【介護者虐待】 vol.45


●怒りを許さない陰険さ

 いつだったか、NHKの福祉関連番組を見ていたところ、唖然と
 させられるような場面に出くわしました。
 親の介護をやっていると称する漫画家の女とやらが、「介護は辛
 くない。鬼になる自分が怖い。」などと発言していたのです。

 これ、あまりに「いい子」ぶった発言ではないでしょうか?
 何とも偽善的ですよね。
 鬼になるのは、辛いからでしょう。
 なのに、「辛くない」などとほざく。
 まったく、反吐が出そうになる態度です。

 鬼になるのは、何かに不満があるからです。
 不満が爆発すれば、怒りとなり、その際の様は、誰でも鬼のよう
 になる。
 それのどこが悪いというのでしょうか?
 あまりに見栄っ張りな態度です。

 要するに、これ、介護保険制度に対する怒りを許さないというこ
 とです。
 つまり、不満を言わせないようにするための脅し演出なのです。
 それって、「表現の自由」を圧殺する行為ですよ。
 誰かさんたちが好んで口にする「違憲」な行為です。



●不満を封じ込める卑劣な起用

 要するに、NHKは、介護保険制度に対する不満を封じ込めるた
 めに、こういうバカ女を起用したのです。
 事実、この番組では、介護保険制度の問題点を指摘するシーンは
 ありませんでした。
 悪質な政治宣伝番組です。
 さすが、自称「公共放送」!

 漫画家の女を起用するということが、また悪質ですね。
 漫画家は、自分で自分のスケジュールをその都度組める。
 つまり、介護による割り込みがあっても、何とかなるわけです。
 普通の労働者とは、えらい違いです。
 そういう特別な立場の者を起用するわけですよ、日本破廉恥協会
 は。

 しかも、介護保険制度の「売り」は、前にも言ったように、「女
 性を介護から解放する」です。
 実際には全然そうなっていない(セレブ以外では男までもが介護
 に縛られるようになってしまった!)のに、女に証言させる。
 「介護保険制度が悪いのではなくて、鬼になる介護者が醜いのだ」
 ということを。
 これは、説得力ある宣伝になりますでしょう。

 ま、漫画家も、NHKに出れば、宣伝になるでしょうしね。
 そういうところにつけ込むわけですよ、日本破廉恥協会は。


●冷静さを装う似非インテリ的いやらしさ

 偽善者たちにとって、「怒り」は、感情的態度なのだそーです。
 つまり、理性や知性を欠いている証拠…ってわけです。
 これも、一種のネガティブ・キャンペーンですね。
 イメージ操作ってやつです。

 不合理・不条理があれば、不満を覚えるのは当然のことです。
 そして、不合理・不条理による弊害が酷くなれば、怒るのは当然
 のことです。
 「怒り」が理性や知性を欠いている証拠だなんて、全くの大嘘で
 す。

 要するに、自分たちが不合理・不条理による弊害を受けずにすむ
 (むしろ利権を得る)立場にあるから、怒らずにすむだけのこと
 なのです。
 いわゆる「人のことなら言える」とか「人のことだから言える」
 です。

 「怒り」を「憎」とするのは、似非インテリたちがよくやること
 です。
 そうやって、冷静さを装うわけですね。
 つまり、理性や知性があるふりをするわけです。
 そんなトリックに騙されてはいけません!

 ちなみに、小泉純一郎も菅直人も似非インテリ人間です。
 だから、「介入」好きなのですよ。
 ろくに知りもしないことに「介入」して、滅茶苦茶にしてしまう。
 しかも、それを自分のせいとは死ンデモ認めない。
 おまけに、都合の悪いことは、とことん無視です。
 だから、強気でいられる。
 特に権力の座に就いた後は。


●ポピュリズムは最もタチの悪いファシズム

 前回も言いましたが、小泉や菅のようなポピュリストどもは、脅
 し好きです。
 「鬼になる自分が怖い」などというのも、介護保険制度に対して
 不満を抱いている人たちへの脅しです。
 「鬼」ということにされてしまうわけですからね。
 ちなみに、こうした脅しに手を貸しているのが、NHKです。

 ポピュリズムは、最もタチの悪いファシズムです。
 「鬼」は、みんなから嫌われるキャラクターでしょう。
 で、「みんなから鬼と思われるぞ!」と脅すわけで…。
 しかも、「女」を利用して…。

 ポピュリズムは、社会にとって一番の猛毒なのです。


──────────────────────────────
発行者:media
──────────────────────────────

戻る