【くたばれ!友情論】 2005/10/17特別号


◎お詫びと今回のテーマ

 8月中に発行を再開するようなことを言っていながら、こんな時
 期になってしまって、申し訳ありません。
 サマータイム導入反対運動(というほど大げさなもんじゃない)
 にハマってしまいまして…。
 やはり、政治運動に夢中になると、本業が疎かになって、駄目で
 すね。
 組合闘争世代や学生紛争世代の人たちの心理が理解できたような
 気がします。

 さて、復帰第一号の今回は、vol.24までの話とは異なる話をした
 いと思います。
 なんだかんだいっても、コネがものをいう時代。
 コネと無縁の世界などないのですよ。
 だから友情論がバカウケする。
 それが現実!
 今回は、そんな実例を二つほど挙げたいと思います。
 なお、vol.24の続きの話は、次回いたします。


●政治家の世界

 まずは、政治の世界。

 選挙前は郵政民営化に反対してた(野田)聖子ちゃん。
 選挙後は、敗北宣言して、賛成組に転向しちゃいましたね。
 そしたら、「公約違反」のヤジ!

 確かに、その通りだけど、あんたら、人のこと言えるの?
 政治の世界は、コネが大事でしょ。
 コネ無しじゃ、生きれない!(笑。あえて「ら」ぬき。)
 だから政党にすがらざるを得ない。
 それが現実だろーが!

 ヤジとばした連中だって、コネに依存してるんですよ。
 こいつらに、ヤジとばす資格なんかありません。
 目糞鼻糞、猿の尻。
 コネのない政治家なんて、いないんですよ。

 マスコミは、なぜ、この事実を指摘しないのか?

 答え:マスコミ人間たちもまたコネに依存しているから。(笑)


●ノーベル賞の世界

 もう一つは…
 タブー中のタブーですね。
 それは、ノーベル賞の世界です。

 選ぶ人たちに気に入られないと、受賞できないのですよ。
 それと、推薦してくれる人たちに…ですね。
 となると、コネが重要になってくるでしょう。

 世の中、ノーベル賞をありがたがっている人が非常に多いのです
 が…
 実は、ノーベル賞って、国連と同じくらい、いかがわしいものな
 のですよ。
 明らかに、特定の思想勢力の好みで決められてますね。
 ズバリ言い当てるならば、ノーベル賞は文化マルキストの勲章と
 いったところです。

 特に日本人のノーベル賞受賞者をウォッチングしていると、人脈
 を感じますね。
 実際、一時期は、京大の出身者や関係者ばかりが受賞してました
 からね。
 今でも、京大人脈(京大と何らかの繋がりがある人たち)に、気
 に入られた人たちが受賞してます。
 やはり、コネ・コネ・コネの世界なのですよ。
 それがノーベル賞の現実!

 文化に賞なんか設けると、駄目なのですよ。
 特定の人脈や派閥の者ばかりが得するようになってしまいますか
 ら。
 異質なものが排除されたり、卑しめられたりするのです。

 スポーツのようなわけにはいかないのですよ。
 スポーツの場合は、評価は単純でしょう。
 記録とか、勝敗とか…。
 単純だから、客観的な評価が可能になる。
 ところが、文化の場合は、客観的評価が難しい。
 結局、力(ちから)がものを言うことになる。
 ですから、権威主義の元凶にしかならないのです。

 加えて、一度、賞を与えてしまうと、後で間違いとかが判明して
 も、引っ込みがつかなくなる。
 結局、賞なんてもんは、文化を殺すだけなのです。

 (受賞者に)選ばれるためには、選ぶ人たちに気に入られなけれ
 ばならない。
 そのためには、選ぶ人たちのお友だちにならなければならない。
 すなわち、選ぶ人たちと同じ思想の信奉者にならなければならな
 い。
 それが賞というものの現実!

 ノーベル賞原理主義、もうやめませんか?


●おまけ

 ついでに言わせてもらうと…
 NHKの合唱音楽コンクールの自由曲は、審査員たちの趣味に合
 わせて選ばれてますね。
 だから、似たような曲ばっかり。
 聞いてても、つまんないです。

 文化はコネが何よりもものをいう世界。
 コネのない奴など、絶対に出世できない。
 デビューすら難しい。
 仲間はずれが死ぬほど恐い?
 そりゃあ、そうでしょう。
 実際、殺されるんですから。
 それが現実。
 だから、これを正当化・審美化するために、友情論がもてはやさ
 れるのです。

 え?、子どもの夢を壊すな!ですって?
 そんじゃあ、言わせてもらいますけど…
 子ども騙して、どーすんの?


──────────────────────────────
発行者:media
──────────────────────────────

バックナンバーへ