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           『科学』という思想信条 特別号

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≪お詫び≫

 三か月以上も配信が止まってしまい、申し訳ありません。
 環境ファシズムとの闘いに時間がとられ、原稿作成のための時間がなかなか
 確保できません。
 というわけで、今回も、殴り書き的な差し替え記事です。
 それも、環境ファシズム関連の。(かなりの部分、他のメルマガから流用。)
 なかなか最新号を配信できず、申し訳ありません。
 読者の皆様方には御迷惑をおかけしっぱなしですが、御理解のほどをよろし
 くお願い申し上げます。

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<21世紀版「油まみれの水鳥」>

 湾岸戦争って、御存知です?
 あの戦争の時、「油まみれの水鳥」の映像というのがメディアによって世界
 中に流されました。
 あれで、フセイン=イラクは絶対的な悪役にされ、米国を中心とする連合軍
 が絶対的正義ということになり、湾岸戦争は美化されたのでした。

 ところが、この「油まみれの水鳥」という被害は、実は、フセイン=イラク
 によってもたらされたものではなかったのです。
 そう、これはプロパガンダだったのですね。
 世界は、まんまとダマサレタわけです。

 もっとも、欧米では、このような『生き物を利用した騙し』は、昔からあっ
 たのです。
 というか、写真や映像にデタラメな説明をつけて世間を騙すということは、
 欧米では昔からあったことなのです。
 歴史問題に詳しい方なら御存知でしょう。

 特に、生き物(の写真や映像)を用いた騙しは、非常に効果的です。
 情につけ込む。
 だから、純真な者ほど騙されやすい。

 さて、そこで知っておかねばならないことがあります。
 それは、こうした生き物の写真や映像を用いた騙し(写真や映像にデタラメ
 な説明をつける騙し)が、今日大流行の地球温暖化説(の宣伝)でも大いに
 用いられているという事実です。

 後で説明しますが、氷から落ちる痩せ細ったホッキョクグマなんか、まさに
 そうです。
 生き物は、確かに、環境が変化したことを教えてくれます。
 しかし、環境が変化した原因までは教えてはくれません。

 ま、湾岸戦争を知らない若い人たちが、この種の騙しに引っかかるのは、仕
 方のないことです。
 でも、湾岸戦争のことを知っているはずの中年以上の人が、こんな21世紀版
 「油まみれの水鳥」映像に騙されるというのは、湾岸戦争時代から全く成長
 していない証拠です。
 水鳥が油まみれになったのは事実でも、その原因が間違っていた!
 そんな歴史の教訓を活かさないのは、愚かなことでしょう。

 ということで、今回は、その種の騙しネタのうちのほんの一部を御紹介いた
 したいと思います。

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<梅雨明けと水深とクラゲ>

 今月8日、NHKが、こんなニュースを報じたことがありました。
 『首都圏の海 クラゲ発生早まる』!
 なんでも、海水浴場でのクラゲの発生が、今年は早かったのだとか。
 で、海水浴客に被害が出ている…と。
 で、原因は海水温の高さ。
 で、これは地球温暖化の影響だぁ!と。

 なんでも、かんでも、地球温暖化(温室効果)のせいにしたがるNHK。
 でも、こんなものに騙されてはいけません。

 首都圏に限らず、あちこちの海水浴場で、今年、クラゲが早期に発生したの
 は、梅雨明けが早かったからです。
 しかも、梅雨明け前でも、晴れの日が多かった。
 そのために、海水が夏の太陽光等により温められ、海水温が高くなったので
 す。
 特に、海水浴場となる海域は、水深が浅いですから、その影響を強く受けま
 す。
 というわけで、クラゲの発生が早まってしまったのです。

 そう、NHKは(またしても)日本国民を騙したのです!

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<サンゴも北極海氷も今年はお呼びじゃない>

 今年は、日本周辺の海の水温は、高くなっていません。
 少なくとも、去年に比べれば、低い。

 それが証拠に、今月上旬には、日本海に停滞性の高気圧が発生していました。
 これは、原理的には、梅雨期に見られるオホーツク海高気圧と同じです。
 大気は温かいが、海水は温かくない(相対的に冷たい)。
 それで、空気が海水により冷やされ、重くなって下降するため、高気圧が発
 生するわけです。
 つまり、この「日本海高気圧」(笑)は、沖の方では海水温が高くない(高
 いのは海岸近くだけ)ということを意味するものだったのです。

 海水温が高くないことは、サンゴの白化が話題にならないことからも明らか
 です。
 去年、あれだけ騒がれたのに、今年はさっぱりでしょう。

 話題にならないといえば、北極海氷の減少もそうですね。
 去年は7月は冷夏でしたでしょう。
 対して、今年は7月から猛暑でした。
 ですから、去年以上に北極海氷が(それも早い時期に)減っていいはず。
 なのに、さっぱり話題になりません。
 これは、一体、どうしたことだぁ?

 要するに、今年と去年とでは、猛暑の原因が違うわけです。
 去年のはラニーニャによる猛暑、今年のはダイポールモード現象による猛暑。
 実は、この両者、原理的には同じ現象です。
 海洋の低緯度(熱帯海域)に寒気が乱入すると、低緯度の熱エネルギーが、
 温風や温水(暖流)の形で、高(中)緯度に放出される現象なのです。
 この熱エネルギーのせいで猛暑になるわけです。
 で、両者の違いと言えば、その現象が起きるのが、ラニーニャは太平洋、ダ
 イポールモード現象はインド洋という点です。

 ラニーニャは太平洋で起きるので、日本への熱エネルギーの放出は、温風と
 温水の両方で行われます。
 だから、海水温が高くなるわけです。(ついでに言うと、高温の海水が北極
 海に押し込まれもする。)
 で、サンゴが白化したりする。

 対して、ダイポールモード現象はインド洋で起きるので、日本への熱エネル
 ギーの放出は、温風だけで行われます。
 だから、海水温が気温ほどには高くならないのです。

 こういうことを、NHKは絶対に報じない。
 徹底した隠蔽体質。
 それはそうでしょう。
 そんなことを報じたら、せっかくの猛暑が、地球温暖化(温室効果)のせい
 にできなくなっちゃうでしょう。
 しかも、大本の原因が寒気(の低緯度乱入)であることがバレてしまう。
 だから隠す(報じない)わけです。

 そのくせ…、否、だからこそ、ラニーニャの終結のことは報じる。
 もちろん、ダイポールモード現象のことは報じない。
 NHKの隠蔽体質は、共産圏のメディアのそれ並みです。
 NHKごときを信頼する方が愚か者なのです。

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<反証証拠も立証証拠に仕立て上げる>

 ところで、先ほどの海水浴場のクラゲの早期発生という騒ぎですが、実は、
 これ、地球温暖化説を立証するどころか、本当は全く逆で、反証する証拠と
 なる出来事なのですよ。
 なぜなら、梅雨明けの早さが本当の原因だからです。

 地球温暖化説(地球シミュレータ)の大予言(笑)によれば、地球温暖化が
 進行すると、梅雨明けが遅れることになっているのです。
 ところが、今年は逆に早まってしまった。
 ですから、これは、地球温暖化説を反証する証拠となるのです。

 なんと、NHKは、反証証拠を立証証拠に仕立て上げるような破廉恥をやっ
 てくれたわけです。
 もっとも、こうした破廉恥は、地球温暖化説の世界では、毎度お馴染みのこ
 となのですけれどもね。

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<あり得ない嵐>

 NHKは、この反証証拠を立証証拠に仕立て上げる破廉恥を、「気候大異変」
 という番組(小泉政権御自慢の地球シミュレータを内外に宣伝するためのプ
 ロパガンダ番組でしょう、これ。)でも見せてくれていました。
 それは、北極圏の先住民を環境難民にしてしまう海岸浸食というネタです。
 先住民も人間という生き物ですから、これもまた、生き物の写真や映像を用
 いた騙し(写真や映像にデタラメな説明をつける騙し)なのですよ。

 騙しのポイントは、海岸浸食の原因となる嵐です。
 温暖化のせいで海が凍らず、そのために、嵐が来ると海岸が浸食されてしま
 う…というのが、NHKの説明でした。
 でも、ここにトリックがあるのです。
 それは、嵐が来る(発生する)条件です。

 実は、問題の地方では、海岸を浸食するような嵐は、海が凍るほど寒い時期
 (季節)にしか来ないのです。
 では、海が凍るほどの寒さをもたらすのは何でしょうか?
 それは、寒気です。
 寒気がやって来るからこそ、海が凍り、また、嵐がやって来るのです。

 そもそも、嵐というものは、寒気がやって来ることにより生じるものです。
 寒気がやって来ると、大きな温度差が生じ、猛烈な上昇気流や強風が生じて
 嵐になるのです。
 ですから、寒気がやって来ることが、嵐が来る条件になるわけです。

 でも、寒気がやって来ることを言ってしまうと、マズイでしょう。
 なぜなら、それは、北極圏が温暖化していない証拠になってしまうからです。
 だから、NHKは、嵐が来る条件を隠したわけです。

 このように、「気候大異変」のネタになっていた『先住民を環境難民化する
 海岸浸食(の原因となる海の不凍)』は、地球温暖化を立証する証拠ではな
 いのです。
 それどころか、むしろ、反証する証拠なのです。
 なぜなら、地球温暖化説によれば、極地のような高緯度ほど温暖化するはず
 だからです。
 ところが、このネタは、そうなっていない(逆になっている)ことを示すも
 のです。
 ですから、反証する証拠になるわけです。

 そう、なんと、NHKは、地球温暖化説を反証する証拠を、立証する証拠に
 仕立て上げているわけです。
 先ほどの海水浴場のクラゲ騒動と同じです。

 当メルマガや、その前身であるメルマガ(隠れオカルティズム)を、創刊号
 から購読されてきた方なら御存知のように、NHKは、進化論なる眉唾科学
 をヨイショするために、生き物(の映像)を用いた騙しを盛んにやってきた
 メディアです。
 ならば、地球温暖化説でも、それをやるぐらい、朝飯前でしょう。

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<ポスト「油まみれの水鳥」にされたホッキョクグマ>

 ところで、寒気がやって来るにもかかわらず、海が凍らないのは、なぜでし
 ょう?
 それは、温かい海水が北極海に押し込まれる現象が起きたからです。
 実は、これこそ、ホッキョクグマに災難をもたらしている北極海氷減少の原
 因でもあるのです。

 そのメカニズムをざっと説明いたしますと、寒気が太平洋上の低緯度に乱入
 する→大きな温度差が生じる→赤道無風帯での上昇気流が強まる→中緯度高
 圧帯での下降気流が強まる→貿易風が強まる→赤道付近を西へ流れる暖流が
 強まる→黒潮さらには北太平洋海流が強まる→温かい海水がベーリング海峡
 から北極海に押し込まれる…というわけです。

 この温かい海水のせいで、海が凍りにくくなったのです。
 また、その海の近くでは、気温も高くなったわけです。
 そのくせ、寒気だけはやって来る。
 なぜなら、北極圏は温暖化していないからです。
 そのため、海岸浸食が起きやすくなってしまったというわけです。

 さらに、北極海氷も解けて無くなってしまった。
 写真をよく見てください。
 北極海氷は、ベーリング海峡を中心に扇状に解けて無くなっているではあり
 ませんか。
 これは、温かい海水の侵入により解かされた証拠です。

 そう、ホッキョクグマが氷から落ち痩せ細ってしまったのは、温暖化のせい
 ではなかったのです。
 まさに、21世紀版「油まみれの水鳥」であることが、これで分かったでしょ
 う。

 そもそも、本当に北極圏が温暖化しているのなら、北極圏に生き物が増えて
 いるはずでしょう。
 ホッキョクグマ(やアザラシ)ほど寒さに強くない生き物が…。
 そして、そうした生き物の中には、ホッキョクグマの餌になり得るものも存
 在するはずです。
 熊は雑食ですからね。

 氷の屋根が解けて無くなるほど温暖化しているのなら、アザラシの赤ちゃん
 が凍死することも、あり得ない。
 凍死するのは、寒気がやって来る(空気は冷たい)からです。

 そうそう、言い忘れていましたが、凍死させるほどの寒気は、宇宙への放熱
 によってしか生じませんからね。
 その放熱を邪魔するのが、温室効果です。
 ですから、寒気が存在するということは、温室効果が高まっていないという
 証拠なのです。
 つまり、地球温暖化説は、もっとも根源的な部分においてすら、観測事実に
 より反証されているのです。

 このように、環境ペテン師たちにとって、北極圏は、ポスト「油まみれの水
 鳥」の宝庫なのです。
 このような生き物を用いた騙しに引っかかってはいけません。
 騙されても損するだけなのですから。

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<煙突から排出される大量高濃度の二酸化炭素?>

 長くなったついでに、生き物以外の映像による騙しを一つ。

 南極の氷が崩落するシーンは、御存知ですよね。(笑)
 では、工場や発電所などの煙突から排出される煙の映像は、どうでしょう?
 あれ、罪意識にかられませんか?
 向こう側が見えないほど高濃度のCO2(や粒子状物質など)が、あんなに
 沢山排出されている、これはヤバイんじゃないか…と。

 でも、これも騙しなのです。
 モクモクと上がっている煙…あれ、実は、排気中に含まれている水蒸気が、
 冷えて凝結し、無数の水滴となり、それに太陽光が乱反射している姿なので
 す。
 物(にもよりますが…)が燃えると、CO2だけでなく、H2Oも出るので
 すよ。
 そう、多くの人々は、ここでも、NHKに、ものの見事に騙されているので
 す!

 もっとも、この騙しは、NHKの専売特許ではないですけれどね。
 アル・ゴア原作の映画「不都合な真実」をはじめ、あらゆるメディアで用い
 られている騙しです。
 つまり、地球温暖化説とは、その程度の(自称)科学なのです。

 だからこそ、検証や懐疑精神の対象外なわけですよ。
 あれは、あくまで、政治の問題にすぎないのです。
 「まにあわない」「待った無し」などと人を恫喝しておきながら、そういう
 自分たちは呑気に会議やキャンペーン(だって、CO2出す人間活動でしょ
 うに!)ばかりやってられるのも、そのせいです。

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発行者:media
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