【くたばれ!友情論】 vol.34


◎マスコミ人間と友情論(その10)

 今回は、再び、マスコミ人間たちの友情オタクぶりを追求してみ
 ようと思います。
 今回の友情のお相手は、大学教授や博士などといった、いわゆる
 「文化人」です。

 この両者は、かた〜い友情で結ばれています。
 すさまじい友情パワーを見せてくれます。
 とはいっても、もちろん、清い友情などではありません。
 醜い大人の友情の典型のような友情です。


●権威の恋人

 「お口の恋人」ではありません。
 「権威の恋人」です。
 そう言いたくなるほど、マスコミ人間たちは、権威ある…という
 ことになっている文化人と、大の仲よしです。
 「お友だち」の文化人を、そして、その人が信じ唱えている学説
 を、徹底的にヨイショしまくります。

 おかげで、それ以外の人たち(の学説)は、「透明な存在」にな
 ってしまいます。
 否、それぐらいなら、まだいい。
 彼らは、「お友だち」の敵を、とことん侮辱し、卑しめ、悪者扱
 いし、攻撃しまくります。
 おそるべき表現の暴力団!

 そして、これに煽られた読者や視聴者は、当然のことながら、こ
 の種の暴力の環(わ)に加わることになります。
 マスコミは、こうした人たちを、「虐待」(笑。マスコミ人間た
 ちが好んで用いる人権屋さん用語)に走るよう、煽り立て続けま
 す。
 その一方で、自分の「お友だち」を、神であると信じ込ませよう
 とします。
 こうして、読者や視聴者は、ケダモノの群と化すわけです。

 マスコミ人間どもの、こうした友情パワーは、当然のことながら、
 学問・文化の健全な発展を大きく阻害することになります。
 かくして、不健全な学問・文化ばかりがのさばりちらし、健全な
 学問・文化が隅っこの方に追いやられることになるのです。
 その結果、不合理・不条理・嘘・デタラメ・インチキ・偽善…が
 社会に蔓延することになるのです。
 最悪の場合、人権が侵害されることさえある。(例:拉致問題。)

 マスコミは、彼ら自身が言っているように、本来、公平・中立で
 あるべき人たちのはずです。
 しかし、実際には、御覧の通り、依怙贔屓のエキスパート!
 特定の学派・学説ばかりを持ち上げ、他を葬り去ろうとするので
 す。
 これこそ、文化ファシズムの原動力!
 健全な文化人にとって、マスコミ人間どもの友情パワーほど有害
 なものはないのです。


●取材のための権威主義

 なぜ、マスコミ人間たちは、かくも権威(と彼らが信じているも
 の)に媚びるのか?
 それは、専門知識(情報)を得るためです。

 マスコミ人間たちは、たとえば科学のような高度な専門知識を要
 する分野についても取り上げなければなりません。
 つまり、自分たちにとって全く専門外のことも扱わなくてはなら
 ないわけです。
 でも、素人である彼らが、独力・自力で、そんなことが出来るわ
 けがない。

 そこで、専門知識や情報などを教えてくれる権威(大学教授など)
 を求めるわけです。
 そして、そのために、御機嫌とりのようなことをするわけです。

 なんてことはない、テメーの都合。
 いい迷惑です。

 高度な専門性の高い分野の報道ほど、偏りが酷いものです。
 これは是非とも知っておくべき事実です。
 「新聞やNHKはタメになる」などと信じている人ほど、こうし
 た実態を知らず、そのために、洗脳されている事実に気付かない
 ものなのです。


●文化人側からも熱烈ラブコール

 さて、ラブコールは、マスコミの側から文化人に対してのみ行わ
 れるものではありません。
 文化人の側からマスコミに対して行われる場合も、多々あるので
 す。
 いわゆる自分を売り込みたがる文化人ですね。
 マスコミを利用して、自分(の学説)の宣伝をしようとするわけ
 です。

 この種の文化人は、マスコミの顔を立てるようなことを語ってく
 れます。
 たとえば、左偏向の酷いマスコミの取材に対しては、真っ赤っか
 なことを言います。
 専門家の立場から…。
 マスコミの側は、当然のことながら、自分たちに有利なこの証言
 をフルに活用する。
 こうして、読者や視聴者は、みんな騙されるのです。

 金や売名のためなら、本心ではないことでも、平気で言えちゃう。
 マスコミのために…。
 それが、この種の文化人なわけです。

 このように、マスコミと文化人との間には、素晴らしき(?)友
 情が見られるのです。
 もっとも、良識ある人たちにとっては、単なる「破廉恥」でしか
 ないのですがね。
 それを正当化・審美化してくれるのが友情論というわけです。


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発行者:media
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