【サマータイム制導入に反対する】 n1109


◎お詫びと前書き

 本題に入る前に、お詫びを二つ。
 一つは、またしても間があいてしまったこと。
 そして、もう一つは、予定ではあと二回であったCOVID−
 19関連の話を、回数不明ということにさせていただきたいとい
 うことです。
 言わせてもらわないと気が済まないことが沢山ありすぎて、とて
 も二回では納まりきれないからです。
 メルマガ一通あたりのサイズが、とんでもなく大きくなってしま
 うのです。
 そんなの、とても読む気にはなれないでしょう。
 こちらも大変ですし…。
 ということで、どうか御容赦願います。


●ウィルスをガスと一緒にする愚

 今回も、反マスク論の欺瞞暴きの話をします。
 前回、『●ウィルスを虫と一緒にしてないか?』という話をしま
 したが、今回はガス(気体)との比較をしてみたいと思います。
 というのは、マスクの効果を過小評価する人たちを見ていると、
 ウィルスをガスと一緒にしているようなところがあることが多い
 からです。

 ウィルスとガスとでは、空気中での振る舞い方が違います。
 ですから、マスクの効果も全然違ってくるのです。
 前回、虫との比較をしましたが、虫の場合、自分で動くことが出
 来るので、(マスクなどの)目の大きさで侵入を防げるか否かが
 決まってしまうのでしたね。
 で、実は、同じようなことが、ガスの場合にも言えるわけです。

 というのは、ガスすなわち気体の分子というものは、熱運動をす
 るものだからです。
 それにより、どんどん拡散していってしまう。
 ですから、マスクの目の大きさがガスの分子よりも小さくないと、
 中に侵入してきてしまうのです。
 だから、役に立たないことになる。

 まぁ、虫のように(積極的に侵入しようとする)意志を持つわけ
 でもなく、また、動きの速度もとろいのですが、それでも侵入し
 てくることは確かです。
 ですから、虫の場合と同様に、『目の大きさ』を根拠に「効果無
 し」と論じることができるわけです。

 これに対し、ウィルスは分子のような熱運動をしません。
 ですから、ガスのように(自動的に)拡散していくことはないの
 です。
 従って、ガス(や虫)の場合とは異なった考察が必要になってく
 るのです。
 そうした違いを、まずは是非とも御理解いただきたいのです。


●気流の制御がポイント

 ウィルスは、ガスや虫などとは異なり、自分で動くことはしませ
 ん。
 空気が動くことによって動くのです。
 つまり、気流に乗る(運ばれる)かたちで動くのです。
 ですから、気流によって動き方が決まってしまうのです。
 そこに是非とも気付いて欲しいのです。

 さて、そうなると、ウィルスの動きを制御するには、気流を制御
 すれば良いということになるでしょう。
 つまり、気流をうまく制御すれば、感染やその拡大を防ぐことが
 可能になるのです。

 具体的に言うと、感染者の側から他の人の方へ向かう気流が無け
 れば、他の人は感染しないことになるのです。
 つまり、感染防止が実現するわけです。
 極端な話、マスクをしなくても…です。
 それくらい、これは重要なことなのです。

 もっとも、人は呼吸しますし、感染者はくしゃみやせきなどをす
 ることが多いわけですから、実際には、そう単純にはいかないと
 いうのが実情です。
 それでも、気流に注目することは重要です。
 なぜなら、呼吸もくしゃみもせきも、気流を起こすものだからで
 す。
 ちなみに、吸気はウィルスを引き寄せる気流を生じさせますし、
 呼気はウィルスをまき散らす気流を生じさせます。
 ですから、やはり、気流について知り尽くすことが重要になって
 くるのです。

 
●換気の重要性

 気流が重要であることがわかれば、感染防止のためには換気が重
 要であることがわかるようになるはずです。
 ウィルスは、換気によって生じる気流により、外部へ運び出され
 ていきます。
 つまり、外部へ追い出されていくことになるのです。
 そうなれば、空気中のウィルスは無くなっていく。
 結果、感染が防がれることになるのです。
 換気が如何に重要か、今回の話で十分わかりいただけたと思いま
 す。

 ところが、国は、換気の重要性を説くのが、あまりにも遅すぎま
 した。
 ニュース番組のキャスターなんかは、未だに、換気よりも手洗い
 のことばかり説いていますよね。
 空気によって運ばれてくるウィルスの侵入に対しては、手洗いは
 何の感染防止効果もありません。
 やはり、防疫を文系人間任せにするのは、とんでもない間違いな
 のです。


●目詰まりという大問題

 さて、それでは、今回の本題!
 はたして、マスクには効果があるのでしょうか?
 その答えを述べる前に、『ウィルスの大きさよりも目が小さいマ
 スクは役に立たない』ということを知っておいていただきたいの
 であります。

 なぜ役に立たないのか?
 それは、目詰まりという大問題があるからです。
 目の大きさをウィルスよりも小さくすれば、確かに、ウィルスの
 侵入を防ぐことができるのですが、その代わり、目が詰まってし
 まうという事態になってしまうのです。
 目が詰まってしまっては、空気が通り抜けることが出来なくなっ
 てしまいます。
 つまり、呼吸することが出来なくなってしまうのです。
 これでは役に立たないでしょう。

 ちなみに、空気中にはウィルスよりもサイズのでかいもの(たと
 えば、花粉とか埃とか…)が含まれているのですから、目はあっ
 という間に詰まってしまうことでしょう。
 ですから、目の大きさがウィルスのサイズよりも小さいマスクな
 んてもんは、たとえ作れたとしても、実際には全然役に立たない
 のです。

 以上のことがわかれば、目の小ささでウィルスの侵入を防ごうと
 するのは全く非現実的なことであるということがわかると思いま
 す。


●気流を減速・拡散させる

 さて、それでは、どうやったらウィルスの侵入を防ぐことが出来
 るのでしょうか?
 実は、100%防ぐのは残念ながら不可能です。
 でも、侵入を減じることは可能なのです。
 それに、100%防ぐことが出来なくても、減じるだけで、感染
 や重症化のリスクを下げることが出来るのです。
 もっとも、デジタル脳の人たち(百点満点主義者たち)には満足
 出来ないことでしょうけれどね。
 でも、現実は『0と1だけの世界』ではないのですよ。
 ま、その話は後ですることにいたいたしましょう。

 ウィルスの侵入を減じる最も現実的な手段の一つは、吸気や呼気
 の気流を減速させたり、拡散させたりすることです。
 たとえば、吸気の場合、気流が遅くなれば、単位時間当たりに侵
 入してくるウィルスの数が少なくなります。(流量減ゆえ。)
 また、呼気の場合は、ウィルスが出て行く速度が遅くなるので、
 ウィルスが遠くまで到達しにくくなるのです。
 さらに、呼気の流れを拡散させると、拡散させられる分、気流の
 速度が遅くなるので、ウィルスが遠くまで到達しにくくする効果
 がさらに高まることになるのです。
 一方、吸気が拡散されると、広角に空気を吸い込むことになるの
 で、感染者がいる方向からこちらに向かってくる気流の速度が遅
 くなり、単位時間当たりにやってくるウィルスの数が減少するこ
 とになるのです。

 このように、吸気や呼気の気流を減速させたり、拡散させたりす
 ると、ウィルスの侵入を減じることが可能になり、感染や重症化
 のリスクを下げることが可能になるのです。
 そして、気付かなければならないのは、『マスクには吸気や呼気
 の気流を減速させたり、拡散させたりする効果がある』というこ
 とです。
 呼吸するのが、ちょっと苦しくなるのは、その証拠です。
 ということは、感染や重症化のリスクを下げる効果があるという
 ことでしょう。
 やはり、反マスク論は疑似科学なのです。


●通路の内壁に付着させる

 ウィルスの侵入を減じる方法は、他にもあります。
 それは、ウィルスの通り道となる通路の内壁に付着させるという
 方法です。
 この方法ですと、目の小ささでせき止める場合とは異なり、通路
 の大きさはウィルスの大きさよりも小さくする必要がありません。
 ですから、目詰まりを起こす心配も無いわけです。
 もっとも、その代わり、侵入阻止能力は(かなり)落ちることに
 なりますけどね。
 それでも、ゼロよりはマシというものです。

 この方法の効果を上げるには、通路を迷路のように曲がりくねっ
 たものにすることです。
 要するに、気流が直進しないようにすれば良いわけです。
 そうすれば、空気が内壁に接する(ぶつかる)機会が増え、空気
 中に含まれているウィルスが壁に付着する率(→除去される率)
 も高まるというわけです。

 空気清浄機って、そうなっていませんか?
 なってますでしょう。
 あれは、ここで述べた方法を利用しているのです。

 そして、人間の喉も、そうなっているのです。
 明らかにコースが曲がっていますでしょう。
 正面(口)から入って、喉で大きく下方へカーブする。
 これだけでも、かなり効果があるものなのですよ。

 ついでにいうと、その際、ウィルスが付着しそうな場所に、扁桃
 腺などのような侵入者探知機とでも言うべき代物が存在するので
 あります
 そして、これが、いち早く、免疫機能を始動させようとする。
 結果、重症化が抑えられる。
 人体というものは、まことにうまく出来ているものなのです。


●乱流を利用する

 通路の内壁に付着させる効果を上げるもう一つの方法は、乱流が
 起きるようにすることです。
 乱流は、機械工学の分野では厄介者扱いされることが多いのです
 が、ウィルスを通路の内壁に付着させて除去することには大いに
 役に立つ現象なのであります。
 なぜなら、乱流が起きる(流れに乱れが起きる)と、ウィルスが
 内壁に付着する機会が増えるからです。
 先ほどの『通路を曲がりくねったものにする』場合もそうですが、
 要するに、素通りしにくくすると、ウィルスが内壁に接する機会
 が増え、その結果、付着する機会が増えて、除去率が上がるわけ
 です。

 そう思って人体を調べてみると、気管は乱流が生じやすい形状に
 なっていることに気付きます。
 表面に凸凹がある。
 さらに、繊毛(せんもう)なんてもんがあって、これが異物を追
 い出してくれる。
 うまく出来ているものです。
 知れば知るほど、創造論すなわち神の関与を信じたくなる人の気
 持ちがよくわかるようになるもんです。

 ちなみに、乱流には、流体に含まれる物の流れを悪くする効果も
 あります。
 乱流になると、渦が生じ、流れが滞ったり、先に進まずに循環し
 てしまったりするのです。
 その結果、流体に含まれる不純物も、スムーズに流れていかなく
 なることが多いのです。

 余談ですが、海洋プラゴミが多くなりやすい海域が生じるのも、
 このためです。
 海洋プラゴミのことを騒ぎ立てている人たちは、そういう海域で
 調査を行うのです。
 アベノ機構の一つである海洋研究開発機構には、そうした情報を
 その種の人たちに提供している疑惑があります。

 それはさておき、乱流に、流体に含まれる物の流れを悪くする効
 果があるのだとすれば、ウィルスの侵入を減じることにも貢献し
 ていることになるでしょう。
 内壁への付着も起きやすくなるので、二重の効果が期待できるの
 です。

 そして、気付かなければならないのは、マスクという物は、呼吸
 によって生じる気流を曲がりくねらせたり、乱流を起こさせたり
 するものであるということです。
 ということは、上で述べた『通路の内壁に付着させる』ことによ
 り、ウィルスの侵入を減じる効果があるということでしょう。
 やはり、反マスク論は疑似科学なのです。


●「0か1か」ではなく、不等号で考えるべき

 もちろん、マスクの効果は完璧ではありません。
 ですから、過信は禁物です。
 ですが、だからといって、「マスクに効果はない」とまでいうの
 は、明らかに間違いです。

 そもそも、100%カットする必要は無いのです。
 ウィルス侵入数ゼロである必要は無いのです。
 『ウィルスの勢力 < 免疫力』という関係になっていれば問題は
 無いのです。
 デジタル脳の人たちは、そのことがわかっていないのです。
 だから、マスクの効果が理解できないのです。

 「0か1か」で考えるのは、もうやめるべきです。
 不等号のことぐらい、文系の人でも知っているはずだと思います
 が…。

 まったく、デジタル脳には困ったもんです。


●過信して感染・重症化した人たちのデータを示すべき

 前にも言いましたが、反マスク論は辱日感情が剥き出しになって
 いるものです。
 「日本人はマスクの効果の低さを知らない」と彼らは言いますが、
 ならば、マスクの効果を過信したせいで感染・重症化した人は何
 人いるのでしょうか?
 全感染者や全重症者の何割を占めているのでしょうか?

 奇妙なことに、彼らは、そのデータを示しません。
 そう、データも無しに言っちゃってるのです。
 やはり、根拠になっているのは、赤い辱日感情でしょう。

 そんなものに共鳴しているホシュ・ウヨクも、同じ穴の狢です。

●マスクの効果を示す数値データはどこまで信用できるのか?

 データといえば、マスクの効果がどれぐらいなのかを示す数値デ
 ータが公開されているようですね。
 でも、あの数値データは、どこまで信用できるものなのでしょう
 か?

 今回の話で、気流の状態によりウィルス侵入の度合いはかなり違
 ってくることがおわかりいただけたのではないかと思います。
 ところが、マスクの効果を示した数値データには、気流の状態に
 関する情報が何も示されてはいないのです。
 気流の速度(の大きさ)一つ見ても、ゆっくり呼吸する場合と、
 (運動したときのように)「ハー、ハー」言いながら呼吸する場
 合とでは、気流の速度は違うはずで、故に、マスクの効果も違っ
 てくるはずなのですが、そうしたことが全く示されていないので
 す。
 また、鼻呼吸と口呼吸とでは、気流の速度は違ってくるはずなの
 ですが、そのあたりのことが全く不明なのです。

 いや、そもそも、この数値データを得るために行われたであろう
 実験では、人が呼吸する時の気流の速度が用いられたのか?
 全く怪しいものです。

 ま、そんな調子ですから、ましてや、曲がりくねりの影響や、乱
 流の影響などが考慮されたものになっているとは、とても思えな
 いのです。
 現代ニッポン人は、数値表現に弱い(盲信して納得してしまう)
 傾向が非常に強いので、とても心配なのです。

 数値を盲信することは、愚かなことです。
 特に体制側が発表する数値というものは。
 少しでも疑問に思ったことがあったら、体制側にガンガン疑問を
 ぶつけてやることが絶対に必要です。
 そうしないと、後々、泣き寝入りすることになるのですからね。

 理論の世界と違い、現実の世界の数値といういものは、かなりの
 バラツキがあるのが普通です。
 つまり、幅を持ったものになっているのが普通なのです。
 ですから、定数のような確定値で示された数値データは、疑って
 かかっておいた方が身のためです。


●要するに「コロナ」予防のためのマスクは悪ってことです(笑)

 それにしても、マスゴミというものは、しばしば、反マスク論を
 持ち上げてくれますね。
 ま、反日・辱日ですから、当然と言えば当然ですが…。

 そのマスゴミ、「マスクが免疫力を低下させる」と説いています。
 例によって例のごとく、物質的な証拠は何一つ示さずに…。
 これ、文系人間の特権ですね。

 インフルエンザなどの感染症が増えたのも、マスクのせいなのだ
 そうです。
 ほう、そうですか。
 では、インフルエンザ対策には、どうすればいいんですかぁ?
 なんと、その答えは、「マスクで感染予防を」なのです。

 今、マスクは免疫力を低下させるって言ったばかりなのに、これ
 は何?
 何でインフルエンザの場合には、マスクするのが良いの?
 マスクが免疫力を低下させるのなら、インフルエンザとかに対し
 ても、マスクはすべきではないはずでしょう。
 免疫力、落ちちゃうことになるはずでしょう。

 そう、「コロナ」予防のためにマスクをすることは悪だが、イン
 フルエンザ予防のためにマスクをすることは善なのだぁ!と説い
 ているわですよ、マスゴミは。
 やっぱり、精神そのもの分裂症です。
 ま、マスゴミの場合、今に始まったことではありませんけどね。


●程良くウィルスを通す

 「マスクが免疫力を低下させた」というのは、明らかにウソです。
 インフルエンザなどの感染症が流行したのは、マスクのせいでは
 ありません。
 別の理由によるものです。(その話は、次回に。)
 マスクの効果は、そんなに高くない。
 そのことは、デジタル脳である彼ら自身が一番良く知っているこ
 とではなかったか?

 マスクは、程良くウィルスを通すものです。
 その原理から、無菌(無ウィルス)状態にはなり得ないものなの
 です。
 従って、装着者は少量のウィルスに晒されることになる。
 故に、免疫力がそんなに低下するわけがないのです。
 また、重症化のリスクが低い状態でウィルスに晒されるわけです
 から、比較的(あくまで比較的です。念のため。)安全に免疫力
 を維持したり、運が良ければ自然免疫力を獲得できたりする手段
 とさえ言えるのです。
 マスクを絶対悪のように言うのは、明らかに間違っています。


●国産出来なかったから悪く言うのか?

 困ったことに、ホシュ・ウヨクには、反マスク論の誘惑に負けて
 しまう者たちが多いようです。
 いい歳して、誘惑に負けるとは、なっさけな〜いっ!

 彼らが反マスク論に誘惑されてしまうのは、もしかしたら、マス
 クの国産が(すぐには)出来なかったからではないのか?
 中国は、いち早く、マスク外交をやっていましたからね。
 それで、マスクのこと目の敵にしているのではないか?

 だとしたら、全くバカげてますよ。
 マスクの国産も出来なくなるほど、日本のものづくりをダメにし
 たのは、彼らが未だに崇め続けている安倍なのですから。
 少しは御自分の責任というものを意識してみてはいかがでしょう
 か?


●顎(あご)を動かさなくなることが本当の心配

 マスクをすることで心配されるのは、免疫力の持続的な低下など
 ではなく、顎を動かさなくなることです。
 どうしても無口になりがち。
 故に、顎を動かさなくなる。
 これは、健康に良くありません。
 免疫機能にも良くない。
 なぜなら、唾液の出方が少なくなる上に、その唾液が喉の方へ落
 ちていくことが少なくなるからです。
 すると、喉などが乾燥しやすくなり、免疫機能の働きが著しく低
 下してしまうおそれがあるのです。
 ということで、マスクをしたときは、時々、顎を動かすようにし
 た方が良いと思います。

            * * *

 今回の話は、以上です。
 メルマガのテーマとは異なるテーマでありながら、最後までお読
 み下さり、ありがとうございました。


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