【くたばれ!友情論】 vol.31


◎マスコミ人間と友情論(その8)

 今回も、マスコミ人間の友情オタクぶりを追求してみようと思い
 ます。
 前回は、マスコミが、以前はヨイショしまくっていたのに、後に
 けなしまくった人物=ホリエモンについてでした。
 今回は、その逆のパターンです。
 つまり、以前はけなしまくっていたのに、最近はヨイショしてい
 る人物です。
 それは、中曽根康弘(元)センセーです。


●やはり友情は現代の免罪符

 中曽根センセーは、派手な演出で、戦後初(?)の総理靖国神社
 公式参拝を行いました。
 ところが、その後、中国のお友だちであった(ということになっ
 ている)胡燿邦さんの立場を心配して、たった一年で、靖国参拝
 をやめてしまいました。
 この軽率な判断が、実は、その後の中共による靖国攻撃のきっか
 けになってしまったのです。
 靖国を攻撃すれば日本は平伏す…という知恵を中共側に与えてし
 まったのです。
 中曽根センセーが招いた災いです。

 でも、中曽根センセーは、自分が悪いことをしたとは全然思って
 いないようです。
 なぜなら、友だちを守ろうとしてやったことだから。

 そう、友情のためなら、何をしてもかまわないわけです。
 国民を裏切っても、騙しても、一向にかまわない。

 でもさー、そんなに友だちのことを思っていたのなら、何で、あ
 んな派手な演出やったのよ?
 フツーの人には、まったくもって理解不可能な論理です。

 ま、これが「友情」を振り回す人たちの実態なわけです。
 友情は現代の免罪符なわけです。


●友情論的アジア外交ですかぁ?

 ま、派手な演出やった中曽根センセーも悪いんですけどね。
 中共を刺激した朝日新聞とかも悪いんですよ。
 朝日は、自分たちは中共のお友だちだと思っているようですから。
 (向こうがどう思っているかはわかりませんが…。)

 最近では、経済界にも中共のお友だちが多いようですね。
 いわゆる、金儲けのための友情。
 そんな友情のためなら国を売ってもかまわないのだ!と。
 そーか、友情って、金儲けのためにあったんだー。(笑)

 それにしても、なぜ、中共や朝鮮半島だけのことを「アジア」っ
 て言うのでしょうね?
 酷い時には「世界」と言うことさえある。
 それが、友情オタクたちにとっての「アジア」であり「世界」で
 ある…ということでしょう。
 友だち以外は見えない(「アジア」でも「世界」でもない)わけ
 です。
 それって、危ないカルトの感覚じゃないの?

 排他的で閉鎖的。
 でも、その環の中にいると、そのことに気付かない。
 それどころか、自分は開放的で社交的だ!と錯覚する。
 それが友情の怖さというものです。


●「政冷経熱」という脅し文句

 中共や、そのお友だちたちのメディアは、盛んに「政冷経熱」と
 いう言葉を口にしてましたよね。
 ま、私などは、「だから、どうしたよ?」と言ってやりたくなる
 のですがね。
 「政冷経熱」でも一向にかまわないですから。
 中共など、金儲けの相手程度で十分。
 必要以上に接近する必要などないでしょう、あの国は。
 民主主義の国ではないのですから。
 「政冷経熱」、大いに結構。

 でも、少なからぬ現代日本人は、そうは思わないようです。
 やはり、友情論の毒にやられているのですね。
 表面的な付き合いだけでは駄目だ、と。
 はっきり言って、バカです。
 そういう弱さにつけ込むわけですよ、あちらさんは。
 「政冷経熱」は、友情論に毒された現代日本人に対する脅し文句
 なのです。
 日本人が、孤独を死よりも怖れる友情オタクであることを知って
 いるからこそ、「政冷経熱」なんて言葉を用いるのです。
 実際、効果あるわけですから。

 現代日本人は、もういい加減、友情論の毒性に気付くべきです。


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発行者:media
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