【マルクスとアインシュタイン】 特別号


◎お詫び

 すみません、時間が無いので、今回も殴り書き的な差し替え記事
 です。
 どうか読んでやって下さいませ。m(_ _)m

 なお、今回は(も?)、私が発行している他のメルマガと重複す
 る部分が多いということを、予めお断りしておきます。


●因果関係について問いを発しない今時の大人たち

 今回は、まず、一見、科学と関係なさそうで、実は、決して「無
 関係」と片付けることの出来ないことの話をしたいと思います。
 それは、ロシア人(元)力士による大麻問題に関する話です。
 (本題まで)かなり長くなるのですが、我慢して呼んでみて下さ
 い。

 何か問題が起きた時、その再発を防ぐためには、その(問題を起
 こした)原因となるものを排除しなければなりませんよね。
 そして、そのためには、当たり前のことのはずなのですが、本当
 の原因が何なのかを知る必要があるはずです。
 すなわち、真の因果関係を知る必要があるわけです。
 間違った因果関係(原因)に満足していては、再発防止など絶対
 に不可能なはずです。

 では、今回のロシア人(元)力士による大麻問題に関するマスコ
 ミやジャーナリストたちの見解は、どうだったでしょうか?
 はたして、本当の原因(真の因果関係)を指摘していたと言える
 でしょうか?

 彼らは、原因を、もっぱら、北の湖体制のせいにしていました。
 ならば、北の湖体制のどういうところが、どのように影響して、
 大麻力士を生み出してしまったというのでしょうか?

 奇妙なことに、そうした因果構造に関する説明は、全くありませ
 んでした。
 ただただ、体制批判です。
 これは、あまりにマルクス主義的な批判(すなわち、なんでもか
 んでも上の者のせいにして終わり…という批判)ではないでしょ
 うか?

 国民(大人)も国民です。
 彼らが展開する“北の湖体制原因説”という因果関係について、
 何の問いを発することも無く、これに同調・共鳴していました。
 この家畜人間ぶりには、呆れさせられましたね。

 今時の大人たちは、単に「原因」と「結果」を、言論空間で結び
 付けられるだけで、両者の関連を信じてしまうのですね。
 これは、たとえデタラメな「原因」でも信じてしまう…というこ
 とです。

 「原因」と「結果」を結び付けるためには、その「原因」が「結
 果」を招くことになった過程やメカニズムといったことを示し、
 なおかつ、それ(ら)が正しいということを証明してみせなけれ
 ばなりません。
 マスコミやジャーナリストたちは、そうしたことを全く行ってい
 ないのにもかかわらず、多くの国民は、原因(=北の湖体制)と
 結果(=大麻力士問題)とのリンクを盲信してしまったのです。
 つまり、根拠無き(中身空っぽの)因果関係を信じてしまったわ
 けですよ。
 これは、あまりに非科学的な態度ではないでしょうか?

 ちなみに、私は、本当の原因は、以下の三つだと思っています。

  【1】軽率な外国人受け入れ(国際化)
  【2】海外巡業などの誘惑機会の増加
  【3】日本国内における麻薬流通ルートの存在

 【1】については、ロシア人力士を紹介・仲介した人物の存在も
 忘れてはなりません。(親方たちは、商取引にたとえるならば、
 不良品・欠陥品を掴まされた被害者と言えるのではないでしょう
 か?)
 親方連中がロシア人の人材を知っているとは思えませんからね。
 そして、紹介者・仲介者は、相撲界にとっては圧力を感じさせる
 政治家や経済人である可能性があります。
 何しろ、このところ、日本企業のロシアへの進出が活発になって
 いるそうですからね。

 指導には限界がありますよ。
 逮捕された一人は、悪いことは分かっていた(でも、やってしま
 った)という主旨のことを言っているのですから。
 それとも、監視カメラで力士を見張りますか?(プライバシーの
 問題はどうするつもり?)

 【3】は、日本が麻薬に汚染されていることを示すのですが、多
 くの人たちは、この問題には無関心のようで、ぞっとさせられま
 す。
 逮捕された一人は六本木のディスコで手に入れたと言っているわ
 けですし、二人の兄弟の陽性反応はロス巡業の際のものではない
 そうですから、日本に大麻ルートが存在する可能性が十分あり得
 ますでしょう。
 なのに、無関心とは…。

 話を元に戻しましょう。
 もし【1】〜【3】が本当の原因なら、「体制」を替えるだけで
 は、再発防止にはならないでしょう。
 つまり、マスコミやジャーナリストが煽った“北の湖体制原因説”
 は、間違った因果関係だったことになるわけです。
 しかも、これは根拠無き因果関係だったわけで、そんなものを盲
 信した国民の側にも、大いに問題があったと言わざるを得ないで
 しょう。


●空虚な因果関係でも盲信してしまうアインシュタイン崇拝世代

 さて(ここからが本題なのですが)、ここで一番の問題となるの
 は、今時の大人たちが、根拠の無い因果関係を信じ込んでしまう
 傾向がある…ということです。
 実際、今時の大人たちは、マスコミなどがタレ流す因果関係に対
 し、問いを発するということをしませんからね。
 つまり、疑うことも、検証することもしないのです。
 というか、中身が空っぽであることに気付くことすらないのです。
 これは、あまりに情けないことではないでしょうか?

 まぁ、そんなことだから、相対論や量子論を盲信することも出来
 てしまうのでしょう。
 相対論や量子論は、荒唐無稽な「原因」(=原理。「光速度不変」
 や「粒子と波動という二重性」など)と、「結果」(=古典的な
 近接作用説では説明のつかない現象)とを、数式(テクニック)
 によって結び付けているだけの世界ですからね。

 つまり、数学的に「結果」に結び付けられるのなら、どんなデタ
 ラメな「原因」(原理)でもOKな世界なわけです。
 それが数式遊戯の世界なのです。
 そういう意味では、上で述べた“北の湖体制原因説”という因果
 関係をでっち上げるのに用いられる「言論空間」と同じなわけで
 すよ。
 言葉が無関係なものどうしを結び付けることが出来るように、数
 式もまた、無関係なものどうしを結び付けることが出来るのです。


●数式の表現力は言葉のそれをはるかに上回る!

 アインシュタイニストたちは、よく、相対論や量子論には「矛盾
 は無い!」と言い張りますが、それは、原理(原因)と現象(結
 果)との間での話です。

 矛盾は、原理の中に押し込まれているのです。
 事実、彼らは、「なぜ光速度が不変などということがあり得るの
 か?(なぜ光速度だけが特別なのか?)」とか、「なぜ粒子であ
 り波動でもあるなどという矛盾することがあり得るのか?」とい
 う質問に答えることが出来ません。

 彼らが、こうした疑問を抱かずにいられるのは、数式の表現力の
 おかげなのです。
 数式というものは、現実世界では全く矛盾することでも表現出来
 てしまうものなのです。
 たとえば、二乗するとマイナスになる数なんてものがありますで
 しょう。(虚数のこと。)
 このように、数式というものは、現実世界では(矛盾することゆ
 え)あり得ないもの(こと)まで表現出来てしまうものなのです。
 その表現力は、言葉のそれを、遥かに上回るものなのです。

 となれば、アインシュタイニストたちが、(致命的矛盾があるが
 ゆえに)本当は荒唐無稽なはずの原理が数式により問題なく表現
 されている様を見て「矛盾は無い」と思い込んでしまうのは、無
 理もないことでしょう。
 また、そこから、「調和」だの「美」だのといった評価が生まれ
 てもくるのも、無理もないことです。
 彼らは、数式の表現力に惑わされているのですから。
 数式の表現力により、彼らは原理の段階における矛盾を「総合」
 した気になっているわけです。

 数式は、誤用・乱用・悪用すると、デタラメな原理(原因)を、
 実際の現象(結果)に結び付けることが出来てしまう、超〜危な
 い道具なのです。
 まぁ、そんなわけですから、まして、根拠無き(中身空っぽの)
 因果関係を信じてしまう人たちが、数式テクニックで結び付けら
 れただけの因果関係を盲信・狂信してしまうのは、無理もないこ
 となわけです。

 表現上(原因が結果と)うまく結び付いているからといって、そ
 の因果関係を盲信・狂信するのは、軽薄な者のすることです。
 もっとも、残念ながら、現代は、そういう軽薄な者ばかりが得を
 する時代のようですけれどもね。


●地球温暖化説が盲信・狂信される理由

 さて、ここまで来ると、地球温暖化説(CO2温室効果説)が盲
 信・狂信される理由も分かってしまうでしょう。
 地球温暖化説は、原因(=CO2)と結果(=現在の気候や気象
 の様)とを、強引に結び付けようとする学説です。
 その過程やメカニズム等の説明には、多くの嘘がある!(「水蒸
 気のエネルギー」説は、その典型。)
 否、それ以前に、「結果」に嘘があることさえある!(例:地表
 付近の温暖化だけを「結果」に採用し、期待される温暖化の3分
 の1にしかなっていない対流圏(全体)の温暖化は「結果」には
 採用しない。)

 科学で一番大事なのは、(そこで唱えられている)因果関係につ
 いて十分精査検証することだ…と私は思っています。
 つまり、世の中には、因果関係の怪しげな自称科学が多すぎる…
 ということです。
 そして、その根底には、必ずと言っていいほど、マルクス主義と
 いう矛盾崇拝思想が巣食っている!
 ま、だからこそ、マスコミのお気に入りになるのでしょうね。
 それに対する反骨精神が、このメルマガを発行しつづけている一
 番の動機です。


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発行者:media
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