【介護者虐待】 vol.12


●高齢者虐待と言うけれど…その3

 今回は、「赤ちゃん言葉」です。
 高齢者相手に赤ちゃん言葉で話すのは虐待だ!というわけです。
 確かに、赤ちゃん言葉で馬鹿にするような態度をとったのでは、
 相手を侮辱することになりますよね。
 でも、彼らが訴えるほど単純な問題ではないと思うのです。


●具体性が無い

 まず、最大の問題は、どういう言葉遣いが赤ちゃん言葉になるの
 か?、具体的説明が無いことです。
 これでは判断のしようがないでしょう。

 ちなみに、具体性が無いのは、文化マルキシズムの特徴です。
 虐待だ!と人を訴える以上、何が赤ちゃん言葉になるのか?、具
 体的に述べる義務があるはずです。

 もしかしたら、介護者は、高齢者に優しくしようとして、そうい
 う言葉遣いになってしまっているのかもしれませんよ。
 それを「虐待だ!」などと責め立てるのは、あまりに残酷なこと
 ではありませんか?
 それこそ、介護者に対する虐待です。

 そういう言葉遣いが良くないのなら、具体的に、どういう言葉遣
 いが良くないのか?、説明すべきでしょう。
 それもせずに、人を責め立てたって、それこそ、ただの虐待です。

 介護者だって、具体的に説明してくれないと、わからないのです
 よ。
 気を付けようがありません。
 あまりに無責任な態度です。


●無知・未熟は虐待ではない

 仮に赤ちゃん言葉が虐待になるとしても、介護者が虐待になるこ
 とを知らずにやっていたのだとしたら、それは虐待ではありませ
 ん。
 それは、単なる「無知」です。

 言っておきますが、「無知」や「未熟」が原因となっている場合
 は、「虐待」とは言いません。
 さらに言うと、「ミス」が原因の場合でさえも、「虐待」とは言
 いません。
 そういうのは、「過失」と言うのです。
 そんなことも知らないのでしょうか?

 「手抜き」の場合は、微妙ですね。
 「これくらい大丈夫だろう」と思ってやったのなら、「怠慢」と
 言うでしょう。
 その場合でも、「虐待」とは言いませんね。

 「虐待」と呼ぶのは、悪意があった場合です。
 つまり、相手が傷つくことがわかっていてやった場合です。
 ですから、そうでない場合は、「虐待」とは言わないのです。

 にもかかわらず、高齢者虐待問題に“やけに”熱心な“人権屋さ
 ん”たちは、見境無く、「あれも虐待、これも虐待」と騒ぎ立て
 るのです。
 こういうことをやられると、本当に虐待があった場合に、「ああ、
 また馬鹿騒ぎか」で片付けられてしまうようになってしまいます。
 まったく、迷惑な行為です。

 それに、こういういたずらに人を責めるようなことをやっている
 と、若い人たちが嫌気をさして、そのうち、介護してくれる人が
 いなくなってしまうのではないか?と、心配です。
 何でもかんでも「虐待、虐待!」と騒ぎ立てる“人権屋さん”た
 ちは、そういう問題を真面目に考えたことがあるのでしょうか?


●高齢者は本当に傷ついているのか?

 ところで、人間、歳をとってボケが進むと、子供っぽくなってく
 る場合が少なくありません。
 これは誰にでも起こり得ることです。
 で、問題は、こういう高齢者たちに、どういう態度(言葉遣いも
 含む)で接すれば良いのか?ということです。

 これは非常に難しい問題だと思いますよ。
 何でもかんでも「虐待、虐待!」と騒ぎ立てる“人権屋さん”た
 ちが考えているほど単純な問題ではないと思います。

 個人差の問題もあるのではないでしょうか?
 中には、幼い子供に話しかけるような優しい言葉遣いを望んでい
 る高齢者だっているかもしれませんよ。
 とにかく、こういうことは、高齢者たち本人に聞いてみないとわ
 からないことです。

 何でもかんでも「虐待、虐待!」と騒ぎ立てる“人権屋さん”た
 ちは、高齢者たちの心理を、きちんと調査したことが、一度でも
 あるのでしょうか?

 ちなみに、私は、彼らがその種の調査を行っているのを、一度も
 見たことがありません。


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発行者:media
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