【くたばれ!友情論】 vol.7


●親米が駄目だというのなら…

 友情論を説いてきたオトナたちは、最近のイラク情勢に関連して、
 さかんに「親米はダメッ!」と説教していますね。
 「あんな悪い国と付き合っちゃいけません!」と。

 でも、それなら、「友情はダメッ!」ってことになってしまうん
 じゃありませんか?
 だって、友情ってのは、特定の相手と特に親しくし、強い絆で結
 ばれることを言うわけでしょう。
 親米がダメってことは、友情がダメってことじゃありませんか。
 逆に、友情がいいのなら、親米だっていいはず。
 あっちとこっちで言ってることが矛盾してやしませんか?

 友情がいいことなのか?、悪いことなのか?
 どっちなの?
 はっきりしてくれ〜っ!


●付き合うべきお友だちとは?

 それとも、米国以外の国とお友だちになりなさい、ということな
 んでしょうか?
 ならば、それは、どこの国?

 EUが対抗相手としているのは、米国だけじゃない、日本もそう
 なんですよ。
 EUが中国と接近しているのも、米帝・日帝(笑)をけん制する
 ためです。
 ですから、米国と絶交して、EUに「友だちになって下さ〜い」
 と頼んでも、友だちになってくれる保証はどこにもありません。

 ならば、中国や韓国はどうでしょう?
 まだまだ反日感情の強い人たちが多いですよね。
 この人たちが日本に求めるのは、友情ではなく従属でしょう。

 ロシアは、北方領土やシベリア抑留者の件で、一歩も譲ろうとし
 ませんしね。
 それに日本よりも親しい友だちがいるようですし。

 ならば台湾はどうか?
 中国が許すわけないじゃん。
 となれば、中国に進出している日本企業も許さないでしょう。

 となると、残るは朝鮮民主主義人民共和国だけ。(正式名称で呼
 びませう。)
 やっぱ、友情論の行き着くところは、ここなのよね〜。


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発行者:media
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