【介護者虐待】 vol.54


●フレイル恐怖煽りと感染リスク

 約一年もの長期間、発行が中断してしまい、申し訳ありません。

 さて、以前問題を指摘した認知症パンデミックの恐怖煽りは、最
 近聞かれなくなりましたね。
 でも、フレイルの恐怖煽りは、まだ時折聞かれるようです。
 私がこれらの恐怖煽りを問題視するのは、それらが感染リスクを
 高めてしまうのではないかという不安があるからです。
 このような恐怖を煽られると、出かけたくなっちゃいますでしょ
 う。
 それも、人と接する機会の多い所に。

 実際、スーパーなどに買い物に行くと、老人の客の多さに驚きま
 す。
 疫病禍前よりも増えた感じがします。
 しかも、夫婦で来ている者が非常に多い。
 これは、上記のような恐怖を煽られたからではないか?

 恐怖を煽られて不安になるのは、老人だけではありません。
 「運動不足などから、体や頭がおかしくなってしまうのではない
 か?」
 そんな恐怖心にかられ、つい出かけてしまう。(それも、人が多
 くいる場所に。)
 買い物に夫を付き合わせる妻、子供をゾロゾロ連れてくる親。
 こういうことをやられると、スーパーなども飲食店やカラオケボ
 ックス並みに感染リスクの高い場所になってしまうのではないで
 しょうか?

 そういえば、感染経路が不明な例が増えていますよね。
 (定年前の)夫は、職場や通勤途中で感染しているリスクがある
 わけですから、そういう者を買い物に付き合わせるのは、ウィル
 スをまき散らすことになる危険性があるわけですから、非常識な
 行為です。
 でも、フレイルなどの恐怖を煽られると、やっちゃうのでは?

 もしそうなら、恐怖煽りはいい加減にしてもらいたいものです。


●介護予防利権喪失を恐れているのではないか

 なぜフレイルの恐怖を煽るのか?
 それは、介護予防の利権が失われると困るからではないか?

 二〇一九肺炎(俗称「新型コロナ」)のせいで人出が減っている
 そうですが、介護予防の業者も客が減っているのでは?
 だとすれば、フレイルの恐怖を煽るのは、別に不思議なことでは
 ないでしょう。

 恐怖を煽っても、フレイルの問題は解消しません。
 むしろ、フレイル予防のための安全な(感染しない)環境づくり
 に力を入れるべきでしょう。

 「環境、環境!」言う連中に限って、こうした本当の環境問題に
 は怠慢なものです。
 何しろ、彼らは、疫病を環境問題とは思っていないのですから。
 認知症以上に頭が壊れています。(笑)


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発行者:media
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