【くたばれ!友情論】 vol.12


●勉強しなくなるのは当たり前

 大学の先生にも友情論者が沢山います。
 その先生たちは、よく、「今の学生は勉強しない」と嘆きます。
 でもねー、学生が勉強しなくなった原因を作り出したのは、先
 生方、あんたたちですよ!

 友だちがいると、自分で問題とか解かなくなります。
 「ねぇ、これ、わかったぁ?」
 「うん」
 「ほんと〜ぉ、じゃ、教えて」
 「ああ、いいよ」
 こんな調子です。

 「協力し合う」と言えば、聞こえがいいのかもしれませんがね。
 悪く言えば、「自分でやらない」ということですよ。

 不真面目な学生にとって、友だちはありがたいものです。
 授業さぼっても、居眠りしてても、テスト前になると、ノート写
 させてくれます。
 代返・代筆もしてくれるし…。
 真面目に授業出て勉強するなんて、あっほらしー。

 それに、大学とかでは、「過去問」が出回ります。
 それから、論文・レポートとかの模範例とかが。
 まあ、毎年、同じもん出すんだから、そうなるのは当然。
 で、友だちが多いと、こういうのが手に入っちゃう。
 バカ真面目に自力でやるより、こういうものに頼った方が、単に
 楽なだけでなく、ずっといい成績が確実にとれます。
 これが大学ってところの実態です。
 となれば、真面目に勉強する学生など、いなくなって当然でしょ
 う。

 というか、真面目にやるだけ馬鹿を見ます。
 それが大学というところなのです。
 逆に、友だちがいないと、ものすごく苦労させられるのが、大学
 ってところです。
 こんなもんのどこが「神聖なる学問の園」なんだ?

 でも、大学の先生たちには、こういうことがわからないようです。

 やっぱ、頭、悪いんかなぁ?
 まぁ、「地上の楽園」だの、「拉致は捏造」だのに騙されたくら
 いやからなぁ。
 無理ない?

 それとも、単にわがままなだけなんか?
 「友だち作れ」と「自分でやれ」は、学生にとっては相容れない
 要求になるんすよ。
 学生の立場で考えろや。
 あんたらの要求は、あまりにも虫がよすぎる。
 「あれも、これも」と駄々捏ねるなんて、ガキとちゃう?


●いい加減な先生たち

 大学の先生の中には、企業の職場で言うところの「ホウ・レン・
 ソウ」に相当することが、まるでなっていない連中がいます。
 ちなみに、「ホウ・レン・ソウ」とは、報告・連絡・相談のこと
 です。

 彼らは、学生にきちんと「教える」・「伝える」ということをし
 ません。
 企業人の常識からすると、まさに「反面教師」です。
 「誰か一人に言っておけば、みんなに伝わるだろう」とか、「オ
 レがきちんと教えなくても、先輩や友だちから教えてもらえるだ
 ろう」なんていい加減なことやってる奴らがいるのです。

 こういう怠慢教官に学ぶことになった学生にとって、友だちがい
 ることは、大変な救いとなります。
 逆に、友だちがいないと、地獄を見ます。

 友情論者の大学の先生って、そういう馴れ合いをあてにしてるの
 ね。
 学生たちの友情関係に頼ってるわけです。
 自分が手抜きしたいもんだから、きちんとやるのが面倒くさいも
 んだから、「友だち作んなさい」と…。
 何てせこい奴らなんだ!
 そんな人が学生に向かって「真面目に勉強しろ」なんて言ったっ
 て、学生が聞くわけないじゃん。

 そういえば、こんな話を聞いたことがあります。
 ある留学生が、「先生の言うことは否定しない(怒るから)」と
 いう日本の学生の常識(?)をわきまえずに、担当教官に学術上
 のツッコミかましたところ、以後、担当教官から連絡事項などを
 教えてもらえなくなり、泣き目を見た…というのです。
 これって、あまりにも陰険じゃありませんか?
 こういう仕打ちをするのが友情論なんですか?
 ま、大学の先生って、やっぱ「将軍様」なのねー。

 ついでに…
 この種の先生たちは、学生や下々の者たちが自分に連絡をしてこ
 ないと、えらく怒り狂います。
 だったら、てめーが手本示せよ、バカ!


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発行者:media
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