【介護者虐待】 vol.20


●「正しい歴史」もビックリの「正しい理解」

 いや〜ぁ、昨晩(17日)のNHKのニュースを見て、驚きました。
 中国の主張する「正しい歴史(認識)」も霞んでしまう、NHK
 の痴呆症に関する「正しい理解」報道!
 内容は、認知症に関するNHKが行った世論調査をネタにした報
 道です。
 それによると、認知症に関する正しい理解が広まっていないこと
 が明らかになったそうです。
 ま、これは、ある程度、事実でしょうが、案の定、NHKのそれ
 は、素人を相手にした挙げ足取り、または、調査結果に対する自
 分たちに都合のいい勝手な解釈としか言いようのないものでした。
 さすが、日本破廉恥倶楽部!

 ま、世論調査なんて、世論操作のためにやるもの…と相場が決っ
 ているのですがね。
 ちなみに、回答率は、わずか1854人中、わずか59%にあた
 る1092人だったそうです。
 このことからして、そのいい加減さは明らかでしょうが、問題は
 それだけではないのです。

 ということで、今回は、NHKのいい加減な世論調査報道を追求
 してみたいと思います。


●質問の仕方に問題はなかったか?

 まず、ニュースでは、認知症は「老化現象であり、病気ではない」
 と答えた人が41%もいたことをネタに、誤った認識を持ってい
 る人が多い!と断じていました。
 ま、これは、まだ、部分的には、まともな分析と言えなくもあり
 ません。
 ですが、次は、どうでしょうか?

 認知症には「薬が効かない」と答えた人が38%もいる、これは
 誤った認識だー!

 認知症を治す薬は、残念ながら、現在はまだ存在していません。
 ですから、「治す(治る)」ための薬というのならば、これは少
 しも誤った認識ではありません。

 要するに、NHKは、症状の進行を抑える(遅らせる、または、
 止める)薬が存在する(または、開発されつつある)ということ
 を言いたいのでしょう。
 ですが、ならば、そういう薬も含めた質問であることが、回答者
 にわかるような質問の仕方だったのか?

 もし、そういう質問の仕方でなければ、医学や医療に関しては素
 人にすぎない一般の回答者は、「治す(治る)」薬のことだーと
 思って、「効かない」と答えてしまうことも、十分にあり得るこ
 とでしょう。
 これでは、素人の一般人をハメたことになります。
 自分たちに都合のいい結果を得るために…。


●あまりにオタクなNHK

 さらに言うならば、認知症は「老化現象であり、病気ではない」
 という答えも、必ずしも誤った認識とは言い切れないところがあ
 るものになるのです。

 認知症は、今のところ、ごく一部の例外を除けば、治らない病気
 です。
 これは、素人にとっては、実に嘆かわしいことです。
 そのような場合、素人というものは、自分に「老化現象だ」と言
 い聞かせて、パニックに陥るのを防ぐことがあるものなのです。
 そうやって、自分の精神を安定させるようなことをすることがあ
 るものなのです。
 人間というものは。

 そういうことがわからないとは、NHKは、よほどのオタクとし
 か言いようがありません。
 専門家と、素人である一般の人とは、言葉(表現)が違うのです
 よ。
 社会人のくせに、そんなこともわからないとは、やはり民間人で
 はないようです。


●正しく理解していないのはNHKの方だ!

 さて、興味深いのが、次の分析結果。

 《家族が認知症になった場合、どのように介護をしたいかたず
  ねたところ、「施設や自宅を行き来させながら」が46%、
  「自宅でホームヘルパーなどの援助を受けながら」が25%
  で、自宅での介護を望む傾向が強くなっています。》

 はたして、NHKのこの分析結果は正しいと言えるでしょうか?

 自宅志向が見られるのは、負担増で、施設に入れたくても、金が
 無いから出来ないというケースもあるのではないのか?
 貧乏人のことは考えないNHK。

 あるいは、最近、NHKなどが騒ぎ立てている施設での虐待が原
 因かもしれませんよね。
 つまり、施設に対する不信感があることです。
 そうなれば、自宅介護しかないでしょう。
 こうした可能性は一切考えないNHK。

 正しい理解が進んでいない(誤った認識を持っている)と言いま
 すが、そういうNHK自身はどうなのか?

 よくNHKのような“人権屋さん”系メディアは、正しいケアを
 施せば問題行為を軽減できる(症状が改善する)などと報じます。
 ですが、介護施設の職員らが、ストレスをためこんでいることを
 御存知ないのでしょうか?
 介護を専門にしている人たちでさえ、こうなのですよ。
 まして、家族のような素人で、他にやらなければならないことが
 ある立場の人の場合は、「正しいケア」の実践の継続など、出来
 るわけがないでしょう。
 そういう認識はあるのか?

 素人が実践可能な「正しいケア」とやらも、実際には、うまくい
 く「こともある」という程度のものです。
 それを理解しているのか?

 さらに言うならば、他人に対する態度と、家族に対する態度が異
 なることがあるということも、理解しているのか?
 へんてこな「平等論」を振り回してはいないか?

 正しい理解が進まず、誤った認識をもっているのは、NHKの方
 です。


●インテリ・サヨクのいやらしさ

 NHKの今回の報道を見ていると、NHKのインテリ・サヨクの
 いやらしさが、むき出しになっているように思います。
 たとえば、知識に関する優越感に浸りたがる傾向ですね。
 先ほど述べた「薬が効かない」などは、その典型と言えるでしょ
 う。

 人を「無知」ということで責め立てたり、卑しめたりする態度は、
 いわゆる「差別語狩り」と同じ態度ですね。
 要するに、優越感に浸りたいわけです。
 人を罠にハメてでも…。
 哀れな連中です。

 NHKの正体も、認知症人権ブームの正体も、もはや明らかでし
 ょう。


●権力へのすり寄り

 先ほど、自宅介護志向の話が出てきた時に、「負担増」の話をし
 ました。
 これに関して見過ごすことが出来ないのが、介護保健制度です。
 そもそも、痴呆症の介護で、こんなに苦労させられるのは、この
 制度に大いに問題があるからなのです。

 NHKは、以前は、この問題を取り上げていました。(たとえば
 クローズアップ現代など。)
 ところが、最近は、全く取り上げません。
 なぜ?

 今の総理が深くかかわったものだから?
 もしそうなら、これは、完全に、権力へのすり寄りですよね。
 疑ってみる価値は大いにあると思います。


●理解を妨げているのはNHKだ!

 NHKの認知症の取り上げ方は、どうみても、“人権屋さん”的
 です。
 「人権ファシズム」と言ってもいい。
 認知症(介護問題)を「革命の武器」にしています。
 そんな不純な動機による報道が、国民の理解を妨害しているので
 はないか?

 インテリ・サヨク的な優越感みえみえの報道姿勢も、印象を悪く
 するだけのものです。
 加えて、権力へのすり寄り。
 こんなものが、どうして理解されるでしょうか?

 見落としてはならないのは、今回の報道のあった日、および、そ
 の翌日に、認知症をテーマにしたNHKスペシャルの放送がある
 ことです。
 もしかしたら、このNスペの視聴率を上げるための報道だったの
 ではないか?
 日本人は認知症のことを知らない、だからNスペを見て勉強しよ
 う!と。

 もしそうなら、とんだ思い上がりですね。
 と同時に、あまりに汚い視聴率主義です。
 こんなことで、正しい理解が進むと思いますか?

 正しい理解を邪魔しているのは、NHKです。
 要するに、恵まれた人たちであるNHKは、恵まれた人たちの立
 場からしか、ものが見えない…ということです。
 そんなNHKが痴呆の問題を取り上げるのは、いいアリガタ迷惑
 でしかありません。


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発行者:media
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