【マルクスとアインシュタイン】 vol.22


◎マルクス主義の実態(その20)

 (注)初読の方は、まず、vol.1〜21をお読み下さい。
     → http://mediax.hp.infoseek.co.jp/mm5/bn.htm


●『憎むべき悪』を作る

 マルクスは、若い頃、貧乏したせいか、金持ちを敵視していたよ
 うです。
 だから、資本家(資産家)や(民営)企業を『憎むべき悪』とみ
 なすような思想を作り上げたのでしょう。

 このように、マルキストたちは、『憎むべき悪』を作るのが好き
 なのです。
 そう、誰かを『憎むべき悪』であると決めつけ、喧伝し、みんな
 でよってたかって痛めつけるのが大好きなのです。
 まさに『いじめ』の思想!

 もっとも、こうした『いじめ』は、マルキストたちの専売特許で
 はありません。
 ただ、『いじめ』の多くが感情的な動機によるものであるのに対
 し、マルキストたちの『いじめ』は、動機が科学的(?)なもの
 であることが、他の場合と大きく異なる点です。
 そのために、多くの人たちが騙されてしまう。
 第三者までもが完全に…。
 だからこそ、恐いのです。

 知っておかねばならないのは、こうした『憎むべき悪』を作る行
 為が、人を惑わし熱狂させる上で極めて効果的な宣伝手法である
 ことです。
 人を扇動するには、『憎むべき悪』を作り上げるのが一番なので
 すよ。


●アインシュタインにとっての悪とは…

 さて、『憎むべき悪』を作るという傾向は、相対論や量子論に始
 まる近現代物理学にも見られるものです。
 ちなみに、アインシュタインにとっての『憎むべき悪』は、『遠
 隔作用』です。
 彼は、遠隔作用という考え方を、えらく嫌っていました。
 そう、彼は『近接作用』の狂信者だったのです。
 そして、この信仰は、相対論や量子論を盲信する現代の物理学者
 たちにも、脈々と受け継がれています。

 ちなみに、相対論や量子論が必要になるのは、近接作用に固執す
 るからです。
 詳しいことは物理学の話の中でお話したいと思います。

 とにかく、アインシュタイニストたちが、近接作用真理教(笑)
 の狂信的な信者たちであることは知っておいて損はありません。
 不思議なことに、この極めて重要な事実を明確に記してある本は、
 私の知る限り、一冊もありません。
 これはまことに奇妙なことです。


●内部志向

 近接作用真理教徒たちは、視野の狭い人たちが多いものです。
 限られた範囲のことしか考えようとしません。
 (自分が注目するものの)近くのことしか考えないのです。

 こうした傾向は、彼らの国際政治感覚にも現れています。
 その良い例が、『東アジア共同体幻想』です。
 海を隔てた向こうにある米帝(笑)などとは絶交し、すぐ近くの
 中・朝・韓と仲良くしましょう…というアレです。
 東アジアという殻の中にひきこもろうする思想ですね。

 このように、彼らは内部志向が強いのです。
 このことは、さらに、彼らの多くが『似非心理学者』であること
 からも明らかです。
 彼らは、人の心理や性格などを勝手に決めつける傾向が、病的な
 までに強いのです。
 『心』は『内なる世界』ですからね。

 なぜ、彼らは内部志向が強いのか?
 それは、弁証法的唯物論がそういう思想だからです。
 そこでは、内部矛盾こそが発展の原動力とされています。
 そう、『内部』が重要…というか、「全て」なのですよ。


●外部とのかかわりを否定する似非唯物論

 内部志向というのは、要するに、外部とのかかわりを否定する態
 度です。
 これは愚かな態度です。
 少なくとも、真の自然科学・真の唯物論ではありません。
 なぜなら、変化のない状態でさえ、実際には『平衡』という外部
 とのかかわりによって実現される場合がほとんどだからです。
 まして『変化』は、もろ、外部とのかかわりによるものです。
 外部とのかかわりを否定したのでは、物質の世界のことは説明で
 きません。
 したがって、そんなものが「唯物論」のわけがないのです。
 こんなところからも、マルクス主義が似非唯物論にすぎないこと
 がわかるでしょう。


●なぜ外部とのかかわりを否定するのか?

 では、マルキストたちは、なぜ、外部とのかかわりを否定したが
 るのでしょうか?
 その最大の理由は、彼ら思想家とか革命家とかがパラサイトだか
 らです。
 パラサイトは、誰かに依存しなければ生きていけません。
 依存は、まさしく、外部(の者)とのかかわりがあることでしょ
 う。

 外部の者とのかかわりといえば、マスコミ(メディア)との共謀
 がありますね。
 マルキストたちは、マスコミを利用するのが大好きです。

 自由主義圏では、さらに、共産圏との結びつきがあるでしょう。
 日本のマルキストたちが、ソ連や北朝鮮や中国などとかかわって
 きたことは、今や明白です。

 このような「かかわり」は、知られたくないことです。
 自分たちのイメージが悪くなりますからね。
 だから、関心がいかないようにしなければならない。
 そのためには、関心が内部に向かうようにすればよい。
 内部志向が強いのは、このためです。


●人を閉じこめる思想

 内部志向はまた、外の世界を見えなくする効果もあります。
 共産圏の人たちは、外の世界のことが見えてませんでしょう。
 これは、支配者たちにとって都合のいいことです。

 結局のところ、マルクス主義に見られる内部志向とは、近くのこ
 としか考えない(考えさせない)態度なのです。
 そして、この態度は、相対論や量子論に始まる近現代物理学にお
 ける近接作用真理教にも見られるものなのです。

 ちなみに、近くのことしか考えないというのは、視界の外のこと
 は考えないということです。
 つまり、特定の領域のことしか考えないわけです。
 そして、こうした態度を生み出す要因は、他にもあるのです。
 それは、感覚志向です。
 これについては、次回、お話しすることにいたしましょう。


●やっぱりマスゲームがお好き

 さて、今回の話とは関係ないのですが、相対論や量子論や進化論
 などといった、いわゆるポピュラー・サイエンスに関係のある話
 をしたいと思います。
 それは、子供たちの洗脳教育のために、マスゲーム(のようなこ
 と)をやらせていることです。
 マスゲームを通じて子供たちに文マル科学(笑)を身につけさせ
 よう…というわけです。
 現に、NHKは、そういう類の教育番組を作って放送しています。

 う〜ん、マスゲームとは考えましたね。
 まるで朝鮮民主主義人民共和国のようです。
 そう、マルは、マスゲームが大好きなのです。
 これは知っておいて損はありません。


○余談

 さて、ここからは全然関係のない余談です。

 この前、配信した「2005/05/01合同特別号」の「人を信じちゃい
 けないってことですか?」という見出しの記事、覚えてますか?

 で、案の定…というか、国土交通大臣が、新型ATSの導入を義
 務づけましたね。
 そう、「人を信じちゃいけない」と、あのセンセーはおっしゃっ
 たのです。

 ふ〜ん。
 でも、そんなに重要なものなら、なんで事故が起きる前に命じな
 かったの?
 国土交通省は危険性を察知できなかったのでしょうか?
 「できなかった」ですまされる問題なのでしょうか?

 国土交通省の責任を問う声がマスコミからほとんど聞こえてこな
 いのは、不思議でなりません。
 「政治との距離」は、どうしちゃったんでしょう?


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発行者:media
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