【マルクスとアインシュタイン】


◎反エコ(環境)ファッショ特集 【12】

 今回は二ヶ月以上間があいてしまい、申し訳ありません。

 さて、今回も、「風力発電=無害」論者たちが論拠としている「影
 響消滅理論」を解剖する話です。
 すなわち、影響が薄まっていくメカニズムについての話です。
 前回予告したように、今回は、「『元の状態』とは、一体、どうい
 う状態なのか?」という問題について説明したいと思います。

 自然保護のために、また、科学の健全な発展・啓蒙のために、どう
 か最後までお付き合い願います。


●実は『元の状態』に戻っていく現象だったことになる

 前回説明したように、影響消滅理論が通用する(影響が薄まってい
 く形で広がっていく)ためには、『影響を受ける側』に「『元の状
 態』に戻っていこうとする能力」が必要です。
 ですが、そうなると、「『元の状態』とは、一体、どういう状態な
 のか?」という問題が生じてくるはずです。

 たとえば、前回の終わりの部分の繰り返しになってしまいますが、
 ドミノ倒しの場合、ドミノが立っている状態が『元の状態』なので
 しょうか?
 それとも、ドミノが倒れてしまってる状態が『元の状態』なのでし
 ょうか?
 実は、それによって、話が全く違ってくるのです。

 という話を始めようとすると、もしかしたら、こんな批判が出てく
 るかもしれませんね。
 「ドミノ倒しは影響消滅理論が通用しない(影響が薄まっていかな
 い)ケースなのだから、『元の状態』云々などという議論は、そも
 そも無意味ではないか?」と。

 ですが、これは、決して無意味なことなどではないのです。
 極めて重要なことなのです。
 なぜなら、『ドミノが倒れている状態』が『元の状態』なら、ドミ
 ノ倒しは、実は「ドミノが次々と『元の状態』に戻っていく現象」
 だったことになるからです。
 そして、前回指摘したように、ドミノを立った状態にしたのは、人
 間です。
 ですから、別の言い方をすると、ドミノ倒しは、『ドミノが人間か
 ら受けた「影響」(すなわち、立った状態にさせられたこと)が、
 次々と「消滅」していく現象』ということになるのです。
 ということは、ドミノ倒しは、実は、影響消滅理論が通用する現象
 だった…ということになりますでしょう。

 このように、『元の状態』の決め方しだいで、影響消滅理論が通用
 することになったり、通用しないことになってしまったりするので
 す。
 となれば、やはり、『元の状態』問題は、決して無意味な問題とは
 言えないでしょう。
 むしろ、極めて重要な問題ということになるはずです。

 実のところ、後で説明するように、ドミノ倒しは(トランプ・ピラ
 ミッド崩しも)影響消滅理論が通用する現象なのです。
 なのに「通用しない現象」ということになってしまったのは、『ド
 ミノが立った状態』を『元の状態』としていたからなのです。
 つまり、『元の状態』を取り違えていたからなのです。
 こうしてみると、やはり、「『元の状態』とは、一体、どういう状
 態なのか?」ということが如何に重要な問題かがわかるでしょう。


●『人間の都合』という問題

 では、『元の状態』とは、一体、どういう状態のことを言うのでし
 ょうか?
 それは、どのようにして決められるべきことなのでしょうか?

 その問題を解明する前に、強く認識しておかなければならないこと
 が二つあります。
 まず一つは、『人間の都合』という問題です。

 なぜ『ドミノが立った状態』を『元の状態』としてしまったのでし
 ょうか?
 『ドミノが倒れた状態』だって、『元の状態』の候補とすることが
 出来たはずなのに…。

 それは、そう判断した人間が、『ドミノが立った状態』を『元の状
 態』としたかったからです。
 つまり、依怙贔屓したわけです。
 そのために、『ドミノが倒れた状態』は『元の状態』候補から排除
 されてしまったのです。
 これは、『人間の都合』で決められてしまった…ということでしょ
 う。

 物質は、物理法則にのみ従います。
 物質の世界では、『人間の都合』など、まったく通用しません。
 ですから、『人間の都合』で決めてはならないのです。


●『人為』という問題

 認識しておかなければならないことのもう一つは、『人為』という
 問題です。

 ドミノが立った状態になっていたのは、人間が立てたからです。
 つまり、『人為』によって実現された状態だったのです。
 ですから、不自然な状態だったわけです。

 これに対し、「影響消滅」という現象は、自然現象です。
 ですから、これは、(やや問題のある表現ではありますが)自然な
 状態に向かおうとする現象なのです。
 ならば、ドミノが立った状態になるわけがないでしょう。

 『人為』と『自然現象』をゴッチャにしては、いけません。
 『人為』的に実現された状態を『元の状態』にしたために、影響消
 滅理論が通用しなくなってしまったのです。

 このように、『元の状態』を取り違えてしまうと、通用する理論も
 通用しなくなってしまうのです。
 『元の状態』を正しく選択出来て、はじめて、理論が通用するよう
 になるのです。


●毎度お馴染み…誤用・乱用・悪用

 ところで、「理論が通用する」というのは、「理論の結論(予言)
 が、事実と一致する」ということです。
 「理論が通用しない」というのは、「理論の結論(予言)が、事実
 と一致しない」ということです。

 一方、通用するはずの理論が通用しなくなってしまうのは、その理
 論の使い方が間違っているからです。
 ドミノ倒しで影響消滅理論が通用しなくなってしまったのは、『元
 の状態』を取り違えてしまったからでした。
 ですから、『元の状態』を正しく選ばないと、理論を正しく用いる
 ことにはならないことになってしまうのです。
 つまり、それは、誤用や乱用ということになってしまうのです。
 また、わざと意図的に『元の状態』を取り違えたのなら、それは悪
 用ということになります。

 え?、「わざわざ意図的に取り違えるような奴がいるのか?」です
 って?
 いるのですよ。
 影響消滅理論に関しては。
 『その状態になる(戻る)わけがない状態』を『元の状態』という
 ことにして影響消滅理論を用いれば、「その状態になる(戻る)」
 という結論が(理論的に)導き出せることになりますでしょう。

 もちろん、その結論は間違っているわけですがね。
 でも、その結論が間違っていることが「実証しにくいこと」だった
 としたら、どうでしょうか?
 おそらく、多くの人は、その結論を「科学的に正しい」と思い込ん
 でしまうことでしょう。
 何しろ、影響消滅理論は「まともな科学(理論)」なのですから。

 ドミノ倒しの場合は、いいのですよ。
 『元の状態』を取り違えた場合に出た結論は、経験的に(あるいは
 常識的に)誤りであることがわかりますから。
 事実、『ドミノが立った状態』を『元の状態』として影響消滅理論
 を適用すると、「ドミノは、だんだん倒れにくくなり、また、時間
 の経過とともに、倒れたドミノは立った状態に戻っていく」という
 結論に到達してしまいます。
 多くの人は、この結論が、経験的に(あるいは常識的に)誤りであ
 ることがわかります。
 幸運なことに。

 ですが、もし、理論の結論が、経験的に(あるいは常識的に)誤り
 であることがわからないものだったとしたら、どうなるでしょう?
 おそらく、少なからぬ人たちが、その結論を「科学的事実」と盲信
 してしまうことになってしまうことでしょう。
 実は、「風力発電=無害」論とは、そういう類のものなのです。

 (環境)サヨクの場合、無知・無能さから『元の状態』を取り違え
 ている可能性がある(この場合は誤用・乱用。)一方で、自分たち
 に都合のいい結論を導くために『元の状態』をわざと取り違えてい
 る(この場合は悪用。)可能性も充分にあり得るのです。
 特に「風力発電=無害」論の場合は、後者の可能性が高い。
 なぜなら、彼らは「風力発電」狂であり、なおかつ、恥の精神など
 微塵も無い利権屋連中だからです。


●ドミノのエネルギーに御注目

 さて、それでは、本題である「『元の状態』とは、一体、どういう
 状態のことなのか?」という問題について考えてみることにしまし
 ょう。

 まずは、ドミノ倒しのドミノの重心の位置に注目して下さい。
 ドミノが「立った状態」と「倒れた状態」とで比較して欲しいので
 す。
 すると、「倒れた状態」の方が「立った状態」よりも低くなってい
 ることに気付くでしょう。
 つまり、「立った状態」では、ドミノの位置エネルギーが(相対的
 に)高く、「倒れた状態」では、ドミノの位置エネルギーが(相対
 的に)低いわけです。

 エネルギーが高い状態から低い状態に移ろうとする現象は、自然現
 象として起きやすいものです。
 対して、エネルギーが低い状態から高い状態へ移ることになる現象
 では、エネルギーが必要になってきます。
 つまり、何か(誰か)がエネルギーを与えてやらなければ実現しな
 い現象なのです。
 別の言い方をするならば、何か(誰か)が仕事をしてくれないと実
 現しない現象なのです。
 だから、(極めて)起こりにくいのです。

 このことに気付けば、『なぜドミノは「倒れた状態」にはなりやす
 いが、「立った状態」にはなりにくいのか?』がわかるはずです。
 相対的に高エネルギー状態である「ドミノが立った状態」になるに
 は、仕事をしてやる必要があるのです。
 実際、人間が立ててやるわけですね。
 これは、人間がドミノに仕事をする行為です。
 こうした『人為』があったからこそ、なりにくい状態であるはずの
 「立った状態」が実現していたわけです。

 逆に言うと、そうした『人為』が無いと、「立った状態」には(極
 めて)なりにくいのです。
 ですから、「倒れた状態」を『元の状態』とすべきなのです。

 つまり、エネルギーが低い状態が『元の状態』にふさわしい…とい
 うことなのです。
 影響消滅理論とは、そうすることで成り立つ(通用する)理論なの
 です。


●実は拡散していたエネルギー

 ところで、ドミノが倒れた際、それまでドミノが有していた位置エ
 ネルギーは、どこへ行ってしまったのでしょう?
 エネルギー保存則のことを無視することが出来ない人たちには、こ
 れは看過することは出来ない問題ですよね。

 実は、床の振動や、音(波)や、熱…などのような別の形態のエネ
 ルギーに変換されて放出されていたのです。
 そのおかげで、ドミノはエネルギーを失うことが出来たわけです。

 で、気付いて欲しいことがあります。
 それは、床の振動や、音(波)や、熱…などのエネルギーは、拡散
 していくものであるということです。
 つまり、「薄まっていく形で広がっていく」ものなわけです。
 ということは、ここに影響消滅理論が適用できることがわかります
 でしょう。

 このように、意外なところで、意外な形で、影響消滅理論は通用す
 るものなのです。
 「まともな科学理論」とは、このように、正しく用いてこそ、正し
 い結論に導いてくれるものなのです。


●なぜ科学っぽく見えてしまうのか?

 対して、サヨクは、誤用・乱用・悪用するので、とんでもなく誤っ
 た結論に到達してしまうのです。
 「風力発電=無害」論も、そういう類の疑似科学なのです。

 どんなに素晴らしい科学理論でも、誤用・乱用・悪用したのでは、
 間違った結論にしか到達しません。
 困るのは、半可通たちが、「正統科学理論が用いられているから」
 というだけで、その結論を「正しい」と決めつけてしまっているこ
 とです。
 まったく、半可通は、何も知らないよりも、タチが悪いものです。

 まともな科学の理論や概念が用いられているからといって、信用し
 てはいけません!
 それらを誤用・乱用・悪用しているのなら、それは疑似科学でしか
 ないのです。
 科学っぽく見えてしまうのかもしれませんけどね。

 誤用・乱用・悪用のチェックをしないというのは、専門家としては
 全くの失格なのです。
 マスゴミとは、そんな連中『ばかり』が起用される世界なのです。
 政府の「委員会」とかも、そのようです。


●低エネルギー状態に向かおうとする

 話を物理学に戻しましょう。

 これまでの話からおわかりいただけると思うのですが、影響消滅理
 論という理論は、結局のところ、「物質は、より低エネルギーな状
 態に移ろうとする」ということを説いている理論であることがわか
 ります。
 これは、全く自然な理論です。
 水は高いところから低いところへ流れようとしますね。
 熱も同様です。
 「高エネルギー状態→低エネルギー状態」というのが、自然な移ろ
 いです。

 逆に、どこからも仕事をされずに「低エネルギー状態→高エネルギ
 ー状態」という変化が起きるわけがありません。
 そんなことが起きてしまったのでは、それこそ、エネルギー保存則
 に反してしまいますでしょう。

 メッタ刺しにされ死亡した人間は、なぜ蘇らないのか?
 それは、人間が生きている状態の方が、死んだ状態よりも、高エネ
 ルギーであることがまず関係しているからです。(…って、やっぱ
 り、ネタが物騒すぎますかね?)
 ですから、蘇るためには、少なくともエネルギーが必要なのです。
 それも、現代人にとっては、それこそ神の奇跡とでも言うべきエネ
 ルギーが…。

 つまり、影響消滅理論は、エネルギー保存則を守っている理論なの
 です。
 ですから、エネルギー保存則を無視するような結論を「期待」する
 ようなシナリオを正当化させることには使えないものなのです。


●最終的には低エネルギーに落ち着く

 確かに、影響を受ける側は、一時的には低エネルギー状態から高エ
 ネルギー状態になることがあります。
 ですが、これは、影響を受けたことにより、仕事をされたからこと
 になるために、そうなったのです。
 エネルギーが勝手に湧き出してきて高エネルギー状態になったわけ
 ではありません。
 ですから、エネルギー保存則は守られているのです。

 そして、高エネルギー状態になった「影響を受ける側」は、そのエ
 ネルギーを引き取ってくれる他の「影響を受ける側」に、そのエネ
 ルギーを受け渡します。
 すると、低エネルギー状態になりますでしょう。
 ですから、結局は、「高エネルギー状態→低エネルギー状態」とな
 るわけです。

 こうして、エネルギーが次々と受け渡されていく。
 それも、保存則を満たしながら。
 だからこそ、影響が薄まっていくためには、影響が広がっていく必
 要があるのです。
 逆に言うと、広がっていくからこそ、薄まっていくわけです。
 そして、薄まると、単位体積あたりのエネルギーは低くなるわけで
 す。


●自然現象に『人為』や『人間の都合』を持ち込んではならないはず

 このように、影響消滅理論とは、エネルギー状態が高い状態から低
 い状態になる現象を対象とした理論なのです。
 どこからも仕事をされもせずに低エネルギー状態から高エネルギー
 状態になることを説く理論ではないのです。
 そんなことを実現するためには、『人為』が必要です。
 ですが、「影響消滅」という現象は、自然現象です。
 自然現象に『人為』的なものを持ち込むのは、まともな理論ではな
 いはずです。
 『人為』的なものを持ち込んでまで自然現象をでっち上げたがるの
 は、そういう『人間の都合』を満たしたいという心理があるからで
 しょう。
 ですが、そんなものは科学ではないはずです。

 つまり、本来は高エネルギー状態から低エネルギー状態になる現象
 にしか適用できない影響消滅理論を、逆の現象に誤用・乱用・悪用
 して適用してまで正当化したがるのは、それが『人間の都合』に合
 う夢物語だからです。

 と、ここまで説明すれば、鋭い方は、もう、「風力発電=無害」論
 のトリックを見破れたのではないでしょうか?
 その一番のポイントとなるのは、『影響消滅理論が、高エネルギー
 状態から低エネルギー状態になる現象にしか適用できない』という
 ところです。

 というわけで、次回は、いよいよ、「風力発電=無害」論のトリッ
 クについて具体的に触れてみたいと思います。
 では、また。


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●余談…
 人の学説を平気で盗用する海洋開発研究機構と国立極地研究所●

 以下は、全く個人的な余談です。
 日本の学術界の腐敗ぶりを告発する内容なので。

 正月早々、超〜ムカツク思いをさせられました。
 私が、去年、別のメルマガで唱えた学説が盗用されたのです。
 盗用したのは、海洋研究開発機構という独立行政法人です。
 もう少し詳しく言うと、そこの寒冷圏気候研究チームのリーダーで
 国立極地研究所准教授の猪上淳(38)と堀正岳研究員(39)ら
 の研究チームです。
 北海道一のマスゴミとして有名な北海道新聞が、一面でヨイショ報
 道しています。
 その見出しは、こうです。

 『北極温暖化/日本は厳冬に
  海洋機構 氷減少、寒波招く』

 神に誓って申し上げますが、(先ほど述べかけたように)私は、去
 年、別のメルマガで、「北極海氷が減ると、厳冬になる」と説きま
 した。
 それが、まんまと盗用されてしまったのです。
 しかも、歪められて。
 具体的に言うと、温暖化とこじつけられた形で。
 これ、サヨクお得意の「つまみ食い的パクリ」です。
 おいしいところだけパクるわけですね。
 もっとも、彼らは、それを「批判的継承」と呼んで正当化するでし
 ょうが…。
 そもそも、「批判的継承」というのが、他人の学説とかを部分的に
 パクることなのです。
 自分で考えず、人の学説等を盗む。
 ただし、おいしいところだけ盗んで、より優れた学説等であるかの
 ようにほざく。
 何てことはない、パクリを正当化・審美化するための詭弁です。
 しかも、自分の方がより優れているかのように思わせる悪質極まる
 トリックです。

 ちなみに、私がこの学説を唱えた頃、気象庁の長期予報は「この冬
 は暖冬だ!」でした。
 海洋研究開発機構も国立極地研究所も国と関係のあるところなので
 すから、どう考えても(北極海氷の減少と寒波の相関関係を)自分
 たちで気付いたとは思えません。

 もしかしたら、当時の民主党政権がやらせたのかもしれませんね。
 民主党もサヨクですから、パクリが好きなはずです。
 それに、何より、環境サヨクや環境利権屋の巣窟ですから。

 それにしても、今時の学者どもは、欲深いですねぇ。
 出世のためなら、何でもありですかぁ?
 政治にベッタリ、「権力の犬」化で、しっかり出世!
 これが今時の日本の学者・専門家の姿ということか。

 ちなみに、彼らの分析は、全くの疑似科学です。
 温暖化が寒波の原因であるはずがありません。
 なぜなら、北極海氷が減ってしまうほど温暖化を進行させるほど大
 気の温室効果が高まっているのなら、彼らが言うような『シベリア
 高気圧の張り出し』などあり得ないからです。
 冬、シベリア高気圧が発達するのは、海よりも陸の方が地表温度が
 低くなるからです。
 地表が放射冷却により冷え、その影響で大気が冷やされ、下降し続
 けることにより、高気圧が発生・発達するのです。
 一方、温室効果は、放射冷却を阻害します。
 ですから、温暖化が進むほど温室効果が高まっていては、放射冷却
 が阻害され、大気は冷やされず、故に、高気圧がそんなに発達する
 ことなどあり得ないのです。
 人のアイデアを(わけもわからず)盗んだだけの猿真似にすぎない
 ことが、こんなところからもよくわかります。

 確かに、北極海氷の減少も、ある程度は関係してきます。
 ですが、それが寒波の主因なのではありません。
 太陽活動が低下し、宇宙線飛来量が増加して、水蒸気が凝結しやす
 く(雲に成長しやすく)なり、そのせいで内陸部の雲が減り、放射
 冷却が強まったことが、一番の要因です。

 それに、北極海氷が減ったのは、北極が温暖化したからではありま
 せん。
 暖流が強化され、温かい海水が北極海に押し込まれたことが主な原
 因です。
 そして、暖流強化の原因となったのが、陸で異常発生している寒気
 なのです。
 寒気には、上昇気流を発生させたり強化したりする能力があるので
 す。
 そのために、陸に向かって低緯度からの空気の流れが強まり、それ
 に引きずられる形で、暖流が強化されるのです。
 また、寒気は、海洋部で大気の大循環に入り込むと、これ(特に貿
 易風)を強化し、その影響により、暖流が強化されるのです。
 つまり、北極海氷の異常減少は、実は、陸で進行中の寒冷化が原因
 なのです。
 寒冷化は、陸から始まるのです。
 暖流の影響を受けるエリアにいると、こういうことが認識できない
 のですね。
 むしろ、逆の現象に見舞われることが多いですから。

 とにかく、今時の日本の学者・専門家どものモラルの低さには、呆
 れる限りです。
 そして、何より許せないのが、独立行政法人・海洋開発研究機構で
 す。
 この糞法人は、これまでにも数々の嘘をまき散らし、日本国や日本
 国民に大損害を負わせてきた鬼畜法人です。
 しかも、環境ファッショの祖=小泉純一郎(元総理)の地元、神奈
 川県に本部がある、利権屋どものための法人です。
 まさに、日本の癌です。

 安倍政権に要求したい。
 本当に日本再生を考えているのなら、関係者を処罰せよ!
 っして、利権の巣窟、科学の敵、独立行政法人・海洋開発研究機構
 を解体せよ!

 それが出来ないのなら、安倍政権に期待するのは大きな間違いでし
 ょう。
 単に、果ては民主党政権ごときを誕生させることになってしまった
 転落時代が再来した…というだけの話ですから。

 それにしても、まさかここまで日本という祖国にコケにされるとは
 思ってもいなかったですね。
 日本人から愛国心を削いでいるのは、間違いなく日本国自身です。


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発行者:media
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