【くたばれ!友情論】 vol.42


●ちっとも嬉しくない実証

 またまた間が大きく空いてしまい、すみません。

 さて、前回の話から、国が友情論に汚染されると、その国は「た
 かられる国」になることがおわかりいただけると思います。
 で、困ったことに、そのことをわざわざ実証してくれた人たちが
 いるのです。
 それは、もうお気付きでしょうが、安倍政権です。
 友だちを失ったり、友だちと対立することを恐れるあまり、矛盾
 外交を展開していたら、友だち(米国と中共)に裏切られてしま
 った。
 そう、米国下院委員会における慰安婦決議案の可決です。
 ブッシュに陳謝すれば大丈夫だと思っていたのでしょうね。
 やはり、おバカさんです。

 誤るということは、それを事実と認めたことになるのです。
 そして、それは、日本側の反論を出来なくしてしまうということ
 なのです。
 ですから、悪いのは、意見広告を載せたとかいう保守系国会議員
 たちではないのです。
 (狭義の)強制性を否定しながら、河野談話を継承したり、ブッ
 シュに陳謝したりという矛盾外交を展開した安倍総理が悪いので
 す。
 まさに、戦後レジームの象徴!

 なぜ矛盾外交を展開したのか?
 それは、安倍内閣が友情論世代の人たちが中心になっている内閣
 だからです。
 友だち(外国)の機嫌を損ねてしまうのが、死ぬより怖い。
 そんなことしたら、友だち無くしちゃう〜、と。
 だから、日本の犯罪を認めた河野談話を継承したのです。
 情けないですね。
 黒幕の中共も、そういうところを見事に突いてきたのです。

 今後、もし政府が、決議に従って謝罪などしようものなら、日本
 は、あらゆる方面から、たかりまくられることになるでしょう。
 かといって、静観していたら、誠意の無い国という烙印を押され
 てしまうことでしょう。

 国家間の友情、すなわち、同盟や友好よりも、もっと大切なもの
 があるはずです。
 それは、真実です。
 残念ながら、友情論世代の集まりである安倍政権には、そういう
 ことが理解出来ないようです。

 対立即戦争というわけではないでしょう。
 友だち(外国)に反論する「勇気」をもって欲しいものですね、
 安倍政権には。
 いじめられっ子に「相談する勇気」を説教するのなら。

 もっとも、この友情論志向、安倍政権が初めてではないのですが
 ね。
 たとえば、今日亡くなった宮沢喜一・元センセーも、外交に、思
 いッきり、友情論を持ち込んだ人でしたしね。
 近隣諸国条項です。
 近隣の国々との友情を第一にする決り。(笑)
 あれが諸悪の根源なんですよね。
 あれのせいで、日本は反論できなくなってしまった。
 こんなものは、自分と一緒に、あの世に持っていってもらいたい
 ものです。

 とにかく、外交に友情論など絶対に持ち込むべきではありません。
 そして、友情論は国を滅ぼす思想であるということを、今度こそ
 認識すべきです。
 それが出来ないのなら、この国に未来はありません。


●友情論は真の自立を阻害する思想

 友情は、所詮、相手に頼ろうとする姿勢です。
 相手に頼れば、相手に支配されてしまうことになるのは、当然の
 ことではありませんか。

 それは、自立とは正反対のものです。
 親からは自立できても、他人に依存していたら、それは自立とは
 言えないでしょう。
 マザコンやニートと、ちっとも違わない。
 ただ頼る相手が違うというだけの話です。
 そんなの、自立じゃないですよ。
 自慢できることではありません!

 困ったことに、今の日本には、そのことが全然理解出来ない人た
 ちがあまりに多い。
 映画やTVやマンガやアニメの影響でしょうか?
 とにかく、早く目覚めて欲しいものです。


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発行者:media
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