【くたばれ!友情論】 vol.28


◎マスコミ人間と友情論(その5)

 今回も、マスコミ人間の友情オタクぶりを追求してみようと思い
 ます。


●ホリエモンと友情論

 先月の話になってしまいますが、ホリエモンが逮捕されてしまい
 ましたね。
 で、おそらく、友情論者たちは鼻高々でしょう。
 何しろ、「友達なんて必要ありません」と言ってたそうですから。
 「そう〜ら、見ろ。友情のことを悪く言う奴なんて、こんなもの
 だ」というわけです。
 でも、はたして、そうでしょうか?

 私は断然、違う!と思います。

 ホリエモンを逮捕できたのは、彼に友達がいなかったからではあ
 りませんか?
 もし友達がいたら、彼をかばう人間が続々現れて、逮捕はおろか、
 捜査だって、まともに出来なかったと思いますよ。
 友達がいなかったからこそ、逮捕できたんじゃん。

 ホリエモンには本当に友達はいなかったのでしょうか?
 ホリエモン自身は相手のことをどう思っていたのかわかりません
 が、ホリエモンを持ち上げていた人たちや、ホリエモンにすり寄
 っていた人たちは、自分はホリエモンの友達だ…と思っていたの
 ではありませんか?
 見苦しいのは、むしろ、この人達の方でしょう。
 ちなみに、この人達の中には、多くのマスコミ人間も含まるはず
 です。

 ホリエモンが逮捕されてからというもの、グループ企業のライブ
 ドア離れが進んだのは、みなさんも御存知でしょう。
 なんて冷たい人達なのでしょう!
 これこそ、友達の実態ではありませんか?

 ホリエモンは、そのことを知っていた。
 だから、「友達なんて必要無い」と言ったのではありませんか?

 友情論者たちは、こういう都合の悪いことは、徹底スルーです。


●マスコミとホリエモンとの友情

 みなさんは、ホリエモンのこと、どうやって知りましたか?
 私は、マスコミを通じて、初めて知りました。
 おそらく、みなさんの多くも、そうでしょう。
 そう、ホリエモンという妖怪を作り出したのは、マスコミなので
 す。
 自民党ではありません。

 別に自民党をかばっているわけではありません。
 マスコミが嘘をついている(真実を隠そう消そうとしている)こ
 とを指摘したいのです。

 ホリエモンに“聖者”のお墨付きを与えたのは、東京地裁&高裁
 です。
 もっとも、裁判官というやつは、世論に左右されやすいものです。
 その世論を形成してきたのは、他でもない、マスコミなのです。
 ですから、おおもとは、マスコミなのです。

 マスコミは、自分たちとホリエモンとの間にあった友情を、すっ
 かり忘れてしまっています。
 得意の認知症。(笑)
 かくも簡単に友情は捨てられる。
 友情なんて、こんなもの…って、自分たちが証明してるんじゃん。


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発行者:media
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