【サマータイム制導入に反対する】 vol.1097


◎まずは恒例の(?)お詫び

 すみません、もう一回だけ、新型肺炎『公害』の話をさせて下さい。
 どうしても、腹の虫がおさまらないので…。
 次回は、必ず、前の前の前の回までの話の続きをします。
 どうか御容赦願います。

 それと、前回、「vol.1096」とすべきところを「vol.1095」とし
 てしまっていました。
 これにつきましては、謙虚にお詫び申し上げます。


●「環境」と同じ…「とにかく造ってしまえ」という悪知恵

 それにしても、安倍はなぜ「悪夢のような民主党」の政策である
 観光ニューディール政策なんかを継承したのでしょうね?
 それは、おそらく、これがもたらす利権に目がくらんだからでし
 ょう。
 土建利権や、案内アプリなどによるIT利権、外国語学習などに
 よる教育利権、そして、観光が町興しになると信じている地方で
 の集票マシンという利権ですね。
 やっぱり、ただの人間だったってことです。

 それはともかく、このうち、土建利権は、私にとっては、毎度お
 なじみのものです。
 観光関連施設とかを「とにかく造ってしまえ」でいくのですよね。
 そうすれば、当然、土建利権が生じますでしょう。

 で、造ってしまってから、客集めのことを考える。
 でも、うまくいかないことが少なくない。
 それで、「最後は、国が何とかしてくれる」となるわけです。

 これ、見事な悪知恵です。
 造ってしまうと、そう簡単に解体したり撤去したりすることはで
 きませんからね。
 造ってしまえば、こっちのもの。
 だから、需給のバランスなど完全無視して、いけいけどんどんで
 造ってしまう。
 すると、みんな、客集めに協力せざるを得なくなる。
 そして、それがダメなら、「国がなんとかしてくれる」でいく。
 観光庁万歳!ってわけです。

 これ、何かに似てません?
 そう、再生可能エネルギーやバイオ燃料といった「環境」関連施
 設と全く同じ悪ふざけです。
 戦後ニッポンの政治は、昭和の時代から何も変わっていないので
 す。


●日本中を北海道化してしまうことになる観光ファッショ

 もちろん、こうして造られたものは、全てハコモノになります。
 つまり、閑古鳥が鳴く無駄になるってことです。
 そして、この光景は、私が潜伏(?笑)している北海道では、実
 に馴染み深い光景なのです。

 こうしてみると、観光ファッショは日本中を北海道化してしまう
 政策であることがわかるでしょう。
 つまり、パラサイト化するってことです。

 歴史ある(∴誇りがあるはずの)内地のみなさん!
 それでいいんですかぁ?


●今の政治家はみな誘惑好きの悪魔だ

 でも、多くの地方が観光ファッショの誘惑に負けてしまっている
 というのが実情のようですね。
 がっかりです。

 要するに、今の政治家どもには、地方を誘惑する悪魔のような連
 中が多いということですね。
 甘い話で地方を誘惑して、集票する。
 これが、今時の政治家どもの実態ってことです。

 そういうことを指摘するメディアが一つも無いとは、この国はど
 うなっているのだ?


●誘惑は『甘いもの』ばかりではない

 ちなみに、誘惑は『甘いもの』ばかりではありません。
 『怖いもの』とかもあります。
 実際、占いや予言の類は、不安や恐怖を煽ることで、人を誘惑す
 るものです。
 もっとも、それらにハマってしまっている人たちは、そのことに
 全く気付いていないようですけどね。

 もう何が言いたいか、おわかりでしょう。
 そう、環境ファッショも『誘惑』だったのです。
 観光ファッショとは、ある面、性格が正反対の『誘惑』ですね。
 ただし、利権が得られる人たちにとっては、性格が全く同じ『誘
 惑』ですけどね。

 今の日本は『誘惑』天国なのです。


●誘惑に無防備すぎる日本人

 それは、ホシュ・ウヨクとて言えること。
 実際、環境ファッショや観光ファッショの『誘惑』に負けてしま
 っている者たちがかなりいますよね。

 なぜに、日本人は、こうも『誘惑』に弱いのか?
 それは、『誘惑』というものが、日本にはもともとなかったもの
 だったからではないかと思われます。

 ここで気付いてほしいのが、『誘惑(ゆうわく)』という言葉が
 音読みの漢熟語であることです。
 しかも、これに相当する訓読み表現や漢字無し表現が存在しませ
 ん。
 ということは、『誘惑』という概念が外来種である可能性が極め
 て高いということでしょう。
 中国から漢字表現とともに入ってきたか、そうでなければ、欧米
 など非漢字圏から入ってきた(それを漢字で表現する熟語が日本
 で創られた)概念である可能性が高いのです。
 ならば、日本人にとっては苦手なものであって当然でしょう。

 実際、日本人は宣伝が苦手です。
 宣伝というのは、受け手を『誘惑』する行為なのですからね。
 伝統的な日本人にとって、それは大いに抵抗感のあるものだった
 はずです。
 なぜなら、『誘惑』は『恥の文化』と全く相容れないものだから
 です。

 というわけで、日本人が誘惑への対処が下手くそであることは仕
 方のないことだと思います。
 でも、だからといって、無防備とか無関心であっては絶対にいけ
 ないのですよ。
 やられちゃいますから。
 実際、やられちゃってるではありませんか。
 環境でも、観光でも、歴史問題でも、人権問題でも、領土問題で
 も…。
 それも、一方的に。
 それらは、全て、日本人の誘惑に対する弱さからきているのです。

 誘惑に対する弱さは、日本人、特に現代日本人の最大の欠点です。
 その欠点を克服しない限り、これからもやられ続けますよ。
 ずっと…。

 ちなみに、キリスト教圏の人たちは、伝統的な日本人と違って、
 誘惑の問題を強く認識しているものです。
 新約聖書には、幼いイエスが悪魔の誘惑を受け、これを見事に撃
 退する話が出てきます。
 だから、そうなのでしょうね。

 日本のホシュ・ウヨクには、キリスト教のことを頭ごなしに絶対
 悪呼ばわりする者が少なくありませんが、そういう態度が、誘惑
 に無防備にさせるのではないか?

 別に、「キリスト教の信者になれ」と言いたいのではありません。
 私自身だって、キリスト教信者ではないのですから。
 でも、いいところは、謙虚に認めるべきだと思うのです。
 日本には、誘惑について諭すような教えがありますか?

 ま、あるとすれば、せいぜい、仏教の煩悩ぐらいなものでしょう。
 しかも、それすら軽視しているのが、彼らなのです。
 だから「マダオ」なのですよ。
 まるで、ダメな、男たち…。(註:「銀魂」からのパクリ。)


●国民を元気(勇気)づけようとしないスポーツ業界とTV局

 さて、ここからは全く別の話題です。

 プロ野球が開幕を延期するそうですね。
 あれ〜、野球で元気づけるんじゃなかったのぉ?
 こういう時こそ、野球で元気づけるべきじゃん。

 TV局もTV局ですね。
 なんで、プロ野球放送、増やさねぇんだよ?
 あんだけ、スポーツ・ファッショ、煽ってたくせに…。

 それとも、スポーツが人を元気づける(勇気づける)というのは
 嘘だったのか?
 そうでないのなら、一日一カードでもいいから、やれや!

 ったく、肝心な時に役に立たない連中ですね。
 ま、平和で豊かだからできるのがスポーツなんですけどね。
 スポーツが平和や豊かさをもたらすなんて嘘を吐いてきた報いで
 すね、これは。
 余計なこと言うから、こういうことになるんだよ。
 しゃべりすぎなんだよ、あんたら。
 それでも「侍」かぁ?

 日本人は不言実行が美徳だったはず。
 特に男は。
 それとも、日本男児は絶滅しちゃったのかね?


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