【マルクスとアインシュタイン】


◎反エコ(環境)ファッショ特集 【3】

 毎度のことになってしまいましたが、またしても発行が長期間滞っ
 てしまい、申し訳ありません。
 さて、今回も自然科学の話がメインではありません。(これまた、
 すみません。)
 しかも、殴り書きです。(すみません。体調不良がずっと続いてい
 るものですから。)
 どうか御容赦願います。

 なお、今回からレイアウトを少しばかり変更しました。(1行の文
 字数が増えた。
 こちらについても、どうか御容赦願います。


●地震や津波は東電や原発のせいで起きたのか?

 この(↑)見出し、おかしいですか?
 でも、今のニッポン人を見ていると、そう言ってやりたくなるので
 すよ。
 なぜなら、東日本大震災や福島第一原発事故の全責任を東電や原発
 のせいにしようとしているからです。

 なるほど、東電は問題のある企業です。
 また、原発の安全神話は嘘でした。
 しかし、だからといって、なんでもかんでも東電や原発のせいにす
 るのは、魔女狩り的蛮行です。
 なんでもかんでも欧米の猿真似をしているうちに、ニッポンはすっ
 かり魔女狩り文化の国になってしまったようです。

 震災後、偉そうに「冷静に」と説教する者が雨後の筍のように現れ
 ましたが、ならば、なぜ、なんでもかんでも東電や原発のせいにす
 るのでしょうか?
 自分が一番「冷静に」なっていないではありませんか。

 原発事故は、自然災害によって起きたのです。
 そのことさえ、すっかり忘れてしまっているように見えます。

 というわけで、今回はこの問題を取り上げたいと思います。


●「想定外」になったのは地震学者の無能さのせい

 なぜ原発事故が起きたのか?
 それは、想定外の大きな自然災害(津波、地震)が発生したからで
 す。
 逆に言うと、自然災害が想定外の大きなものでなければ、「安全神
 話」は正しかったことになるのです。
 ということは、事故が起きた本当の原因は、『想定外の大きな自然
 災害が発生することを予測できなかったこと』ということになるは
 ずでしょう。
 従って、悪いのは、『想定外の大きな自然災害を予測できなかった
 地震学者たちの無能さ』ということになるはずなのです。

 ところが、マスゴミ(注:マスコミの蔑称。)は、そういう指摘を
 全くしません。
 もっぱら、「東電が悪い」「原発が悪い」です。
 ちなみに、前者は、1970年代前半くらいまでサヨク教師たちがやっ
 ていた「企業を憎め!」という狂信的階級闘争史観教育そのまんま
 です。

 要するに、マスゴミは赤く、しかも権威主義なのです。
 無能な学者のことは、絶対に批判しない。
 そんなマスゴミのことを信用するから、ニッポン人は魔女狩り文化
 圏の民族になりはててしまっているのです。


●それが事実なら菅・民主党政権は人殺しということになる

 「東電だけが悪い」とか「東電が一番悪い」という主張は、全く誤
 っています。
 従って、原子力賠償法に従うならば、(全面的にとまではいかない
 にしても、部分的には)東電は免責になってもいいはずなのです。

 ところが、呆れたことに、菅・民主党政権は、「国会などで事故の
 危険性が指摘されていたにもかかわらず…」などという主旨のこと
 を(枝野官房長官が)言って、原子力賠償法をないがしろにし、東
 電に一番の責任を押しつけるような真似をしました。
 要するに、自分たちの責任を東電に押しつけようとしたわけです。
 まったく、なんという恥知らずどもなのでしょう?

 それに、もし枝野の言った通りなら、菅・民主党政権は、何万とい
 う日本人を殺したことになるのですよ。
 なぜなら、大津波が来ることを知っていながら放置したことになる
 からです。
 これ、立派なネグレルトです。

 奇妙なことに、マスゴミは、この点についても、全く指摘していま
 せん。
 やはり、一億総白痴化の枢軸です。


●数字盲信癖

 指摘しないといえば、菅・民主党政権が、安全性のことなど全く考
 えず、原発を推進し、粗製乱造しようとしていたことも指摘しませ
 んね。
 マスゴミは、あくまで、菅・民主党政権と二人三脚でいくつもりの
 ようです。
 だから、事故後に浜岡原発を停止させるという豹変にも全く無批判
 ですし、その論拠となった大予言にも無批判です。
 その大予言とは、『30年以内に87%の確率でM8の東海地震が発生す
 る』というものです。

 確かに、東海地震が発生する可能性を否定することは、誰にもでき
 ません。
 安全第一も、ごもっともです。
 しかし、だからといって、この数字を盲信していいのでしょうか?

 東日本大震災を全く予測できなかったのに、なぜ東海地震について
 は、こんなにも細かい予測ができるのか?
 これ、降水確率(何十%)よりも%が細かいではありませんか。
 原因となるものを見ることがそれなりにできる降水確率より%が細
 かく出るなんて、信じられますか?
 それに、なぜ「30年」という長さなのか?
 また、なぜ「M8」なのか?
 なぜ「30年」間、%が変わらないのか?
 おかしなことだらけです。

 この予言者たちは、南海地震や東南海地震を絡める形で『100〜150
 年周期』説を説き、自分たちの大予言の正当性を主張しています。
 ですが、なぜ『100〜150年周期』になるのか、そのメカニズムの説
 明はありません。
 また、『100〜150年周期』がいつから始まったことなのかについて
 も、説明がありません。
 もっぱら「信じなさい」の世界なのです。
 そんな世界の数字を盲信していいのでしょうか?

 彼らは、『100〜150年周期』をネタに、もう150年以上、東海地震
 が発生していないのだから、いつ発生してもおかしくはない…と脅
 します。
 ですが、よくよく考えると、それは、自分たちの地震予知が、全く
 実績の無いものであることを自ら露呈する発言です。
 地震が発生しなければ、地震予知は検証できないのですからね。


●本当は「眼」が見えない

 東日本大震災は、何の前触れもなく3月11日にいきなり発生したの
 ではありません。
 その2日前にも、三陸沖でM7級の地震が発生しており、60cmの津波
 が観測されていたのです。(カキ養殖用のいかだが流されるという
 被害も出た。)
 そんな前触れがあったにもかかわらず、地震学者たちは予知できな
 かったのです。
 気象庁にいたっては、最大で震度4の余震がある…と予言していた
 ほどです。
 さらに、国土地理院は、GPSのデータから、逆断層型というメカニ
 ズムの解明まで出来たと自慢していました。
 これでも、まだ、権威を庇いますか?
 まだ「東電や原発だけが悪い」と言い張りますか?

 彼らは、本当は、見えない「眼」を持つ者たちなのです。
 このこと自体は、しかたのないことです。
 彼らは神ではないのですし、(地震の原因となるものがある)地下
 は見えないのですから。
 問題は、「眼」が見えもしないくせに、まるで神のごとく全てを把
 握しているかのようなふりをしてきたことです。
 この点において、彼らは非難されなければならないはずなのです。


●予算独占

 要するに、彼らは東海地震の専門バカなのです。
 だから、東日本大震災を予測できず、また、そのための調査・観測
 等を怠ってきたのです。
 そして、彼らは研究予算を牛耳ってきた。
 となれば、この者たちこそ、東日本大震災と原発事故における真の
 加害者…ということになるのではありませんか?

 呆れたことに、菅・民主党政権とマスゴミは、そんな者たちのこと
 を持ち上げているのです。
 こんな不条理が許されていいのでしょうか?


●防災には全く無関心だった環境赤軍

 呆れたといえば、菅・民主党政権は、事故後、環境赤軍や環境利権
 屋たちを潤わせる政策を推し進め始めましたね。
 この者たちこそ、真の加害者なのに…。

 たとえば、防災への無関心。
 彼らの主張によれば、地球温暖化が進むと、海面が上昇し、強い嵐
 (→高潮被害)が発生しやすくなるはずです。
 従って、防災にも力を入れるべきだったのです。
 そうすれば、今回の津波の被害も、少しは低減できたかもしれない
 のです。

 ところが、彼らは、防災には全くの無関心でした。
 しかも、いたずらに恐怖を煽った。
 これが、世間の防災への関心を削いでしまったのです。
 また、地球温暖化対策のせいで、防災や原発安全性向上に回せる金
 が無くなってしまいました。
 特に質の悪いエネルギーである自然(再生可能)エネルギーの推進
 は、電力会社に大きな負担となりました。
 こうしてみると、彼らこそ、真の加害者であることがわかるでしょ
 う。

 ところが、菅・民主党政権やマスゴミは、こんな奴らのことを持ち
 上げているのです。
 菅・民主党政権やマスゴミは、真の加害者を持ち上げたがる連中な
 わけです。

 そういえば、堤防を仕分けの対象にしていましたが…。


●風発落雷損壊事故には賠償を求めない呆れた二重基準

 そのくせ、風力発電については、その施設が落雷により損壊しても
 メーカーに賠償は求めないのですから、全く呆れた二重基準です。

 落雷は、地震よりもはるかに予測がしやすい現象のはずです。
 落雷は、ちっとも珍しい現象ではありません。
 ですから、東電に原発事故の賠償責任があるのなら、当然、風発落
 雷損壊事故ではメーカー(輸入品の場合は商事会社など)に賠償責
 任があることになるはずなのです。

 ところが、こちらは一切責任無し。
 こんな不条理が許されていいのでしょうか?

 とにかく、こんな調子ですから、当然のことながら、風発がもたら
 す騒音公害等の賠償責任も「一切無し」というわけです。
 エコの正体は、やっぱり「依怙」だったのです。


●本当にリストラが必要なのは、むしろ自然エネルギー事業の方では?

 東電に責任を押しつけたがっている菅・民主党政権は、東電にリス
 トラを要求しています。
 はて?、リストラが必要なのは東電だけなのでしょうか?
 また、リストラで原発の安全性は確保できるのでしょうか?

 リストラすべきなのは、むしろ自然エネルギーの世界の方ではあり
 ませんか?
 コストを下げるためには、余計な「人」は削減しなければならない
 はずです。
 ところが、自然エネルギーには、おびただしい数の「人」がワンサ
 とたかっています。
 環境NPOだの、政治家だの…。
 こんなに多くの「人」が絡んでいたのでは、安くできるわけがあり
 ません。
 安くするためには、『人減らし』が絶対に必要なはずです。

 でも、やらないでしょうね。
 やったら、この者たちの利権が失われてしまうわけですから。
 どこまでも腐れきった世界です。

 もっとも、自然エネルギーが実は最も自然に直接的に負担をかける
 「自然破壊エネルギー」であることを考えると、それはかえって良
 いことでしょうけれどね。(笑)
 普及(=自然破壊)にブレーキがかかるわけですから。

 自然(再生可能)エネルギーは、金の成る「フリーエネルギー」で
 す。(つまり、万事においていかがわしいもの…ということ。)


●過激な反原発運動が事故を招いた

 環境赤軍たちによる反原発運動は、まことに過激です。
 なにしろ、敷地内に侵入してくるくらいですからね。
 これは、立派なサボタージュ(妨害活動)ですよ。
 テロと何らかわりがない。

 とにかく、そういう「ならず者」どもがいるものですから、原発を
 建設できる場所は限られてくるのです。
 ですから、逆に言うと、こういう連中がいなければ、もっと津波等
 の被害を受けにくい場所に建設できたわけです。
 ということは、この「ならず者」たちのせいで原発事故が起きてし
 まったことになるではありませんか。

 呆れたことに、マスゴミは、そんな連中のことを持ち上げまくって
 いるのです。


●「危険だからダメ」なら車も航空機もダメなはず

 もっとも、これだけ言っても、反原発派たちは自説を譲らないでし
 ょうね。
 「危険なものなのだからダメ」と。

 ならば、車や航空機だって、ダメなはずではありませんか?
 あれらは死亡事故を起こしていますでしょう。
 人を殺しているのですよ。
 特に車は、毎年…。

 宇宙開発だって、ダメなはずです。
 工業等の原料や施設には、危険なものもあるのですから、これもダ
 メのはず。
 大学などの研究でも、危険な薬品や施設を使う場合があるのですか
 ら、こちらもダメなはず。
 家庭用の洗剤にだって、塩素入りという危険なものがあるわけです
 から、これもダメなはず。

 そう、頭ごなしに「危険だからダメ」としていたのでは、何もでき
 なくなってしまうのですよ。
 そういうこと、わかってますか?

 技術とモラルは、「危険なもの」を用いることを可能にしてきまし
 た。
 「危険だからダメ」というのは、技術立国からの転落・脱落を意味
 するのです。
 そういうこと、わかってますか?

 もっとも、環境赤軍や環境利権屋たちは、技術開発能力もモラルも
 全然無いですから、「危険なもの」はやめた方がいいのでしょうけ
 れどね。(笑)

 原子力は地震や津波に弱い?
 だったら、原子力空母や原子力潜水艦といった例は、どう説明すれ
 ばよいのでしょうか?


●話をすり替える卑怯

 先の枝野の話もそうですが、インテリ・サヨクの卑怯なところは、
 話を巧妙にすり替えることです。
 確かに、想定外の地震があると(既存の)原発が壊れることを指摘
 していた学者はいました。
 ですが、想定外の大地震が発生することを予測し、その可能性を指
 摘していた学者は、いなかったはずです。
 従って、東電だけのせいにするのは、全くの不条理です。

 また、先ほども述べたように、いたずらな原発批判は、かえって原
 発事故を招きかねません。
 それに、日本は資源の乏しい国です。
 しかも、原発や化石燃料に代われる真の新エネルギーは、まだ実用
 化されていないというのが現実なのです。
 ならば、原発にある程度依存しなければならないのは、しかたのな
 いことでしょう。
 むしろ、原発の安全性向上と事故対策強化に力を入れるべきなので
 す。
 自然エネルギーなど、それらの資金難の原因になる上に、自然破壊
 や資源枯渇早期化や資源価格上昇等を招くだけの愚行です。


●「はやぶさ」に感動する幼稚さ

 原発に必要なのは、無責任な「脱」論や「廃」論ではなく、慎重さ
 です。
 慎重さが欠けていたから、無能な地震学者たちの大予言を盲信して
 しまい、その結果、「想定外」になってしまったのです。
 ですから、今必要なのは、『慎重さ』なのです。

 ところが、今のニッポン人は、『慎重さ』をバカにしたがる傾向が
 強いようです。
 それ故、『慎重さ』に欠けるものを持ち上げたがる…。

 その好例が、「はやぶさ」フィーバーです。
 「はやぶさ」事業は、まさしく『慎重さ』を全く欠いた、無謀極ま
 り無いクレージー事業でした。
 ですから、失敗しても全然不思議ではなかったのです。
 多くのニッポン人がわかってないようですが、あれは失敗事業だっ
 たのですよ。
 なのに感動し熱狂している。
 幼稚なのか?、それとも家畜人間なのか?

 ちなみに、「はやぶさ」は小泉政権の時代に打ち上げられたのだそ
 うです。
 「金無い、金無い」なんて言ってたくせに、こういう下らない事業
 は「改革」の対象にしなかったのですね。
 如何にも小泉らしいやり方です。


●自己満足好きが世にはばかる時代

 震災後、真の加害者である環境赤軍や環境利権屋たちは、大いに潤
 うチャンスを得たようです。
 なるほど、これが「ビッグチャンス」の正体だったのか。

 困ったことに、あちこちの自治体が、サマータイム制を導入し始め
 ました。
 あんなの、何の節電効果も無いのに…。
 単に、労働者に余計な負担をかけることになるだけです。
 全く、あまりに恥知らずな自己満足ぶりです。

 環狂(注:「環境狂い」の略。勘違いな環境論や環境保護運動のこ
 とも指す、私が勝手に造った造語。)世代の人たちは、ほ〜んと、
 自己満足がお好きなようですね。
 ついでに言うと、「心のケア」もそうです。
 あんなもん、「やってる側」や「やらせてる側」の自己満足でしか
 ないですよ。
 そうそう、『恐怖を煽る』という点でも、環狂と同じですし…。
 利権になっているという点でも、環狂と同じですし…。

 自己満足好き人間は、脅し好きの貪欲人間でもあるようです。

            * * *

 他にも言いたいことが山ほどあるのですが、この件に関しては、こ
 れぐらいにしておきたいと思います。(きりがないので。)
 次回こそは、自然科学の話ができるよう努力したいと思います。
 もっとも、体調が戻ればの話ですが…。(体調、なかなか良くなり
 ません。)


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発行者:media
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