪合戦に使う雪玉です。
雪を握るようにして作りますでしょう。
握ると固まる。
圧力をかける(圧力を受ける)ことによって、雪は固まるわけで
す。
雪だるまも、そうです。
雪玉を雪の上で転がすようにして作るわけですが、この際、雪に
重さによる圧力が加わることで、雪がくっついて固まっていくの
です。
こうした現象は、科学が苦手な文系の方でも御存知でしょう。
え?、雪国ではないから知らない?
ならば、おにぎり(おむすび?)やお寿司のことを思い出して下
さい。
ご飯を(米粒が潰れない程度の圧力をかけるようにして)握りま
すでしょう。
握らないと、ご飯はすぐに崩れてしまいますよね。
圧力をかける(受ける)ことにより、ご飯は(崩れない程度にま
で)固まるわけです。
相撲の土俵を作るときも、踏み固めまるようにしますよね。
圧力をかける(受ける)ことにより、より頑丈に固まるのです。
ちなみに、工学の世界でも、『受圧固着』は、ごくありふれた現
象です。
土木工事などの世界では、常識中の常識です。
製鉄や加工などの分野でも、圧力をかけることで強度を高めよう
とすることがあります。
「鉄は熱いうちに打て」という言い方がありますが、打つと圧力
がかかるわけです。
このように、『受圧固着』という現象は、ちっとも珍しくない現
象なのです。
ですから、むしろ、それが地震学において無視されてきたことの
方がよっぽど不思議…とさえ言えるのです。
●圧力を受けずに物質は固まるものなのか?
そもそも、物質は、圧力を受けずに固まるものなのでしょうか?
たとえば、砂漠の砂のことを思い出して下さい。
いつまで経っても、固まりませんよね。
いわゆる「堆積岩」にならない!
だから、風が吹くたびに舞い上がり、砂嵐になる。
なぜか?
ま、一つには、固まりにくい物質であることもあるのでしょうが、
それだけではなく、砂を固めようとする圧力がかからないことも
強く影響していると考えられるのです。
そもそも、天体というものは、宇宙のチリが重力によって集まっ
て、くっつき、固まることにより誕生したのではなかったか?
重力は、圧力を生むはず。
ということは、天体もまた、『受圧固着』の産物であるというこ
とになるはずでしょう。
材質は異なりますが、自動車がスクラップにされるのを見たこと
がありますか?
別々だったはずの複数の車が、プレスされて、一個のかたまりに
なってしまうのです。
圧力には、物質を固める働きがあるのです。
●一(いち)座標軸方向だけからの圧力では固まらない
では、圧力がかかり(圧力を受け)さえすれば、物質は必ず固ま
るものなのかというと、決してそうではありません。
下図のように、一(いち)座標軸方向だけからの圧力では、物質
は固まりません。(等幅フォントでご覧下さい。)
↓
┏━┓
┃ ┃
┗━┛
↑
むしろ、壊れます。
脆(もろ)い物質なら、割れて砕けてしまうでしょうし、軟らか
い物質なら、圧力とは垂直の方向にのびてペシャンコになってし
まうことでしょう。
また、筒や缶などのように、内部が空洞になっている場合は、座
屈(ざくつ)を起こし、ひん曲がったり、折れてしまったりしま
す。
このように、一(いち)座標軸方向だけからの圧力では、物質は
固まってはくれないのです。
物質が固まるためには、(最低でも)三つの互いに平行でない座
標軸方向から圧力を受ける必要があるのです。
『受圧固着』は、現象的にはありふれたものですが、その一方で、
決して一筋縄では全然いかない厄介なところもあるのです。
この圧力のかかり方の問題も、そのうちの一つです。
詳しいことは、次回、お話しします。
では、また。
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