【くたばれ!友情論】 vol.30


◎マスコミ人間と友情論(その7)

 超〜お久しぶりです。
 もう廃刊になっていたと思ったでしょう。
 もう読みたくない方は、すみませんが、購読解除手続きをお願い
 しますね。

 さて、今回も、マスコミ人間の友情オタクぶりを追求してみよう
 と思います。
 題材は、前回と同じく、マスコミがヨイショしまくっていたホリ
 エモンです。


●友情で自滅したホリエモン

 ホリエモンについては、以前、ちょっとばかし弁護したことがあ
 りましたが、やっぱり“ただの人”だったようです。
 逮捕されたからではありません。
 “友情”に対する考え方においてです。

 ホリエモン(ライブドア)は、村上ファンドとの友情に目が眩ん
 で、自滅しちゃいました。
 騙されたんですよね、お友だちになった村上ファンドに…。
 一緒にニッポン放送、さらには、フジテレビを乗っ取ろう!
 そんな友情の誘惑に勝てなかった。
 で、あのザマです。
 やはり、“ただの人”でしょう。

 ま、ホリエモンも、友情カルト世代の人ですからね。
 彼を責めることは出来ません。
 彼も、戦後の教育やサブカルチャーの犠牲者です。

 友を選ぶのに、慎重になり過ぎるということはない!
 格言なんですがねー。
 こういうことを言うと非人扱いされるのが、今の日本です。
 イカレてるのは、どっちか?


●共同通信とホリエモン

 共同通信が、日本のメディアとしては初めて平壌支局を開設する
 ことになったそうです。
 今後、朝日に代わって、北朝鮮寄りの報道を大々的に展開するこ
 とでしょう。
 朝日は賞味期限切れで捨てられた?〈笑)

 ちなみに、共同通信とは、(広い意味での)地方紙などに情報を
 配信しているところです。
 地方紙を購読されている方は、ネタ元とは知らずに、共同通信に
 洗脳されているかもしれませんね。

 共同通信は、北朝鮮との友情を築くことに成功したようです。
 今後の友情パワーが見モノです。
 そうでなくても真っ赤っかなメディアですから。

 地方紙などへの影響力は絶大なものがあります。
 まず、地方から落とせ!ってことでしょうか?

 で、何でホリエモンが関係あるのか?というと、これが大アリな
 のです。
 それは、「正論」という雑誌をめぐる動きです。

 「正論」は、日本では数少ない保守系の雑誌の一つです。
 その「正論」が、一時期、地方紙のヒダリ偏向の酷さを指摘・批
 判していたことがあったのです。
 これは大変勇気のいることです。
 なぜなら、地方紙を批判すれば、地方紙に自分のところの広告を
 出してもらえなくなってしまうからです。
 ですから、多くのメディアは、やらないものなのです。
 たとえ保守系といえども。
 それをやったのですから、これは大変な快挙だったのです。

 実際、地方紙には、ヒダリ偏向の酷いものが少なくありません。
 北海道新聞なんて、最悪です。
 反日極左メディアと言っても良いくらいです。
 ま、北海道新聞は極端な例なのかもしれませんが、その他の地方
 紙でも、北海道新聞ほどではないにせよ、ヒダリ偏向の酷いもの
 が少なくない…というのが実状です。
 ですから、「正論」のやったことは、大変な功績だったのです。

 ところが、「正論」のこうした活動を大いに阻害する大事件がお
 こったのです。
 それが、ホリエモン(ライブドア)によるフジテレビ乗っ取りだ
 ったわけです。

 「正論」を出版しているのは、フジ・サンケイ・グループの会社
 です。
 一方、フジテレビには、地方のキー局があるわけですが、これら
 ローカルTV局は、地方紙が出資しているものがほとんどです。
 ですから、ホリエモン(ライブドア)に乗っ取られそうになった
 時、これを阻止するためには、これら地方メディアに頭を下げな
 くてはならなくなってしまったのです。
 かくして、地方紙批判企画は、無念にも消えてしまったのです。

 さて、この地方紙批判では、地方紙に情報を配信している共同通
 信も批判の対象になっていました。
 それが、ホリエモン(ライブドア)のおかげで、無くなったので
 すから、共同通信にとっては、メシア的存在だったことでしょう。
 少なくとも友情的感情(=好意)を感じていたはずです。
 自民党に担ぎ出されるまでは。


●小泉総理とホリエモン

 そんなホリエモンですから、拉致被害者を見捨ててでも日朝国交
 正常化を目指そうとしていた小泉総理が、友情的感情(=好意)
 を抱いたのも、無理はありません。
 たちまち、小泉総理にラブコールされる立場に…。
 ま、結局は無所属で立候補したわけですけどね。
 それでも、武部センセーや竹中センセーにベッタリだったでしょ
 う。
 友情の毒にやられたわけです。

 さて、ここでも、ホリエモンは、友を選ぶのに大きな過ちをおか
 してしまいました。
 小泉総理を友に選んだばかりに、嫉妬した多くのメディアを敵に
 回してしまったのです。
 しかも、小泉総理は、要が済めば平気で人を捨ててしまうような
 人物です。
 そんなのを友に選らんだばかりに、あのザマです。

 ホリエモンも友情論の犠牲者だと私は思います。
 友情の誘惑に負けたから、ああなったのです。
 もし「誰も信じない、誰にも頼らない」という姿勢を貫いていれ
 ば、あんなことにはならなかったでしょう。

 異常な諭しだと思いますか?
 でも、攻撃的な生き方をしようとしたら、そうでないとダメなの
 ですよ。
 否、別に攻撃的な生き方をしない場合でも、むやみに他人を信じ
 たり、他人をあてにしたりすると、身を滅ぼします。
 それが現実というものです。


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発行者:media
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