【介護者虐待】 vol.40


●開業医のようなわけにはいかない

 また間があいてしまいました。
 すみません。

 さて、もう何度も言っているように、介護保険制度の悪いところ
 は、『なんでもかんでも民営化させれば良い』としていることで
 す。
 なぜ今時の政治家どもは、こんなバカの一つ覚え的な考えに浸っ
 ていられるのでしょうか?
 それは、おそらく、医療事業の分野で開業医が儲けていることが
 彼らの頭にあるからです。

 開業医って、たいそう儲けているところが少なくないですよね。
 開業医の子供は、大抵、リッチな生活をおくっているものです。
 そういうイメージがあるから、「介護も民営化した方が良い」な
 どと考えることができてしまうのです。
 開業医の病院って、「民営」になりますでしょう。
 「だから、介護施設も…」ってわけです。
 発想が、あまりに単純!

 医療事業と介護(福祉)事業とを一緒にしてもらっては困ります
 ね。
 病院(開業医)の場合、いよいよとなったら、患者を“薬づけ”
や“検査づけ”にすることで儲け続けることができますよね。
 また、回復の見込みのない高齢者の場合なら、様々な延命治療な
 どで儲け続けることができます。
 でも、介護施設は、そういうことは一切できません。
 そういう違いが全然わかっていないのです、今時の政治家どもは。
 だから、介護の民営化がうまくいくなどと信じていられるわけで
 す。(だから、介護保険制度に賛成する!)
 まったく、どうしようもない連中です。


●中身空っぽのイノベーション

 呆れたことに、今の日本の総理(菅)は、「介護は金儲けになる」
 と信じているようです。
 それが証拠に、介護などの「福祉」が「経済成長」や「雇用創出」
 をもたらし、「強い経済」と「強い社会保障」の両方を実現して
 くれる(その結果、「強い財政」も実現してくれる)という主旨
 のことをほざいています。
 これの一体どこが「現実主義」なのか?

 「イノベーション」なんてカタカナ用語を振り回していますが、
 それを実現するための具体的な策は、空っぽ。
 やはり、ただのサヨクにすぎませんね。

 そもそも、どういうイノベーションが可能だというのか?
 介護の現場では、技術革新とかは期待できそうもありませんし、
 マスゴミ(注:世間を欺くマスコミに対する蔑称。)が「スマー
 ト」などとヨイショしまくっているITも全然役には立ちません。
 「イノベーション詐欺」ですね、これは。

 ま、カタカナ用語を振り回す奴なんて、大抵、こんなもんですけ
 どね。


●「労働者の味方」面する偽善者

 こうしてみると、菅もまた、このところ続いたセレブっ子総理、
 すなわち、世襲総理と大差無いことがわかるでしょう。
 現場を知らなすぎです。

 菅は、“労働者の子”を気取ってます。
 ですが、こんなのは、単なる大衆ウケ狙いでしかありません。
 普通の“労働者の子”が、選挙に4回もチャレンジできるだけの
 金を有していると思いますか?(3回も落選し、4回目にやっと
 当選した。)
 それに、金力がなければ権力の座につけないのが政治の世界とい
 うものです。

 要するに、菅は、金で苦労したことのない人間なのであり、また、
 額に汗して自分で金を稼いだことのない人間なのです。
 だから、金銭感覚がイカレているのであり、また、金を稼ぐこと
 の難しさも、現場のことも、なぁ〜んにも知らないのです。

 菅よ、お遍路さんなんかやっている暇があるのなら、介護の経験
 でもしてみたらどうなのだ?


●もともとは専業主婦の仕事だった介護

 女が家にいるのが当たり前だった時代、介護は専業主婦の仕事で
 した。
 そして、当たり前のことですが、専業主婦には収入がありません
 でした。
 少なくとも介護による収入は無かったのです。
 つまり、せいぜい夫の収入に頼るしかなかったのです。
 こういうことを知れば、介護が「金儲けになる」わけがないこと
 が少しはわかるようになるのではないでしょうか?

 介護をやっても収入にならないのは、当たり前です。
 被介護者には支払い能力が無いのですから。
 働ける状態ではないのですから、当然でしょう。
 だから、身内である主婦(娘もしくは嫁)がやっていたのですよ。
 そういうことがわかれば、「介護は金儲けになる」だの「経済成
 長をもたらす」だのといったバカな考え方は絶対にしないはずで
 す。

 そんな考えに染まっていられるのは、家庭のことを省みたことの
 ない男や、主婦業など全くやったことのない「働く女性」ぐらい
 なものです。
 政治家も、官僚も、大学教授などの文化人も、そういう連中が多
 いですよねー。
 だから、「介護は金儲けになる」だの「経済成長をもたらす」だ
 のといったバカな考え方に染まっていられるのです。

 ちなみに、介護保険制度は、そういう連中により考案・推進・導
 入されたものです。
 ならば、問題だらけなのは当然のことでしょう。


●外食産業やクリーニング業者だけで地域経済が成り立つか?

 確かに、世の中には、主婦業の一部を代行してくれる産業が存在
 します。
 たとえば、外食産業は炊事の代行をしてくれますし、クリーニン
 グ業者は洗濯等の代行をしてはくれます。
 しかし、そういうサービス業を利用するためには、金が必要なの
 です。
 金のない者は利用できないのですよ。
 そういう人たちが利用できるようにするためには、誰かが代わり
 に払ってやらなければならない。
 でも、それは、代わりに払ってやる人の負担になることです。
 人の負担を増やすようなことをして経済が成長すると思いますか?

 たとえ外食産業やクリーニング業者が儲けることができたとして
 も、社会全体としては、なぁ〜んにも得にはなっていないのです。
 これで経済が成長するわけがないでしょう。

 もし、それで経済が成長するのなら、外食産業やクリーニング業
 者だけで地域経済は成り立ってしまうはずです。
 でも、実際には、そうはいかないですよね。
 逆に、外食産業やクリーニング業者の方が、地域経済に依存して
 いるというのが現実です。
 専業主婦が夫の収入に頼っている現実を考えれば、これは当たり
 前のことです。

 このように、介護などの福祉事業は、専業主婦的な存在なのです。
 ですから、それが経済成長をもたらすことは、絶対にあり得ない
 のです。
 それがわからない政治家や官僚や文化人やマスゴミは、やはり知
 能が低いのです。
 でなければ、とんでもないペテン師ですね。


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発行者:media
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