【介護者虐待】 vol.51
●認知症パンデミック説を疑う
今回も「新型かんむり」(?笑。新型肺炎のこと。前回参照。)
関連の話をしたいと思います。
一部の週刊誌が恐怖を煽っていますね。
「認知症パンデミック」が起こっている~ぅ!ですって。
いわゆる接触自粛が原因なのだそうです。
でも、本当にそうなの?
人(特に子供や孫)に会わないと認知症が進むものなのか?
もしそうなら、街よりも田舎の方が認知症になる率が高いはずで
はないか?
引きこもりの若者は、若年性認知症になる率が高いのか?
仙人(のような生き方をしている人)には認知症の人が多いのか?
そんな話、聞いたことがありませんね。
むしろ、私には、人と接する機会の多い人の方が認知症になって
いる印象が強いほどです。
認知症は、人に会わなくなることでなる病気ではありません。
脳が壊れていく病気です。
そして、その原因は、どう見ても、ストレスです。
ちなみに、ここで言うストレスとは、精神的なものだけではなく、
生理的なものとかも含みます。
実際、たとえば、甲状腺の病気になったことのある人は認知症に
なる率が高いという説があるほどです。
脳の病気には、脳以外の場所の病気や異常が原因となるケースが
結構あります。
たとえば、脳腫瘍。
癌の転移でなることが結構あるそうです。(確か、「白い巨塔」
の財前教授もそうでしたよね。)
その他、脚などで生じた血栓が詰まって脳梗塞になるなんてケー
スもありますよね。
このように、脳は(様々な)ストレスで病気になることが多いの
です。
ですから、人と接することが多い人が認知症とかになっても、少
しも不思議ではないのです。
人と接すると、それがストレスになる場合がありますからね。
ですから、逆に、人間関係を断った「しがらみ」無き生活の方が、
ストレスを受けず、故に、認知症のような病気になるリスクが下
がることだって、あり得るわけです。
ちなみに、認知症が進行すれば、人と接する機会が減ることが多
いようです。
会ってくれる人が減ってしまうことが多いものですし、本人も人
に会う行動をとることが困難になることが少なくない。
というわけで、人と接する機会が減ってしまう。
そうしたことを、因果逆転させて、「人と接する機会が減ると、
認知症が進行する」としているだけではないのか?
因果逆転は、サヨクがよく使う『でっち上げ』手法です。
疑ってみる価値はあると思います。
というのも、認知症は進行することが多い病気だからです。
ですから、数が増えていくことは、全く自然な出来事なのです。
それを接触自粛のせいにするのは、おかしなことではありません
か?
人と会えなくなることよりも、疫病のせいで十分なリハビリやケ
アが受けられなくなっていることの方が、認知症の進行の原因と
なっているのではありませんか?
もしそうなら、一部週刊誌の煽りは、それこそ、ウケ狙いのすり
替えというものでしょう。
帰省客に限らず、人に会いたがっている者、そのついでに「お出
かけ」したがっている者、そういう人たちのおかげで儲けられる
者は、沢山いるのですからね。
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発行者:media
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