【サマータイム制導入に反対する】 特別号外2 f0001


◎福島第一原発事故の原因追究特集

 もう何年も前に、福島第一原発事故の本当の原因を追求するシリ
 ーズを始めておきながら、ずっと途切れたまま、のびのびにして
 しまっていました。
 まことに申し訳ありません。
 で、大変遅ればせながら、今回から再開することにしました。
 何しろ、肝心の「本当の原因」の話をしていなかったのですから
 ね。
 これを話しておかないと、一生後悔しそうなので…。

 一方で、マスメディア上では、悪徳政治家の顔色ばかりをうかが
 っている御用学者どもが、とんでもない疑似科学(ニセ地震学)
 論を展開しています。
 とてもじゃありませんが、あんな連中に任せてはおけません!
 というわけで、再開を決意したわけです。

 なお、このシリーズ(特集)の時は、他の話題と時とは区別して、
 「特別号外2」とし、連番も「f…」で表すことにします。
 一つのメルマガで、いくつものテーマを扱うために、こうした区
 別をすることにしました。
 本当は、テーマごとに(新たに)メルマガを発行するのが良いの
 でしょうが、面倒くさいので、こうすることにしました。
 どうか御了承願います。

 では、本編をどうぞ。


●想定越え巨大地震の可能性の予想失敗の本当の理由とは?

 福島第一原発が事故を起こしてしまったのは、想定越えの津波が
 起きる巨大地震が起きる可能性を、御用学者たちが予想できなか
 ったからです。
 マスゴミやカスメディア(←「カスなマスメディア」の短縮形)
 等は絶対にふれませんが、これは否定できない事実です。
 だから、巨大津波による甚大な被害が出てしまったのです。
 ですから、原発事故の本当の理由を知りたければ、まず、この事
 実を受け入れることから始めなければなりません。

 そして、それが出来たのなら、次に、「御用学者たちは、なぜ、
 巨大地震が起きる可能性を予想できなかったのか?」を考えなく
 てはなりません。
 では、その理由とは、一体、何だったのでしょうか?


●プレート境界診断を誤ったのが直接の原因

 彼らが巨大地震の可能性を予想できなかった理由は、二つありま
 す。
 一つは、プレート境界の「すべりやすさ(にくさ)」の診断を誤
 ったことです。
 そして、もう一つは、『連動』が起きる可能性を予想できなかっ
 たことです。
 この二つが、巨大地震の可能性を予想できなかった理由なのです。

 ちなみに、これは話の先取りになってしまうのですが、この二つ
 の理由は、決して無関係なものなのではありません。
 一つ目の理由が、二つ目の理由の原因にもなっているのです。
 これから先の話を読めば、そのことがよくわかるはずです。


●「すべりやすさ(にくさ)」を左右するものとは?

 さて、それでは、彼らは、なぜ、プレート境界の「すべりやすさ
 (にくさ)」の診断を誤ったのでしょうか?
 本当はすべりやすくなんかない(すべりにくい)プレート境界の
 ことを、どうして「すべりやすい」と誤診してしまったのでしょ
 うか?

 これについて、震災&原発事故直後の私は、『海底古火山=つっ
 かえ棒』説を支持していました。
 そのころから既に購読して下さっていた方々は、ご存じだろうと
 思います。
 未発見の海底古火山が、つっかえ棒のようになって、プレート境
 界のすべりを悪くしていたため、大きな歪みがたまってしまうこ
 とになってしまった(その影響を考えなかったから誤診した)…
 とする説です。
 当時の私は、この説に全面賛同していました。

 ですが、今はそうではありません。
 確かに、海底古火山がすべりを悪くするのは事実でしょうが、そ
 れだけではプレート境界診断の誤りを説明しきれないのです。
 では、それとは別の理由とは、何なのでしょうか?


●そもそもプレートが「すべる」とはどういうことか?

 その(別の)理由を知るためには、『そもそも、プレート境界が
 「すべる」とは、どういうことなのか?』ということを知る必要
 があります。
 実は、プレート境界の「すべり」は、義務教育の理科や高校の物
 理に出てくる「すべり」(摩擦)とは異なる「すべり」なのです。

 学校で習う「すべり」は、二つの『剛体』の間で生じる「すべり」
 です。
 そして、『剛体』とは、どんなに力(ちから)がかかっても、決
 して壊れず、変形もしない物体のことです。
 従って、学校で習う「すべり」は、物が壊れることによって生じ
 る「すべり」ではないのです。

 これに対し、プレート境界での「すべり」は、境界付近のプレー
 ト、すなわち、岩盤という物が壊れることによって生じる「すべ
 り」なのです。
 ですから、言葉の表記では同じ「すべり」でも、物理(すべりの
 メカニズム)的には異なる「すべり」なのです。

 まずは、このことを理解し、知る必要があります。


●一方が壊れてしまったら、すべってしまう

 さて、そのことがわかったところで、『海底古火山=つっかえ棒』
 のことを(理論面から)検証してみることにしましょう。
 もし、二つのプレートが『剛体』なのであれば、海側のプレート
 表面に残存する海底古火山は、「すべり」の障害物となり、「す
 べり」を間違いなく生じにくくすることでしょう。
 ところが、プレートは『剛体』ではないのです。
 壊れない物ではないのです。

 はっきり言ってしまうと、地震とは、プレートが壊れることによ
 って起きる現象なのです。
 これは、プレート境界型地震でも、活断層型地震でも、同じです。

 さて、そのことがわかると、海側のプレート表面に残存している
 海底古火山は、あまり「つっかえ棒」としての働きは期待できな
 いということに気付くと思います。
 なぜなら、陸側のプレートが壊れやすければ、「砂上の楼閣」を
 上下逆さまにしたような状況となり、海底古火山は杭や釘のよう
 な働きが十分にはできず、「ずりずり」とすべってしまうだろう
 からです。
 頑丈でない物に杭や釘を打ち込んでも、何かをとめるのには役に
 立たないでしょう。
 それと同じです。

 というわけで、『海底古火山=つっかえ棒』説は、プレート境界
 診断誤診の説明としては、全くの間違いとまでは言えないものの、
 それでも、やはり、全くの役不足なのです。
 ですから、これとは別の大きな理由があると言わざるを得ないの
 です。


●地質の誤診が原因

 では、別の大きな理由とは、何なのでしょうか?
 上の話からわかったと思うのですが、プレート境界で起きる「す
 べり」とは、その付近のプレートが壊れる現象なのです。
 壊れると、すべる。
 逆に、壊れなければ、すべらない。
 ということは、壊れやすいと「すべり」やすく、逆に、壊れにく
 いと「すべり」にくいということでしょう。

 と、ここまでくれば、プレート境界診断を誤った理由がわかるの
 ではないでしょうか。
 そうです。
 本当は壊れにくい地質のことを「壊れやすい」と誤診してしまっ
 たことが原因だったのです。
 御用学者たちは、地下の地質の診断を誤ったのです。
 これこそが、巨大地震の予想が出来なかった根源的理由なのです。

 これは、完全に、御用学者たちのミスです。
 ですから、原発事故の責任は、100%、彼らに仕事を任せた国
 にあるのです。


●地質の変化の予想をあやまったことが原因

 では、御用学者たちは、なぜ、地質の診断を誤ってしまったので
 しょうか?

 地質調査が、いい加減だったから?
 あるいは、不十分だったから?

 そうした可能性も、あり得ないわけではありません。
 ですが、それとは別の理由があるのです。
 それは、地質の変化の予想を誤ったことです。

 彼らは、それまでの地質調査などから、「壊れやすい地質だろう」
 という診断結果を出していました。
 ところが、これには、落とし穴があった!
 それは、『時間が経つと、地質は変化する』ということです。
 そのことを、十分には考えていなかったのです。
 つまり、もともと壊れやすい地質が、壊れにくい地質に変わって
 いくことを、十分には考えていなかったことが原因なのです。


●予想より遥かに速かった地質変化

 もっとも、全然考えていなかったわけではありません。
 ただ、壊れにくい地質に変わるのには、もっと時間(歳月)がか
 かるだろうと思い込んでいたのが間違いだったのです。
 つまり、「最後に壊れてから、大して年数が経っていないから、
 まだ壊れにくい地質にはなっていないだろう」という思い込みが
 あったわけです。

 ところが、御用学者たちの予想を遥かに上回るスピードで、地質
 の変化(固化)は進んでいたのです。
 それで、既に壊れにくくなっている地質のことを「まだ壊れやす
 い」と誤診してしまうことになってしまったのです。
 その結果、「すべりやすさ(にくさ)」の診断を誤り、巨大地震
 の予想をし損なったのです。
 これが、歴史的事実なのであり、事の真相なのです。


●『受圧固着』という厄介な問題

 では、どうして、御用学者たちの予想を遥かに上回るスピードで
 地質は変化(固化)してしまったのでしょうか?
 実は、それを説明できるのが、私が『受圧固着』と呼んでいる効
 果もしくは現象なのです。

 ちなみに、『受圧固着』とは、圧力がかかることにより、物質が
 圧縮(圧着)されて、くっ着き、固まってしまう効果や現象のこ
 とを言います。
 また、圧力がかかることにより、固まるスピードが速くなること
 や、固まるまでにかかる(必要な)時間が(大幅に)短縮される
 ことをも指します。
 この『受圧固着』が、「まだ全然壊れやすい」と思っていた地質
 を、何万年も経ったかのような壊れにくい地質に変えてしまって
 いたわけです。

 というわけで、『受圧固着』を研究することが、巨大地震のメカ
 ニズム解明と、予想失敗の解明に役立つことになるのです。
 さらに、先程もほのめかしたように、『受圧固着』は『連動』に
 も関与してくる現象です。
 なので、次回以降、この話をしようと思うわけです。

 なお、『受圧固着』という言葉は、私が勝手に造った言葉ですの
 で、如何なる専門書や学術論文とかにも載ってはいませんし、イ
 ンターネットで検索してもヒットすることはありませんので、そ
 のことを予めお断りしておきたいと思います。

 本当は、既存の専門用語を使った方が断然良いのですが、意味が
 十分かつピタリ合っている用語が見つからなかったので、やむな
 く、この造語でいくことにしました。
 そうした事情については、どうか御理解下さるようお願いいたし
 ます。


●流体原因説は因果あべこべの誤り

 さて、『受圧固着』の話については、次回以降にすることにし、
 今回の残りの部分では、最近もてはやされている『流体原因』説
 の誤りを指摘しておきたいと思います。
 ちなみに、『流体原因』説というのは、実は私が勝手につけた仮
 説名なのですが、地下の流体(具体的には、水)が動くことによ
 り、岩盤が動いて、地震が起きる…とする説です。
 マスメディアの世界では、超〜人気の説です。

 で、これは、一見、もっともらしく見える説なのですが、かなり
 深刻な問題点が複数あるのです。
 それを指摘しておきたいと思います。

 一つは、どうやって水が染み込むことができるのか?という疑問
 があることです。
 地下は、高圧なはず。
 ですから、物質も密なはずであり、故に、水がそんなに大量に染
 み込んでいける状況ではないはずなのです。
 むしろ、岩盤が壊れ始めた(=地震が起きかけている)から、隙
 間が出来始め、水が染み込みやすくなった…と考える方が合理的
 なのです。

 二つ目は、水に岩盤を動かせるだけの力が出せるのか?という疑
 問があることです。
 岩盤を壊し動かすためには、相当大量の流体(水)が、どっと押
 し寄せなければ不可能です。
 津波の破壊力が大きいのは、押し寄せる水の量が多いからです。
 そんな大量の流体(水)が、地下に存在し得るのか?

 そして、三つ目は、何が流体(水)を動かすのか?、その原動力
 となるものが何も示されていないことです。
 津波は海底の跳ね上がりなどが原動力となるわけですが、地下に
 は、そんな原動力となるものは存在しないはずです。

 以上のことから、『流体原因』説は物理的にはナンセンスだと言
 わざるを得ないのです。

 どうも、『流体原因』説は、岩盤破壊のことを、大雨による土砂
 崩れ災害と混同しているように思います。
 ちなみに、大雨による土砂崩れ災害では、染み込んだ水が土砂を
 崩す力を及ぼすわけではありません。
 染み込んだ水は、土砂(の塊)の強度を下げる働きをするだけで
 す。
 土砂を崩すのは、土砂に働く重力、すなわち、土砂の自重です。

 流体(水)が動くから、岩盤が壊れ動いて、地震が起きるのでは
 ありません。
 岩盤が壊れ始めると、隙間が増え、水が染み込みやすくなり、さ
 らに、岩盤が本格的に壊れ動くと、それにより、染み込んだ水が
 流体となって激しく動く…というのが、事の真相です。

 ですから、水が染み込みやすくなったら、すなわち、地下に水が
 多くなったら、それは、もうすぐ地震が起きるサインである…と
 言うことは出来るわけです。
 つまり、直前予知には、もしかしたら、役立つのかもしれないわ
 けです。
 ただし、地下に水が増えたことを(そんなに簡単に)知ることが
 出来るのか?という疑問は残ります。
 それに、水が増えたことがわかってから、地震が起きるまで、ど
 のくらい時間の猶予があるのか、これまた疑問です。
 もし、時間の猶予が十分になければ、やはり予知には役に立たな
 いでしょう。(周知に間に合わない。)
 まして、水が動いてからでは、地震(岩盤の壊れと動き)は既に
 起きてしまっているわけですから、全然間に合いません。
 というわけで、直前予知についても、あまり期待はしない方が良
 いと私は思うのです。


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