【サマータイム制導入に反対する】 特別号外 p0001
◎お詫びと特別号外について
今度は一年以上も間があいてしまい、申し訳ありません。
実は、ある歴史問題にすっかりハマってしまいまして…。
そもそも、環境ファッショは歴史問題と根が同じなのですから、
どうか御理解下さりますよう、よろしくお願いします。
さて、その私がハマってしまった歴史問題ですが、それは『真珠
湾攻撃は誤爆だった』という説です。
結論(タイトル)だけ見ると、懲りない修正派による新手のトン
デモ説にしか思えないかもしれませんが、私の話を最後まで聞い
てもらえば、決してそんなものではないことがおわかりいただけ
るはずです。
ちなみに、この『真珠湾攻撃は誤爆だった』説(以降、『誤爆説』
と略記)は、現時点においては、仮説にすぎません。
ですから、もしかしたら間違っている可能性もあります。
故に、保証は出来ません。
ですが、いかなる学説も初めは仮説でしかなかったことを忘れて
はなりません。
それに、定説である『真珠湾攻撃は故意による計画的犯行であっ
た』説(以降、『故意説』と略記)では、合理的説明がつかない
ことが複数存在するのです。
逆に言うと、従来の定説(故意説)は、そうした問題に『臭いも
のにはフタ』で誤魔化すことで生き延びてきたというのが実態な
のです。
これに対し、誤爆説では、そうした問題が、誤魔化し無く、すん
なりと解消されるのです。
となれば、これは決して見過ごせることではないでしょう。
というわけで、これから複数回にわたり、この誤爆説の話をした
いと思います。
もちろん、本題への復帰も、近いうちにするつもりです。
ただ、一つのメルマガ中に複数のテーマが混在すると読みにくく
なる(サイズもデカくなる!)ので、誤爆説は別にして配信する
ことに致します。
メルマガの冒頭部分に『特別号外 p〜』と記すことで、見分け
がしやすいようにします。
どうかよろしくお願い申しあげます。
◆「真珠湾攻撃は誤爆だった」説 第1回◆
「真珠湾攻撃は誤爆だった」という話をすると、ほとんどの方は
「トンデモ話だ」と思うことでしょう。
第一、あの攻撃が誤爆だとしたら、ハワイに向かった日本の航空
部隊の真の使命は、奇襲攻撃ではないということになってしまい
ますよね。
ならば、一体、何のために、あれだけの完全武装した航空部隊を
ハワイという遠くの地にまで派遣したのか?
そんな疑問と不満が当然生じてきますよね。
ところが、近年、その存在が明らかになった『当時の日本の戦略』
を見ると、奇襲攻撃とは全く別の派遣理由が考えられるようにな
るになるのです。
その派遣理由とは…?
◆ハワイの米軍への牽制が目的だった
その理由とは、ハワイの米軍への牽制です。
つまり、ハワイの米軍施設を襲うふりをすることで、米国海軍を
ハワイ近海に張り付けさせ、東南アジアから出来るだけ引き離そ
うとしたのです。
ハワイが襲われるということになれば、ハワイの防衛のために、
海軍戦力をハワイ近海に配備しておくことが必要になるでしょう。
日本は、そうなることを期待して、あの航空部隊を派遣したと考
えられるのです。
この『当時の日本の戦略』のことを御存知の方なら、この話を聞
いて、「そうか。そんな可能性があったか!」と思わず膝を打ち
たくなる気分になるのではないかと思います。
また、戦略のことを知らない方も、なぜ真珠湾攻撃が誤爆という
ことになるのかということを理解することは出来たのではないか
と思います。
とはいえ、戦略のことを知らないと、牽制する意義が、やっぱり
理解できないですよね。
それに、この牽制をしなければ、誤爆は起こらず、故に、「太平
洋戦争」も起こらずに済んだわけですから、牽制は全く余計なこ
とのようにしか思えないはずです。
というわけで、まずはこの戦略の話をしたいと思います。
なお、この派遣理由から、誤爆説は『牽制説』ということも出来
ることがわかると思います。
というわけで、以降、『誤爆説』という言い方とともに『牽制説』
という言い方も併用していくことにします。
◆「勝利の方程式」と言えた『避米排英戦略』
では、この戦略についての話をしようと思います。
それは、簡単に言ってしまうと、『米国とは戦争をせず、英国と
のみ戦争をする』というものでした。
しかも、英国との戦争についても、英国と全面戦争するのではな
く、英国が有していた広大な植民地のうち、東南アジアと南アジ
アだけに侵攻するというものでした。
対戦相手国を限定し、しかも侵攻先をも限定するというのは、戦
争による負荷や負担を大幅に軽くするわけですから、これは非常
に知的で賢い戦略だと言えます。
日本軍、特にこれを提唱した陸軍のイメージを完全に覆らせる話
題です。
戦後のイメージ操作に騙され続けるのは、もうやめにすべきです。
加えて、この戦略には、大きなメリットがありました。
まず、東南アジアや南アジアを英国の植民地支配から解放するだ
けではなく、当時、英国などの列強に国を売ってまで中国の支配
者になろうとしていた蒋介石への支援ルートを断ち切ることがで
きるので、東亜も開放することができることになるわけです。
そうなれば、大東亜戦争を終わらせることができます。
また、東南アジアには油田を有する国があるので、ルーズベルト
の陰険な意地悪によって止められていた石油の問題も解消できる
と考えられたのです。
このように、この戦略(以降、『避米排英戦略』と略記)は素晴
らしいものであり、チャーチル英国首相も、戦後、その存在を知
って唸ったと言います。
もし、この戦略通りにやっていたら、日本が戦争に勝てた可能性
が極めて高かったのです。
「勝利の方程式」という表現は、決して誇張ではないのです。
◆唯一の問題点…米軍海軍の存在
ところが、この戦略には一つだけ問題点がありました。
それが、米国海軍だったのです。
『避米排英戦略』では、まず東南アジアに侵攻し、次に南アジア
に侵攻する計画でしたが、東南アジアに侵攻する際に、米国の艦
船に付近をウロチョロされると、巻き添えを食わせてしまうおそ
れがあり、もしそんなことにでもなれば、それをいいことに猛攻
撃をしてくる可能性が高くなるのです。
歴史を見ると、米国はそういうことをよくやっていたわけですか
ら、これは決して軽んじることができることではないのです。
おまけに、東南アジアの国々のうち、フィリピンは英国の植民地
ではなく、米国が(スペインから奪って)実質支配していました。
これが大問題だったのです。
そこで『避米排英戦略』では、とりあえずフィリピンに侵攻し、
米国から返還要求があった場合には、フィリピンを米国に返還す
るという計画になっていました。
しかしながら、これだけでは十分とは言えません。
特に、英国領が日本に侵攻されたのを知った米国が、フィリピン
の守りを固めるためにフィリピンに向けて大艦隊を繰り出してき
たとしたら、戦略は頓挫してしまうおそれが出てくるのでしょう。
そうなれば、日本の勝ち目は無くなります。
それで、先ほど述べた『牽制』が必要になったと考えられるので
す。
ハワイ近海に張り付けておけば、フィリピンを含む東南アジア方
面は手薄になり、戦略通りに事が進められることになるのです。
以上のことがわかれば、なぜ『牽制』が必要だったのか、理解で
きるようになると思います。
この『牽制作戦』もまた、作戦通りにやっていれば、『見事な戦
略のための見事な作戦』として高く評価されていた…はずなので
す。
でも、「そうはならなかった」ので、ああいう悲惨な結果を招い
てしまったのです。
◆戦後憲法に見られる間接的証拠
ところで、ハワイに航空部隊が派遣された本当の理由が『奇襲攻
撃』ではなく『牽制』であったことを証明する極めて間接的な証
拠が戦後憲法の中に見られることを、みなさんは御存知でしょう
か?
それも、反日さんが三度の飯より好きな九条に…です。
それは『威嚇』という言葉です。
憲法九条をよく読むと、「威嚇もアカンで。」的なことが記され
ているのです。
これは、あまりに酷な記述です。
威嚇も許されないとなれば、侵略者を追い払うこともできなくな
ります。
米国は、「日本なんか、どこかの国に侵略されてしまえ!」と願
っていたのでしょうか?
一方、『誤爆説』すなわち『牽制説』なら、もっと合理的に説明
することができます。
つまり、これは、「あの時のような真似は、二度と許さんぞ!」
という米国から戦後日本への牽制なのです。
「あの時」というのは、上で述べたハワイへの『牽制』をした時
のことです。
つまり、これは、「牽制も許さない」という米国からの隠れたメ
ッセージだったと考えることが可能なのです。
『牽制』というのは、される側からすれば『威嚇』になるのです
からね。
逆に言うと、これは、現行憲法のもとをつくった(あるいは、つ
くらせた)者たちが、あのハワイに飛来した日本の航空部隊の本
当の目的が『奇襲攻撃』ではなく『牽制(=威嚇)』であったこ
とを知っていた証拠とも言えるのです。
そういうことに気付いて欲しいのです。
◆勝てる戦略を自ら「ぶっ壊し、ぶっ潰」した不可解
さて、話を『避米排英戦略』に戻しましょう。
先ほども述べたように、この戦略通りに事を進めていれば、日本
は戦争に勝てた可能性が極めて高かったのです。
ところが、「そうはならなかった」。
それは、戦略が悪かったからではなく、日本が、自ら、この戦略
を「ぶっ壊し、ぶっ潰」すようなことをしたからです。
それが「真珠湾攻撃」だったのです。
これにより、日本は(しないはずだった)米国と戦争しなければ
ならなくなり、戦争による負荷や負担が大幅に増えて、その当然
の結果として、敗戦してしまうのです。
大きな、大きな犠牲を払って。
これを愚かな、狂ったことだと思わない人は、まずいないと思い
ます。
日本は、勝ち目のある戦争戦略を自ら「ぶっ壊し、ぶっ潰し」て
まで、必ず負けるとわかっていた戦争を始めたのです。
もし意図的にやったのだとしたら、完全に頭が狂っていたとしか
言いようがありません。
一体、何のための戦略だったのか?
このことを説明するために、『山本五十六=独断説』や『海軍暴
走説』、さらには『ユダヤ(マネー)陰謀説』までが唱えられる
有様なのです。
これらの説を「トンデモ」と笑殺することは容易でしょうが、な
らば『避米排英戦略』との不整合の問題はどうするのか?
そんな態度は、卑怯な問題誤魔化し行為でしかありません。
そこへいくと、誤爆説は、この問題をあっさり解消してくれます。
あの攻撃は意図していなかったことになるのですから。
◆精神障害者を死刑にした東京裁判
真珠湾攻撃が無ければ、「太平洋戦争」は起きず、故に、戦犯裁
判たる東京裁判もあり得なかったはずです。
一方、真珠湾攻撃は、勝てる戦略を自ら潰すことになる自殺行為
です。
これは、とても正気の人間のすることではありません。
精神に異常を来した人間でなければ出来ないことです。
よって、当時の日本の指導者たちは、精神障害者だったことにな
ります。
そして、彼らを裁いた東京裁判は、精神障害者に刑事責任を問い、
(ある者たちについては)死刑にまでした裁判だったことになる
のです。
こんなことが許されて良いのでしょうか?
人道上の問題は無いのでしょうか?
是非とも人権屋さんたちの意見を聞いてみたいものです。
一方、誤爆説が正しいのであれば、この人権問題は解消します。
被告は精神障害者ではないことになるのですから。
その代わり、戦犯ではなかったことになります。
なぜなら、誤爆は思想から来る行動ではないからです。
つまり、どうやっても東京裁判を正当化することは出来ないので
す。
さて、どっちを選ぶ?
◆ハルノートのどういう記述が日本を発狂させたというのか?
東条政権は、少なくとも真珠湾攻撃の前の月までは、『避米排英
戦略』でいくことにしていました。
『避米排英戦略』は、陸軍が主催した研究(学者など、優秀な民
間人も加わってのもの)が基になったものだったのですから、陸
軍の者である東条元帥がこれを葬り去るとは、常識的には考えら
れないことです。
一方、昭和天皇も、この戦略に理解を示したと言います。
なのに、それを「ぶっ壊し、ぶっ潰」す真珠湾攻撃が行われた。
これ、あまりにも不自然だと思いませんか?
日本に同情してくれる外国人は、よく、ハルノートをネタにした
(日本への)弁護をしてくれます。
大変ありがたいことです。
ですが、彼らは『避米排英戦略』のことを知らなかった人たちで
す。
もし知っていたら、もっと違った態度をとっていたことでしょう。
「そんな素晴らしい戦略があったのに、なぜ?」と。
『避米排英戦略』の存在が明らかになった今、ハルノートによる
弁護はほとんど無効と言えます。
まぁ、これが個人による犯罪なら、「つい、かっとなって、やっ
てしまった」ということがあり得るのかもしれませんが、戦争は
そんなものではないはずです。
ハルノートが日本が戦争に走る原因になったのは事実です。
が、日本がやろうとしていたのは、英国との戦争であって、米国
との戦争ではないのです。
そのことを忘れてはなりません。
英国との戦争をするのであればこそ、米国との戦争などという余
計な戦争は避けるべきだったはずです。
米国と戦争をしてしまうと、英国との戦争に集中できなくなるか
らです。
そうなれば、英国との戦争にも勝利できなくなる。
実際、その通りになりました。
そして、そうなることはわかっていたのです。
なのに、なぜ?
やはり、定説たる故意説では、説明がつきません。
対して、誤爆説なら、あっさり説明がつきます。
それでも「故意説が正しい」と言い張るのなら、ハルノートのど
ういう記述が日本の指導者たちを発狂させたのか、説明すべきで
しょう。
それをしないのなら、ただの詐欺師と言わざるを得ません。
◆真珠湾を攻撃しても石油は手に入らない
日本のことを弁護してくれる外国人は、また、ルーズベルトがや
った石油禁輸をネタにします。
これもまた、ありがたいことです。
ですが、ならばこそ、戦略通り、米国との戦争は避けるべきだっ
たのです。
英国との戦争に集中すべきだったのです。
『避米排英戦略』のことを知っている人なら、たとえ外国人でも、
そう思うはずです。
言っておきますが、真珠湾を攻撃しても、石油は手に入りません。
従って、『避米排英戦略』の存在が明らかになった今、石油をネ
タにした真珠湾攻撃の正当化は不可能なのです。
正当化できるのは、英国との戦争だけなのです。
◆対英戦争と対米戦争を一緒にすることの愚かしさ
日本のことを悪く言う連中の言うことを聞いていると、対英戦争
と対米戦争とをゴッチャにしているケースがほとんどです。
英国と戦争をするのと、米国と戦争をするのとでは、動機が全く
違ってきます。
従って、両者をゴッチャにするなど、とんでもないことなのです。
既に述べたように、英国との戦争には動機がありました。
加えて、日独伊・三国軍事同盟により、日本は英国と戦争をしな
ければならない立場にあったのです。
なぜなら、独は英国から宣戦布告され、戦争状態になっていたか
らです。
日本は、軍事的に、独を助けなければならない立場にあったので
すよ。
さらに、当時は独が絶好調で、英国は圧倒されていました。
何しろ、「英国はカナダに遷都する」などという説まで飛び出す
ほどだったのですから。
ならば、英国だけとの戦争なら勝てた見込みが十分にあったこと
がわかるはずです。
戦争するのなら、英国とだけすべきだったのです。
一方、米国との戦争には、動機がありませんでした。
米国と戦争をする理由もなかった。
しかも、勝てる見込みが無かった。
以上のことに気付けば、対英戦争と対米戦争をゴッチャにするこ
とが如何に愚かなことであるかがわかるはずです。
逆に言うと、定説、すなわち、故意説は、対英戦争と対米戦争を
ゴッチャにすることで成り立っていると言えるのです。
それほどまでに定説(故意説)はふざけた説なのです。
そんな説を盲信し続けるなど、愚の骨頂というものでしょう。
* * *
今回は、戦略と動機という観点から、真相に迫ってみました。
次回は、別の観点から迫ってみようと思います。
おたのしみに。
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