【くたばれ!友情論】 vol.41


●孤独に弱い人間を造る思想

 友情論が支配する世界では、友だちがいない者は、生きてはいけ
 ない(または、そこに居られない)ようになっているものです。
 たとえば、必要な情報が手に入らないとか…ですね。
 「ホウ・レン・ソウ」(報告・連絡・相談)を面倒くさがる怠け
 者たちが権力を握っている世界(たとえば、大学)では、友情が
 重要視されるものです。

 また、友情論が支配される世界では、友だちがいない者は、精神
 異常者扱いされるものです。
 友だちがいない者は人格に問題がある…と決め付けられるのです。
 恐ろしい世界です。
 浮いている者や、異質な者を、非人扱いする世界なのですから。

 このように、友情論が支配する世界では、友だちがいない者は、
 社会的にも精神的にも、徹底的な迫害を受けるものなのです。
 ですから、その恐怖から、一人でいることが耐えられなくなって
 しまうのです。
 独りぼっちが死ぬより怖い!
 このため、孤独に弱い人間になってしまうのです。

 このように、友情論は、孤独に弱い(打ち勝てない、負けてしま
 う)人間を造る思想なのです。


●人目を気にする人間を造る思想

 孤独を恐れる者は、人目をやたらと気にするものです。
 「あの人は、自分のことを、どう思っているだろうか?」と。
 「もし、自分のことを嫌っていたら、どうしよう?」
 ビクビク、ピリピリ。

 このように、友情論は、人目を必要以上に気にする人間を造る思
 想なのです。


●人の顔色ばかりを伺う人間を造る思想

 孤独を恐れる者は、人と衝突することを、極度に恐れます。
 ですから、相手の御機嫌とりばかりしたがります。
 相手によく思われたいという願望が、病的に強い。
 そのために、相手の奴隷になりさがろうとする人間になってしま
 う。

 このように、友情論は、人の顔色ばかりを伺う人間を造る思想な
 のです。


●人に頼る人間を造る思想

 こんな調子ですから、友情論に支配された世界の人たちは、自分
 の意思とか考えというものを持ちたがりません。
 そのために、自分から動こうとはしません。
 下手に動けば、人がどう思うかわからない…と恐ろしがるからで
 す。
 このため、人に頼るようになる。
 自分から動かないわけですから、自分でしなければならないこと
 を、しなくなるわけです。
 自分でしないのなら、人に頼るしかない。

 このように、友情論は、人に頼る人間を造る思想なのです。


●協力を求めたがる人間を造る思想

 人を頼る者は、人に協力を求めたがるものです。
 実際には、人に頼っているだけなのですがね。
 「協力」と言えば、聞こえが良いわけです。
 だから、「協力」と言う。
 自分のみっともなさや怠慢ぶりや消極性や臆病を隠すために。

 このように、友情論は、人に協力を求めたがる人間を造る思想な
 のです。


●たかられる国を造る思想

 もっとも、人から協力を得るためには、何かを人に譲らなければ
 ならない。
 そのために、たかられることになりがちです。

 このような人間が政治家や役人になったら、どうなるか?
 その人は“たかられる人間”なのですから、そんな人が権力の座
 につく世界は、当然、“たかられる世界”になることでしょう。

 政治家や役人は、自分が豊かでなくても、自分が権力の座につい
 ている世界の富などがある。
 ですから、これを相手に譲れば良いわけです。
 事実、この種の連中は、そういう汚いことを平気でやる。

 実際、国政政治家や官僚たちは、そういう酷いこと、やってます
 でしょう。
 中共のような問題の多い国から協力を得るために、ODAなどの
 支援をゴッソリ。
 これらは、国民が納めた税金であり、国の財産なのに、そういう
 意識がまるでない。
 いいだけ、たかられて、それで満足しているわけです。
 昔は、こういう連中のことを、「売国奴」と言ったものなのです
 がね。

 税金だけではありません。
 我が国の文化や技術や立場までをも、他国に売り渡している。
 誰のことかは、もうおわかりでしょう。

 このように、友情論は、たかられる国を造る思想なのです。
 事実、戦後日本は、たかられる国になっていますでしょう。
 また、だからこそ、マルは友情論者なのですよ。
 反日ですから…ね。

 今の日本の政治家や官僚を見て下さい。
 自分で拉致問題を解決しようとせずに、中共のような問題の多い
 国に協力を求め、いいだけ、たかられている。
 どーせ、俺の金じゃない、俺が開発した技術でもない、俺が創造
 した文化でもない…というわけです。
 これのどこが「美しい国」なのか?

 友情論世代が権力の座を去らない限り、日本の再生など絶対にあ
 り得ないことだけは確かです。


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