【マルクスとアインシュタイン】 vol.21


◇おわび◇

 大変お待たせ致しました。
 vol.20の続きです。
 発行がメチャメチャ遅れてすみません。
 特にmelma!で購読されていらした方々、予告より2日以上も遅れ
 てしまって、申し訳ありませんでした。


◎マルクス主義の実態(その19)

 (注)初読の方は、まず、vol.1〜20をお読み下さい。
     → http://mediax.hp.infoseek.co.jp/mm5/bn.htm


●売り込みの達人

 マルクス主義が多くの人に信じられてしまうのは、自分たちを売
 り込むのが非常に上手いからです。
 自分(の主張)を良く見せる術をわきまえているわけです。

 たとえば、以前もお話ししましたが、権威ある先人のアイデアを
 ちょこっと変えて、新しい理論を生みだしたようなふりをします。
 この際、用いられるのが、批判的継承でしたね。
 これは、先人たちの権威を利用すると同時に、それよりもさらに
 優れたアイデアであるかのように錯覚させるトリックです。

 しかも、それでいて、巧みに特許料や著作権料とかを逃れていま
 でしょう。
 これがわかれば、中国のやり方も理解できるはずです。(笑)

 このように、マルキストたちは、こうした“自分を良く見せるた
 めのトリック”が非常に上手く、また、そうしたトリックを好ん
 で用いるものなのです。
 そこで、今回は、こうしたトリックを、もう一つだけ取り上げて
 みたいと思います。


●当たり前のことを大発見と喧伝

 よく、TVの最新健康情報とかでは、当たり前のことを、さも自
 分たちが大発見したかのように大騒ぎすることがありますね。
 そのために、学術的な大袈裟な表現や手法を用いたりします。

 実は、この手口、マルクス主義の手口そのものなのです。
 カネがカネを呼ぶ…
 強者が弱者を支配する…
 そんな当たり前のことを、さも学術上の大発見のように主張して
 いる典型が、かの有名な“資本論”です。
 学術的な表現を用いることで、当たり前のことが、科学的で革新
 的で権威ある大発見のように見えてしまうわけです。

 このように、マルキストたちは、当たり前のことを、自分たちの
 大発見であるかのように宣伝するのが非常に上手いのです。
 これにより人々を引きつけておいて、そこからおかしな屁理屈を
 こね回し、人々を惑わす。
 これが、マルキストたちの常套手段なのです。
 そして、こうした手口は、相対論や量子論に始まる近現代物理学
 でも盛んに用いられるものなのです。(進化論にも見られます。)


○余談・その1…微々たる効果をありがたがる

 さて、ここからは、本篇よりも分量の多い(笑)余談です。
 といっても、全く無関係な話ではありませんので、読んでやって
 下さいませ。

 まずは、サマータイム。

 サマータイムは、まさに文化マルキシズムです。
 矛盾したことを平気で言いますしね。
 一貫性の無い理論(条件の不統一からくる時間差トリック)を主
 張したりもします。

 さらには、相対論との類似性。
 時空(時計の針)をいじくって、喜ぶ。
 光(明るい時間)をありがたがる。
 そっくりです。

 実は、他にも類似しているところがあります。

 たとえば、“小さな効果”をありがたがることです。
 サマータイムのウリは、何と言っても、早く寝ることによる“節
 電効果”なのですが、この効果、実は微々たるものにすぎません。
 しかも、時計の針をいじることにより、他のことで電力消費量が
 増えてしまい、全体的には効果など無くなってしまう…というの
 がオチなのです。
 それでも、信者たちは、“微々たる効果”というものを、ものす
 ごくありがたがります。
 そして、このような“微々たる効果”をありがたがる傾向は、ま
 さに相対論(的宇宙論)信者たちに見られる傾向なのです。
 一般相対性理論による効果は、どれも非常に小さいですからね。
 誤差やノイズとは見分けがつかないくらいに。

 マルクス=アインシュタイン世代のオジサン・オバサンたちが、
 サマータイムに夢中になるのは当然のことだと思います。


○余談・その2…等価原理

 もう一つの類似点が、等価原理。
 E=mc^2(注:「^2」は二乗を表す。テキスト形式のメールで
 は“上つき文字”は表現できないので。)っていうやつ、みなさ
 んも御存知でしょう。
 エネルギーと質量は等価だ…ってやつです。
 これは、『光(エネルギー)→物質(質量)』という変化が起こ
 ることを予言するものです。
 そして、これは、現代の宇宙論における『天地創造』の根拠とな
 るものです。

 サマータイムにも、これとよく似た等価原理が存在します。
 それは、『明るい時間→余暇の時間』という等価原理です。
 これは、時計の針を動かして、明るい時間を増やすと、余暇の時
 間が増える…というものです。
 そう、『光』によって『余暇の時間』が「創造」される…と、彼
 らは本気で信じているのです。
 光崇拝教のオカルト科学による弊害が、こんなところにも現れて
 いますでしょう。

 ちなみに、サマータイム信者たちは、治安・防犯にも効果がある
 などとほざいています。
 犯罪なんて、昼間の明るい時間にだって、いくらでも起きてるの
 にねぇ。
 北海道新聞の言葉を拝借するならば、まさに「現実が見えていな
 い」。(笑)
 光が悪(=闇)を滅ぼす…っていうシチュエーション。
 これって、西洋の古臭いオカルトにおける“お約束”でしょうに。
 シネマ世代でもあるマルクス=アインシュタイン世代の連中がハ
 マるわけです。


○余談・その3

 さて、話はがらりと変って、中国の反日教育。

 中国って、共産主義の国ですよね。
 つまりは計画経済の国です。
 ってことは、反日教育も計画経済政策の一環だった…ってことで
 しょうか?

 もし、そうなら、“中日友好”は全くのイカサマだったことにな
 りますよね。(“日中”ではなく“中日”である点に注目!)

 それに、反日教育のせいで、中国政府は中国国民を制御できなく
 なってしまっています。
 そう、これが“計画経済”の行きつく結末です。
 良き計画など、そう簡単に立てれるものではないのです。
 それに、ものごとは、計画にあるシナリオ通りには、なかなかい
 かないものなのです。
 “計画経済”が空理空論であることが、またまた証明されてしま
 いました。

 それにしても、どうして中国は反日教育なんかする必要があった
 のでしょうかね?
 一体、何を期待していたのでしょうか?
 計画経済の立場から真面目に考えると、全く謎です。


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発行者:media
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