【くたばれ!友情論】 vol.32


◎マスコミ人間と友情論(その9)

 今回も、マスコミ人間たちの友情オタクぶりを追求してみようと
 思います。
 今回は、ある世論調査をめぐる友情疑惑についてです。

 世論調査なんてもんは、世論操作や世論捏造のためにやるような
 もんです。
 ま、本来は、そういうものではないのですがね。
 でも、実際には、そうなっている場合が少なくないのです。
 やるタイミング、設問などにおける巧みな誘導、回答者の選び方
 …等々、作為が感じられるものが少なくない。
 そもそも、調査をやっている人たちに、思想的に偏向した人たち
 が多い。
 ですから、調査結果を無批判に受け入れるのは危険です。

 というわけで、今回は、そんな怪しげな世論調査の実例を挙げて
 みたいと思います。


●回答者はどんな人?

 2006/9/17の北海道新聞・朝刊の一面に、奇妙な世論調査が載り
 ました。
 外交問題に関する世論調査なのですが、どうも結果が変なのです。

 まず、次期政権(注:当時。現在では現新政権)に望む外交姿勢
 について。
 「中国や韓国などアジア諸国との関係改善をより重視すべきだ」
 が45%も。
 対して、「米国との同盟関係をより重視すべきだ」が20%にと
 どまったそうです。
 なんで米国は一国だけなのに、中国や韓国には「アジア諸国」を
 含めるのでしょうね?
 明らかに公平さ・公正さを欠いています。

 でも、まー、これだけなら、まだいいのです。
 問題は、次の数字です。

 日朝国交正常化問題について。
 「早く進めるべきだ」が53%。
 「早く進める必要はない」が42%。
 このあたりから、ある種の方向性が見えてきますでしょう。
 で、それを決定付けるのが、次の数字です。

 早く進めるべきだとした理由。
 「拉致問題を解決するため」が、何と、51%も。
 今までの北朝鮮の態度を考えれば、これは考えられない回答です。
 日本人がよほどのバカでもない限り。

 国交正常化のためには、拉致問題追求を諦めなければならないで
 しょう。
 それで、どうやって、「解決」できるというのか?
 フツーの人なら、そう疑問に思うはずです。

 ま、もっとも、「全員死亡」とか「他は無関係」ということして
 終わりにしてしまう…というのも、「解決」と言えなくもないで
 すからね。
 「向こう側」に立つ人たちにとっては。

 こうなってくると、一体、どういう人たちが回答者になっている
 のか?という疑惑が浮上してくるでしょう。

 ちなみに、この調査は、直接面接式だったそうです。
 でも、これじゃー、恥ずかしがったり、面倒くさがったりして、
 断る人が多くなっちゃうんじゃない?
 なんで、今流行りのRDD方式にしないの?(ま、RDDにも、
 公正さに関して、いろいろと問題点があるのですがね。たとえば、
 本当にランダムなのか?とか、相手を確認できるのか?とか…。)

 さらに気になるのは、9月9日と10日にやってるってことです。
 土日ですよね。
 せっかくの休みの日。(でなければ、お勤めのある日。ちなみに、
 真面目な主婦に土日はない。)
 フツーの人は、相手にしたくないのでは?
 政治的なものだし、そうなれば関心ない人も少なくないはず。
 そんな日に、そんなものを積極的に相手にしたがるのは、プロ市
 民ぐらいでは?

 そう、回答者に「向こう側」の人たちが多かった可能性が考えら
 れるわけです。
 もしそうなら、アジア(?)重視・米国軽視がやたらと多くなる
 のも、納得がいくでしょう。
 でも、そんな世論調査は、公正なものとは、お世辞にも言えない
 はずです。

 まして、もし意図的に、そういうことを狙ってやったのだとした
 ら…。
 絶対にあり得ないこととは言いきれないと思いますよ。

 ちなみに、回収率(?)は、58.1%だったそうです。
 たった…。
 残りの41.9%もの人たちは、どういう人たちだったのでしょう?
 そこが知りたい。

 それに、「20歳以上の男女3000人を調査対象者に選び」と
 あるのですが、そんな個人情報、どうやって手に入れたのか?
 正直言って、気持ち悪いです。


●友情疑惑

 では、一体、この世論調査、どういう種類の人たちが行ったもの
 なのでしょうか?
 この北海道新聞の記事によれば、「日本世論調査会」とのことで
 す。
 で、検索エンジンで調べてみようとしたのですが…
 なかなかヒットしてくれません。
 「日本世論調査協会」というのは、すぐにヒットするのですがね。
 よくわかりません。
 面倒くさいので、やめちゃいました。(すみません。)
 何しろ、ウチは未だダイヤルアップ接続なので…。(詳しい方、
 教えてやって下さいませ。)

 でも、北海道新聞社が加盟している「会」だそうですから、おそ
 らく共同通信とかも加盟もしくは関係している「会」でしょう。
 何しろ、思想的に同じ側ですから。(笑)
 もちろん、「向こう側」。
 ちなみに、「日本世論調査協会」には、北海道新聞社も共同通信
 も加盟しているようです。

 で、もし、「日本世論調査会」に共同通信が加盟もしくは関係し
 ているとなれば…
 ますます怪しくなってくるでしょう。
 つまり、この世論調査は北朝鮮に対する援護射撃を目的としたも
 のだったのではないのか?という疑惑が浮上してくるわけです。
 こんなに多くの日本国民が国交正常化を期待している(=制裁は
 望んでいない)んだぞ!という証拠をでっち上げることで…。

 何しろ、共同通信は、前々回、お話ししたように、平壌支局を開
 設できちゃったメディアですからねー。
 また、北海道新聞も、そのために地酒持参してました。

 一方、この時期、北朝鮮への制裁への動きがありましたでしょう。
 ですから、それを考えれば、友情疑惑は十分にあり得ることでし
 ょう。
 タイミングがあまりに絶妙ですし…。

 ま、あくまで、疑惑にすぎないのですがね。
 でも、共同通信や北海道新聞の思想性を考えると、やっぱり臭っ
 ちゃうんですよねー。(笑)
 いわゆる「日頃の行い」ってやつです。


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発行者:media
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