【マルクスとアインシュタイン】 特別号


◎お詫び

 未だに最新号を配信できず、申し訳ありません。
 環境ファシズムとの闘いに時間がとられ、原稿作成のための時間が
 なかなか確保できません。
 というわけで、今回も、殴り書き的な差し替え記事です。(一部、
 他のメルマガから流用。)
 おそらく洞爺湖サミットが終るまでは、こんな調子だと思います。
 すみません。
 読者の皆様方には御迷惑をかけっぱなしですが、御理解のほどをよ
 ろしくお願い申し上げます。


●人間の視野の狭さを悪用する文マル科学

 地球温暖化説(温室効果説)は、明らかに赤い自称科学です。
 こうした自称科学を、私は「文マル科学」と呼んでいます。
 「文化マルキシズム的科学」の略です。

 地球温暖化説は文マル科学なので、マルクス主義の特徴を有して
 います。
 その中で、今回、特に指摘しておきたいのが、人間の視野(視界)
 の狭さを悪用する…というところです。

 人間は神ではない。
 故に、人間の視野(視界)には限界がある。
 つまり、見えない領域がある。
 というか、見えない領域の方が、圧倒的に大きい。
 そのことを悪用するわけです。

 本当の関連性を否定する。(関連するものを視界の外へ追り隠蔽
 する。)
 そうして、関連のないものを関連付けたり、実在しないものを関
 連物として創造・捏造したりする。
 以前、vol.25〜26あたりで説明しましたよね。(覚えてくれてま
 すか?)

 映像や写真をはじめとするマス・メディアは、とても重要な道具。
 なぜなら、本当は人間と同様、視野(視界)に限界があるものな
 のに、それを信じる人たちは、「この世の全てを見ることが出来
 る」と信じているからです。
 見えない目をさらに見えなくするわけです。

 視野の狭さを悟らないと、文マル科学に見事に騙されます。
 地球温暖化説に騙されるのも、己の視野の狭さを悟ろうとしない
 からです。

 なんでもかんでも「地球温暖化(温室効果)のせい」などという
 嘘に騙されるのは、視野の狭さを悟らないために、自分が見えて
 いないところに真実が隠されていることに気付かないからです。
 そんな一例として、今月初めの異常高温があります。
 これは、決して、地球温暖化(温室効果)のせいではありません。
 今回は、まず、その本当のメカニズムをご説明いたしましょう。


●寒気の低緯度乱入が『疑似』温暖化をもたらす

 自然現象による温度上昇(温度変動)を知らない人が多いのは、
 困ったものですね。
 中世の時代は今よりも温暖だったのに…。
 ま、それすら知らないのですから、まして、寒気が『疑似』温暖
 化をもたらすことなど、全く知らなくて当然でしょう。

 寒気が塊状またはツララ状になって低緯度に乱入すると、低緯度
 の暖気が高緯度に押し出され、その影響で、高緯度(中緯度も含
 む)の温度が上がるのです。
 イソップ物語の一つ「カラスと(水)瓶」では、賢いカラスが、
 小石を入れて、水面を上昇させ、水を飲みますよね。
 小石が寒気、水が暖気だと思えばいいのです。
 あるいは、鉋(かんな)の方がわかりやすいでしょうか。
 鉋をかけると、削り屑(くず)がビュ〜ッと出ますでしょう。
 鉋の刃が寒気、鉋屑(削り屑)が暖気と思えばいいのです。
 実際、移動性の寒気は、低緯度の暖気を高緯度へ削り出す鉋(の
 刃)のようなものなのですから。

 実は、今月、そういう現象が極めてわかりやすい形で起きたので
 すよ。
 それが、月初めの異常高温です。
 北海道のオホーツク海側で、気温が30度を越え、日本で一番高温
 になりました。
 これは、日本の(はるか)西の方で、寒気の低緯度乱入が起きた
 ために、暖気が高緯度へ押し出され、それにより生じた温風によ
 りフェーン現象が起きたためです。

 さて、この寒気、実は、西の方で、大災害をもたらしもしたので
 す。
 それが、ミャンマー・サイクロンです。
 寒気が低緯度へ乱入すると、非常に大きな温度差が生じてしまう。
 すると、強力な熱帯低気圧、すなわち、サイクロンが発生・発達
 してしまうのです。
 しかも、寒気は、サイクロンの北上を妨げました。
 このため、コースが東へそれてしまった。
 その結果、よく話題にされるバングラデシュではなく、ミャンマ
 ーが襲われた。

 その後、この寒気、偏西風により東へ移動し、やがて日本にまで
 やってきた。
 そして、低温をもたらした。
 9〜11日頃、気温がぐっと下がったの、覚えてますか?
 北見では、この寒気のせいで、ビートが凍って駄目になってしま
 ったそうです。

 そう、月初めの異常高温と、ミャンマー・サイクロン、そして、
 その後の低温は、全て同一の寒気の仕業だったのです。
 温室効果のせいではなかったのです。

 このように、よく地球温暖化(温室効果)のせいにされる高温や
 嵐は、実は、寒気の低緯度乱入が原因なのです。
 昨年夏の猛暑や今年の春の暖かさの原因となっているラニーニャ
 も、そうです。
 寒気が低緯度に乱入することで、大きな温度が生じ、貿易風が強
 まる(ラニーニャになる)のです。

 こうした知識(や情報)を知らない人が多すぎる。
 だから、みんな、地球温暖化説などというニセ科学に騙されるの
 です。


●天気図の視野の狭さ

 しかし、理由はそれだけではありません。
 TVや新聞などで報じられる天気図に原因があるのです。
 否、もっと正確にいうならば、メディアが報じる天気図が地球上
 の一部分しか記されていないという事実を悟ろうとしないことが
 原因なのです。

 天気図をよく見て下さい。
 日本のごく近くの範囲しか記されていないでしょう。
 これでは、ミャンマー・サイクロンとの関係など、わかるわけが
 ない。
 また、インド洋に乱入した寒気が(寒冷前線で見られるように)
 低緯度の暖気を押し出していることなど、見えてくるはずがない。

 一方、反対側(東側)で起きる太平洋低緯度海域への寒気の乱入
 もまた、見えない。(記されていないのだから。)
 これでは、ラニーニャが全く理解出来ない。

 TVや新聞で報じられる天気図は、「地球規模」ではぜ〜んぜん
 ありません。
 地球上のほんの一部分しか記していないのです。
 そんなもので、「地球規模」の現象が把握できるわけがないでし
 ょう。
 そのことを悟らないから文マル科学に騙されるのです。


●「眼中にない」と依怙贔屓

 「眼中にない」という言い方がありますよね。
 これは、その人間の視野の狭さを表すものです。
 と同時に、依怙贔屓ぶりを表すものでもあります。

 そう、視野の狭さは、依怙贔屓の原因になるのですよ。
 だから、人間は、無意識のうちに差別してしまうのです。
 依怙贔屓は差別ですからね。

 ま、人間は神ではないのですから、視野の狭さ→依怙贔屓→差別
 という愚行に走ってしまうのは仕方のないことです。
 ですが、それを指摘されても、なお、やめないとなれば、これは
 人間として軽蔑されるべき態度でしょう。
 もちろん、文マル科学は、それをやめない・やめさせない思想世
 界なのです。


●循環型社会は物質に対する依怙贔屓

 視野の狭さからくる依怙贔屓・差別は、物質にさえ及ぶことがあ
 ります。
 その典型が、循環型社会です。
 リサイクルや廃食用油BDFなどが、そうです。

 循環型社会は、自分が注目する物質のことしか考えない独善的な
 社会です。
 自分が注目する物質以外の物質のことは、無視・軽視・敵視する。

 たとえば、ペットボトルのリサイクルでは、ペットボトルのこと
 しか考えない。
 それ故、それをリサイクル(再資源化)するために必要なエネル
 ギー・資源のことは、全く考えない。(無視する。)
 そのために、どんなにエネルギー・資源が消費されようとも、知
 ったことではない。
 だから、エネルギー・資源の消費量が、かえって多くなってしま
 っても、平気なわけです。

 ま、そんな調子ですから、まして、ペットボトルの収集のために
 消費される車の燃料のことは当然無視。
 もちろん、事業に必要なオフィスのエネルギーも無視です。
 なるほど、運輸部門やオフィス部門での排出量が増えるわけです。

 環境赤軍たちの物質に対する依怙贔屓・差別ぶりは、半端じゃあ
 りません。
 ペットボトルは良い物質、レジ袋は悪い物質…とくる。
 レジ袋を拒む人たちは、どうやってゴミを出しているのでしょう
 ね?
 わざわざゴミ袋を買う?
 でも、ゴミ袋は何から作られるの?
 燃やすと何が出る?
 そういうことは全く考えようとしない不思議な頭脳の持ち主たち。

 ペットボトルが資源になるだって?
 だったら、なぜ、お金が貰えないの?
 昔の廃品回収業者は、お金やトイレットペーパーとかをくれたの
 に…。
 自治体によっては、逆に金をとるところさえある。
 これは、産油国が金を払って自国の石油を輸入国に搾取してもら
 う…というのと同じぐらい馬鹿げた話のはずですよ。
 金をとるのは、エネルギー・資源を消費しているからです。
 つまり、資源の節約になんかなっていないのですよ。

 そういうことが見えてこないのは、物質に対して依怙贔屓してい
 るからです。
 自分が贔屓している物質以外の物質(エネルギー)のことは、見
 えない。

 人間の視野の限界につけ込む文マル科学の魔術に惑わされてはい
 けません。


●行き着く所はマオイズム

 ところで、リサイクルの嘘は、なぜバレないのでしょうか?
 それは、資源の消費を見ず、コストのことばかり見ているからで
 す。
 事業の採算がとれればOKなわけですよ。

 忘れてもらっては困るのは、資源ゴミはタダということです。
 出す人から買うわけではないですからね。

 それに、“ものづくり”で比率が大きいのは、人件費です。
 それに比べたら、原料費や燃料費は安い場合が多い。(レアメタ
 ルなど価格の高い原料などを使う場合は話が別ですが…。)

 というわけで、資源の節約になっていなくても、経営が成り立っ
 てしまう場合があるのです。
 だから、嘘がバレにくいのです。

 リサイクルで一番の問題は、人件費。
 だから、人件費の安い中国が強い…ということになる。
 機械でやる作業を人手にやらせれば、設備購入費も抑えられ、ま
 すます有利。
 燃料には石炭(CO2排出量多し!)。
 これで環境にやさしいとは、お笑いです。

 リサイクルやバイオ燃料が、本当に資源の節約(→CO2削減)
 になるためには、極力、機械に頼らないようにしなければなりま
 せん。
 しかし、そうなると、人海戦術に頼らなくてはならなくなる。
 それって、誰かさんたちの大好きなマオイズムでないかい?(笑)

 やっぱり、人間は、若い頃に夢中になったものに一生支配される
 ようです。


●「再生可能」という大嘘

 そんなに「循環」が大事だ!というのなら、なぜ自然界の空気の
 循環は大事にしないのか?
 風力発電は、空気の循環(対流)を阻害する物です。
 このため、風の熱交換→温度差緩和の働きを阻害することになる。
 その結果、異常気象や気候異変を招く。
 風は天然エアコンなのに、それを破壊して喜んでいる。
 やはり、空気は重要でない物質なのでしょう。
 得意の、物質に対する依怙贔屓。

 空気(風)よりも、水の方が重要な物質。
 だから、「水蒸気のエネルギー」などというニセ科学が生まれる。

 もっとも、環境赤軍たちは、最近では、潮力まで利用しようとし
 ています。
 そう、水の「循環」まで軽んじようとしているのです。
 完全に狂っているとしか言いようがありません。

 再生可能エネルギーは、嘘の巣窟です。
 再生可能なエネルギーなんて、あるわけない。
 使えば無くなるのがエネルギーというものです。
 それに、自然エネルギーが再生可能なものだと仮定しても、発電
 装置に寿命があるのだから、再生可能なエネルギーにはならない
 のです。

 寿命の問題は、見落されがちな問題です。
 たとえば、環境に最も負担が少ないと考えられる太陽電池の場合、
 20年ほどだと言われています。
 つまり、今年作った発電装置は、せいぜい2030年ぐらいまでしか
 使えないのですよ。
 それも、風に飛ばされてきた物などによって傷がついたりしない
 という幸運に恵まれた場合の話です。
 傷がつけば、終りです。
 こんなものが「子どもたちの未来」を支えられるのでしょうか?

 再生可能エネルギーは、ローカル線鉄道のようなものです。
 出来た時はみな喜ぶが、その後は…ってやつです。

 再生可能エネルギーが、実は石油食いだというのも、知られてい
 ませんね。
 設備を造るのに、石油が必要なのですよ。
 ですから、石油とともに枯渇するエネルギーと言ってもいいぐら
 いなのです。
 「石油は早く枯渇する方が望ましい」だなんて、トンデモない無
 責任発言です。

 「環境にやさしいエネルギー」の象徴である風力発電機は、上記
 で述べた天然エアコン破壊や寿命の問題の他に、様々な問題があ
 ります。
 たとえば、落雷事故ですね。(ぶっ壊れる。)
 それから、電波障害に、振動・騒音公害(健康被害をもたらす)。
 あと、バードストライク(野鳥の衝突殺傷事故)ですね。
 こんなものが「環境にやさしい」と言われているのですから、お
 笑いです。

 ま、依怙贔屓がマルクス主義の特徴ですからね。
 風車は「良い物質」なのでしょう。(笑)

 そんなものを支えているのが、政府です。
 政府は、反社会分子の枢軸になっています。
 だから、亡国的なのです。


●敵前逃亡した小泉、石油需要で潤いたい福田

 政治家も官僚も、嘘吐きの「亡国の徒」ばかり。
 特に許せないのが、小泉純一郎(元総理)です。
 彼は、京都議定書が如何に日本に不利・不公平なものであり、不
 義・不条理・不合理に満ちており、なおかつ、達成不可能なもの
 であるかという事実を隠蔽しました。
 また、地球温暖化説が如何に根拠薄弱な眉唾科学であるかという
 事実も隠蔽しました。
 その一方で、環境ブームを煽った。
 こうして、彼は、国民を見事に騙し、京都議定書批准を通してし
 まったのです。
 そして、その後は、「日本が約束した」などとほざく始末。
 しかも、京都議定書の対象期間がいよいよ迫ってくると、責任者
 (総理)の地位を放り出してしまいました。
 後進に譲るなどという、全く偽善的なやり方で…。
 そう、得意の「丸投げ」です。
 自分で招いておいて、敵前逃亡しやがった(笑)のです。
 まったく、何たる無責任!
 選挙で大勝したのに、今になって思えば、全く不自然な退き方で
 した。
 再登板を拒むのは当然のことでしょう。

 無責任は環境族議員に共通する特徴です。
 福田康夫(現総理)もそう。
 2050年までに60〜80%削減!などというトンデモない約束をサミ
 ットの場でしようとしています。
 ま、そんな未来なら、自分は責任とらなくていいですからね。
 おまけに、彼は石油業界出身者とくる。(大手元売り会社の社長
 だった。)
 一見、矛盾するように思えるかもしれませんが、騙されてはいけ
 ません。
 地球温暖化対策には、沢山の石油が必要なのです。
 だから、石油が売れる、石油会社は儲かる…って〜寸法です。
 「道路」の場合と同じですよ。
 道路工事も石油を沢山必要としますからね。
 エコはエゴの代名詞なのです。

 2050年までに60〜80%削減なんて、まず無理です。
 核融合実用化幻想に騙されてはいけません。
 核融合は、いつ実用化できるか全くわからないのです。
 炉がなかなか作れない!
 金属やセラミックスの類では、ぜ〜んぜん役不足。
 使えそうなのは、せいぜい、プラズマぐらい。
 ところが、このプラズマって奴が、メチャ扱いにくい。
 乱れを自己増幅するような性質があるのです。
 ですから、ちょっとでも乱れが生じると、手におえなくなる。
 つまり、非常に不安定で、制御が難しいのです。
 そんなものですから、炉を作るのが非常に難しいのですよ。
 ま、研究努力はすべきですが、いつまでに出来るなどと約束出来
 るものでは到底ありません。

 政治家どもに言いたい。
 そんなに約束したいのなら、自分の任期内の約束をせよ!
 「自分の任期内に、これだけ削減します」と公約せよ!

 でも、そんな公約をする政治家は、一人もいません。
 日本はもちろん、欧州にすら、です。
 環狂は無責任の代名詞なのです。


●「常任理事国入りのために死ね!」という政府の狂気

 それにしても、なぜ、政府は、こうも亡国的なことばかりしたが
 るのでしょうか?
 一つには政治家や官僚の利権があるわけですが、もう一つの大き
 な原因となっているのが、常任理事国入り狙いです。
 そのために、欧州や国連の御機嫌をとっておきたいわけです。
 そして、中共などの御機嫌も。
 だから、日本が肩代わりするような重〜い義務を背負おうとして
 いるのです。
 まさに、「アホでマヌケな」日本。

 今月、中共主席の胡錦涛が来日した時、彼が日本の常任理事国入
 りを支持した!という報道がありましたでしょう。
 実際には全く玉虫色の発言でしかなかったのに…。
 日本はどこまでおめでたいのだろう?と思った方も多かったので
 はないかと思うのですが、驚くべきは、この発言が、福田総理側
 からの問いに答える形で行われたということです。
 そう、政府は、常任理事国入りを諦めていなかったわけですよ。
 それが驚きなわけです。

 普通の人なら諦めますよね。
 なのに、ぜ〜んぜん、懲りてない。
 常任理事国入りのためなら、全てを犠牲にする、この偏執狂ぶり!

 常任理事国入りできる保証など、どこにもありません。
 また、たとえ常任理事国入りできても、拒否権なしです。
 これでは、ただのマネキン人形ではないか!

 政府の常任理事国入り狙いこそ、亡国の最大の原動力となってい
 るのです。
 そう、まさに、「常任理事国入りのために死ね!」なのですよ。
 そんなことやってる政府こそ、「ぶっ壊」されるべきでしょう。


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発行者:media
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