!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

           『科学』という思想信条 vol.70

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 当メルマガを購読していただき、ありがとうございます。
 引き続き、『ダーウィン進化論』について取り上げようと思います。
 なお、今回から購読される方は、このメルマガのvol.14〜69、及び、旧メル
 マガ『隠れオカルティズム』のvol.3〜14を、まず御覧になることをおすす
 めします。

  当メルマガのバックナンバー
   → http://mediax.hp.infoseek.co.jp/mm3/bn.htm

  旧メルマガのバックナンバー
   → http://mediax.hp.infoseek.co.jp/mm2/bn.htm

───────────────────────────────────

≪退化論…その20≫

 進化論に対する皮肉として提唱する退化論です。
 今回は、その第20回目です。

 前回は、退化論の歴史シナリオの一例として、川魚のそれを取り上げました。
 今回は、その補足です。

───────────────────────────────────

<生まれた頃のことが恋しくなる>

 前回、退化論の歴史シナリオでは、川魚の祖先は、水量も流れも少ない川の
 上流で誕生したとする…ということを述べました。
 また、これにより、たとえば鮭などに見られる回帰行動も説明できる…とい
 うことも述べました。

 では、どうして生まれた所に戻ってくるのでしょうか?
 それは、自分が生まれた頃に戻りたいという欲求が、急に強まってくるから
 です。

 こうした欲求は、別に珍しいものではありません。
 (人間でいうところの)性欲も、こうした欲求の一種と考えることが可能な
 のです。
 思春期になると、異性の体を求めたくなる。
 なぜ?
 それは、赤ん坊の頃に体験した心地よい感覚の記憶が、(おそらく性ホルモ
 ンの分泌の活発化により)急に支配的になり、恋しくなるからだ…と考えら
 れるのです。
 男の場合なら、母親の柔肌(特に乳房)が恋しくなる。
 女なら、子供の立場から見た、親の頼もしさ・たくましさですね。
 興味深いことに、これらは、それぞれ、自分に欠けている要素です。(この
 興味深い問題については、いずれ改めて触れたいと思います。)

 とにかく、そういうものを、急に求めるようになる。
 それは、結局、自分が生まれた時に体験した心地よい感覚への欲求と考える
 ことができるわけです。
 そして、それは、結局、自分が生まれた頃へ戻りたいという欲求の一種(ま
 たは一部)になるわけです。

 このように、人間でいうところの思春期になると、自分が生まれた頃に戻り
 たがるようになるのです。
 となれば、自分が生まれた場所に戻りたがるのも、不思議なことではないで
 しょう。

───────────────────────────────────

<脳の成長と記憶力>

 生まれた所へ戻りたがる理由は、わかりました。
 でも、生まれた所のことを覚えていないと、戻りたくても戻れないですよね。

 そこで、魚は生まれた所のことを覚えているものなのだ…なんて言うと、信
 じられないですか?
 「魚ごとき知能の低い生き物が、そんなに記憶力が良いわけないだろう!」
 と。
 あるいは、「そんな幼い時のことなど、覚えているわけがないだろう!」と。

 でも、そうではないのですよ。
 これには、脳の成長が関係しています。
 これが、生まれた時の記憶と、深い関係があるのです。

 脳の記憶力が最も高まるのは、脳が最も成長しきった時ではありません。
 実は、脳が最も成長している時なのです。
 一方、生まれて間もない頃(生まれる前の期間をも含む)というのは、体の
 成長の最も著しい時です。
 そして、この時期は、脳の成長の最も著しい時期でもあるのです。
 このため、その頃のことをよく覚えているのです。
 というわけで、自分が生まれた所のことも、よく覚えているわけです。

 こうして、魚は、自分が生まれた所に戻ることができる…というわけです。
 
───────────────────────────────────

<動物の祖先との関係>

 ところで、退化論において、川魚の祖先が川の上流で誕生したとする考えは、
 動物の祖先の問題と、深い関係があります。

 進化論では、あらゆる動物の祖先は、海、それも海水中で誕生した…としま
 すよね。
 それが陸上に上がってきて、適応できるように進化して、陸上の動物になっ
 たのだ…と。

 退化論では、そうは考えません。
 まず、あらゆる動物の祖先は、海のものとも山のものともつかぬ生き物だっ
 た…と考えます。
 つまり、陸上生物と水生(棲)生物の中間の生物(どっちつかずの生物)だ
 ったとするわけです。
 それが、水生のために必要な(=陸上生活には不要な)機能や特徴を失うこ
 とによって、陸上での生活向きに最適化していったのが、陸上生物になった
 …とするわけです。
 また、陸上での生活に必要な(=水生には不要な)機能や特徴を失うことに
 よって、水生向きに最適化していったのが、水生生物になった…とするわけ
 です。
 この歴史シナリオについては、次回、改めて、お話ししたいと思います。

 とにかく、退化論では、中間的な生物が、水生生物の祖先と考えるわけです。
 この祖先となる生物は、水生に、まだ最適化されていません。
 ですから、たとえば、泳ぎも、それほど得意ではないはずです。
 となれば、水量も流れも少ない方が良いでしょう。
 こうして、川魚の祖先の話と、うまく繋がっていくわけです。

 実は、この他にも、原初生命誕生の条件との関連があるのです。
 詳しくは、次回、お話し致します。

                          (次回に続く)

───────────────────────────────────

<道具を使うということは…>

 さて、ここからは、進化論批判です。
 10日のNHK「ダーウィンが来た!」では、道具を使うサルがいた〜ぁ、世
 紀の大発見!…と大騒ぎしてましたね。
 でも、やっぱり、その内容は、お笑いモノ番組になっていました。

 「ダーウィン…」というからには、進化論モノでしょう?
 でもさー、道具を使うってことは、道具を使わなくてもいい体に進化出来な
 かった…ってことじゃん。
 これ、進化論を反証する証拠になっちゃうんじゃありませんか?

 ヤシの実割りの名人として、スミレコンゴウインコとやらが出てきましたけ
 れど、こういうのと比較されると、なおさら…ね〜ぇ。
 ちなみに、こちらは、くちばしを進化させた…とか言ってました。
 そう、例によって例のごとく、進化「させた」です。
 で、どうやって?
 その説明は、やっぱり、例によって例のごとく、一切無し!
 毎度のことながら、何とも、お粗末。

 さらに滑稽なのが、「ヒゲじい」とかいうアニメ・キャラ。
 どうしてインコは進化できたのか?、ツッコミ入れません。
 やっぱり、自分たちに都合の良い質問だけを用意する、得意の弁証法(問答
 法)のための、空想キャラ。
 進化論者がよくやる、毎度お馴染みの「FAQ(Q&A)騙し」です。

 手口が、もう古いっすよ。
 当の御本人たちは、さっぱり進化していないようです。

───────────────────────────────────

<人間の真似という疑惑>

 ところで、石でヤシの実(の殻)を割るという、あの技術ですが、はたして、
 サル自身が発明したものなのでしょうか?

 もし、このサル(フサオマキザルというのだそうです)が、自分で発明する
 ほど頭が良いのなら、どうして、道具を応用しないのでしょうか?
 たとえば、武器に。
 タテガミオオカミのような天敵をやっつける武器にするとか…
 ボスの座争いの際の武器にするとか…
 なぜ、そういう応用をしないのでしょうか?
 「賢い、賢い」とお持ち上げるわりには…不思議、不思議。

 ま、崖から石を落としているシーンがありましたから、そういうことをやっ
 ているうちに、たまたま見つけたのかもしれませんけどね。
 しかし、別の可能性も考えられるわけです。
 それは、人間がやっているのを見て真似した…という可能性です。
 もしそうなら、それは、それこそ、ただの猿真似です。
 人間が歩んだのと同じ道…とは、お世辞にも言えません。

 もちろん、その確かな証拠はありません。
 ただ気になるのが、壁画の存在です。
 すぐ近くの洞窟に、このサルが描かれていた壁画がありましたでしょう。
 壁画があるということは、昔、人間との接触の機会があった…という証拠で
 はないでしょうか?
 となれば、人間がやるのを真似た可能性が出てくるでしょう。

 もっとも、こんなことを言うと、「人間と接触できたのは、その壁画が描か
 れたという、今から二万年前の話だ!」とか、「街から車で丸一日もかかる
 ほど人里離れた場所で、しかも、私有地ゆえ、人がほとんど入ることが出来
 ない場所なのだから、人の真似をすることなど不可能だ!」という反論があ
 るかもしれません。
 しかし、「地主」という概念は、二万年前からあったものではないでしょう。
 しかも、舞台となっているブラジルという国は、白人に植民地化されたこと
 のある国です。
 となれば、人間と接触する機会は、いくらでもあったのではないか?

 結局のところ、「信じなさい!」の世界です。

───────────────────────────────────

<霊長類は平和主義?>

 さて、石をボス争いの際の武器として応用する…などというと、こんな反論
 も出てきそうですね。
 「サルなどの霊長類は、平和主義だから、そんなことはしないのだ!」と。
 何年か前にNHKが製作・放送した「地球大進化」とかいう番組に洗脳され
 てしまった人なら、きっと、こう言って反論することでしょう。

 実際、この番組では、そのように説いていました。
 理由は、白目があるから。
 白目があると、戦おうとしても、どこを見ているのか?互いに相手にわかっ
 てしまうので、戦えない、だから、平和主義なのだ…という論理です。
 そして、ゴリラ社会を、その実例に挙げていました。

 いや〜ぁ、ビックリです。
 熾烈なボスの座争いや、群どうしの縄張り争いとかがあること、知らんので
 しょうか?

 しかも、ゴリラ社会は、ボスによる独裁制です。
 そんなものを平和主義と持ち上げるとは…。
 さすがは、民主主義を憎み、朝鮮民主主義人民共和国や中華人民共和国のこ
 とを持ち上げるNHKだけのことはあります。
 NHK自身も独裁制なのでしょう、たぶん。

 こんな思想洗脳に騙されてはいけません。

───────────────────────────────────

<霊長類偏愛症候群>

 何かを熱心に研究していると、研究者は、時として、その研究対象を偏愛す
 るようになることがあります。
 霊長類の研究者の場合なら、霊長類を偏愛するようになるわけです。
 これも、一種のビョーキですね。

 で、このビョーキ、特に霊長類の研究者たちに、症状の重いケースが多いの
 です。
 人間に近いからでしょうかね?
 昔、野生の霊長類の研究に夢中になっていた、ある女性研究者などは、霊長
 類を偏愛するあまり、地元民が飼っていた家畜を次々とぶっ殺したそうです。
 そのために、彼女は、地元民から恨みをかい、ある日、惨殺死体となって発
 見されることになってしまったのです。

 このように、霊長類の研究者には、病的と言っても良いほどの、霊長類偏愛
 者が少なくないのです。
 そのために、霊長類に、過度な「期待」をしてしまうのです。
 人類が歩んだのと同じ道を歩んでいるぅ!などと。
 なるほど、大騒ぎするわけです。

 霊長類が平和主義だって?
 凶暴猿の被害を知らんのか?

 おそらく、このような偏愛から来る迷信を国内でバラまいているのは、京大
 霊長類研究所でしょう。
 NHKや北海道新聞などといった自称・公平中立メディア(笑)がベッタリ
 の研究所です。
 ま、同志なら当然ですが…。
 前にも言いましたが、あそこは文マルの牙城です。
 奇妙な論理が多いわけです。
 しかも、理系人間だけでなく、文系人間もいる!
 凶暴猿の被害に見舞われている人たちにとっては、困った学術施設です。

 言っておきますが、凶暴猿は、人間に害を及ぼすだけではありません。
 たとえ野生の生き物でも、増えすぎると、生態系を破壊します。
 そう、どこかの鹿と同じで、自然環境破壊にも繋がるのです。
 頭のイカレた偏愛者どもの言うことに隷従すべきではありません。

───────────────────────────────────

<NHKは逆境発展論を自ら証明してみせるべき>

 進化論モノ番組なのに、道具使用という「進歩」の話をするNHK。
 何でも、逆境が進歩の原動力になるのですぅ!と説いていました。
 なるほど、その勢いで、環境との矛盾が進化(生体の発展)の原動力になる!
 と信じ込ませようというわけか。

 確かに、逆境が進歩の原動力になることもあるのかもしれません。
 ですが、それは、あくまで、逆境の程度が軽い場合の話です。
 重い逆境では、進歩など不可能です。
 進歩には、かなりの「ゆとり」が必要なのです。
 「ゆとり」無しに進歩など、あり得ません。
 そのことは、貧しい国を見れば、一目瞭然ではありませんか。

 こうしてみると、この番組の胡散臭さが見えてくるでしょう。
 ちなみに、この番組では、道具使いの一番の名手であるボス・ザルが、若い
 ヤシの実のジュース(汁)をすするシーンがありました。
 若いヤシの実は、やわらかく、石を使わなくても割れるのだそうです。
 はたして、ボス以外のサルたちは、これにありつけるのか?

 逆境が進歩の原動力になるだって?
 だったら、NHKの受信料をタダにせよ!
 そうやって、自らに逆境を設けて、自分たちが進歩できるか、試してみよ!
 自分で説いた以上、NHKは、それを自ら証明してみせる義務があるはずで
 す。

───────────────────────────────────
発行者:media
───────────────────────────────────

『科学』という思想信条(バックナンバー)へ