【くたばれ!友情論】 vol.48


◎はじめに、お詫び

 先月は一度も配信できず、申し訳ありませんでした。


●友だちが多い割には…

 ある調査によると、今時の子供たちは、友だちが六十数名(端数
 は忘れました。すみません。)もいるのだそうです。
 NHKのニュースが報じてました。
 でも、これ、本当なの?

 だったら、なぜ、いじめに苦しめられたり、そのせいで自殺した
 りする子がいるのだ?
 な〜んか変ですよね。

 そういうことに何の疑問も抱かないNHKもNHKです。
 ちなみに、NHKは、この時の調査で明らかになった別のこと、
 すなわち、今時の子供たちが睡眠時間を欲しがっているというこ
 とをネタに、「今の子供たちには、『ゆとり』がなくなっている
 ぅ」という主旨のことをほざいていました。
 やはり赤いんですね、この自称「公共放送」は。

 睡眠時間を欲しがるのは、夜更かししてるからだろーが!
 昔の親は子供に「○時になったら寝なさい!」とうるさかったで
 すよね。
 でも、今の親は、そういう躾(しつけ)、ぜ〜んぜんしません。
 あれでは睡眠不足になって当然です。


●友情も大量生産の時代ですかぁ?

 それにしても、友だちが六十数名もいるのに、いじめに苦しむ子
 がいるというのは、おかしいですよね。
 この数字(調査)、あてになるのでしょうか?

 それとも、今時の子供たちの言う「友だち」とは、ごくごく浅〜
 いものなのでしょうか?
 つまり、「まさかの時」を含まない数字…ってことです。
 そんなの、「友だち」って言うのですかね?
 なんだか、『数』を自慢しているみたいです。

 ま、無理もありません。
 なぜなら、今時のオトナたちが友情オタクだからです。
 友だちは多い方がいい。
 友だちがいない奴は、問題児。
 これが、友情論に狂う今時のオトナたちですから。

 今時の子供たちにとっては、「友だち」(の数)が、一種の強迫
 観念になっているのでしょう。
 何しろ、「友だち百人出来るかな?」なんて歌でも脅すぐらいで
 すからねー。
 これも、一種の教育荒廃だと私は思います。


●友だち『格差』はスルーですかぁ?

 それとも、六十数名という数字は、あくまで統計上の平均値にす
 ぎないということでしょうか?
 だとすれば、「友だち」という分野に『格差』が広がっている…
 ということではないでしょうか?

 今時の(日本の)オトナたちは、「格差、格差!」と大騒ぎして
 います。
 だったら、なぜ、子供たちの「友だち『格差』」には無関心でい
 られるのでしょうか?

 やっぱり、友情論に狂う今時のオトナたちは変です。


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発行者:media
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