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           『科学』という思想信条 vol.60

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〔おわび〕

 先月は一度も発行せず、申し訳ありませんでした。

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≪退化論…その十≫

 進化論に対する皮肉として提唱する退化論の第十回目です。
 今回は、「壁」を話のネタにして説明しようと思います。

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<壁の意義>

 「壁」というものがあると、物や人の流れが阻害されますね。
 それが良いことか悪いことかは、立場によって違ってくるでしょう。

 たとえば、イスラエルが建設しているとかいう壁。
 これは、パレスチナの人たちにとっては、大変な迷惑ですよね。
 自由な往来ができなくなるのですから。
 でも、イスラエルの側にしてみれば、テロリストの侵入を防げるという利点
 があるわけです。

 このように、壁というものは、良いものでもあり、悪いものでもあるわけで
 す。

 良く言えば、たとえば、外から入って来ようとする余計なものを入って来な
 いようにしてくれるもの、ということになりましょう。
 また、中にあるものが外に漏れ出さないようにしてくれるもの、とも言えま
 す。

 一方、悪く言えば、必要なものも入って来られなくしてしまうもの、という
 ことになるでしょう。

 以上は当たり前のことなのですが、実は意外と重要なことなのです。

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<細胞にとっての壁>

 生物の細胞にも壁の働きをするものがあります。
 それが細胞膜です。
 これが、外から(細胞にとって)余計なものが入ってくるのを規制するので
 すね。
 と同時に、細胞の中にあるものが外に漏れ出さないようにしているわけです。
 上で述べた話の通りでしょう。

 もっとも、御存知のように、植物の細胞には、細胞膜のさらに外側に細胞壁
 というものがあります。
 ですから、細胞膜のことを「壁」とするのは、混乱を招く可能性があり、教
 育上はあまり好ましいことではないのかもしれません。
 ま、そのあたりは「言葉のあや」とでも理解してやって下さいませ。(^^;

 ちなみに、細胞壁には、単に物質の出入りを規制する役割だけではなく、植
 物の形状を維持するという役割もあります。
 動物や虫などで言うと、骨や殻などに相当するものですね。

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<依存という重大事実>

 さて、細胞膜や細胞壁以外にも、物質の出入りを規制したり阻害したりする
 ものがあります。
 たとえば、皮膚や樹皮などの「(表)皮」の類ですね。
 また、他の細胞の存在も、物質の出入りを阻害するものとなります。

 そこで、気付いてほしいことがあります。
 それは、多細胞生物の場合、外から物質が、個々の細胞に入って来づらい構
 造になっていることです。
 これは、「細胞にとって余計な物質が入ってこない」という点では、有利な
 ことと言えましょう。
 しかし、これはまた、「細胞にとって必要な物質も入ってこれない」という
 ことでもあるのです。
 その意味からすれば、これは欠点ですね。
 こうしてみると、単細胞とくらべて、どちらが優れている(→高等である→
 進化している)とは、一概には言えないことに気付くでしょう。

 それはともかく、必要な物質が入ってこないのでは、細胞は生きていけない
 ことになってしまいますね。
 では、細胞はなぜ生きていられるのでしょうか?
 それは、必要な物質を、それも細胞が吸収できる形で供給してくれるような
 仕組みを、その生物自身がもっているからですよね。
 動物などの場合、血管やリンパ管などがその役割を果たしています。
 これらが無いと、個々の細胞は生きていけないわけです。

 ということは、多細胞生物の細胞は、環境に強く依存しているということで
 すよね。
 ちなみに、ここで言う「環境」とは、生体外のことではなく、生体内のこと
 です。
 血管などは生体内にあるものですよね。

 忘れては困るのは、個々の細胞にとっては、生体外と生体内という区別は意
 味がないことです。
 自分以外は全て「環境」になるのです。

 進化論者がよくやる「生体外と生体内を区別する行為」は、人間が勝手にや
 っていることです。
 こうしてみると、進化論は科学というよりアートに近いことがわかるでしょ
 う。
 たとえ相手が一卵性双生児の自分の兄弟であっても、それは自分ではなく、
 故に、その存在は環境になるのです。
 細胞の場合も同じ。
 生体外と生体内を区別する進化論の考え方は、少なくとも唯物論的にはおか
 しいと言わざるを得ないのです。
 こういうところからも、進化論が、精神と物質とを混同する文化マルキシズ
 ムにすぎないことが見えてくると思います。

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<分業と環境依存>

 上の話からもわかるように、多細胞生物の細胞は、外界から直接、栄養を摂
 取することができません。
 個々の細胞に栄養を供給する仕組みがあるからこそ、細胞は生きていけるの
 です。
 つまりは、細胞は、環境に強く依存しているわけです。
 そして、それは、「分業」が行われていることを示すものに他ならないので
 す。

 このことから、「分業」と、「環境依存」とが、切っても切れない非常に深
 い関係にあることに気付くでしょう。

 人間社会において、分業とは、ある業務を人に任せることであり、それは結
 局、人をあてにすることなのです。
 つまりは、人に依存することですね。
 そして、それは、すなわち、自分がおかれている環境に依存することに他な
 りません。
 ですから、分業と環境依存とは深い関係にあることになるわけです。

 多細胞生物の細胞間でも同じことが行われているのです。
 生きていくために必要なことの一部を、他の細胞に任せる。
 つまり、他の細胞をあてにするわけです。
 それは、すなわち、他の細胞への依存=環境への依存ですね。
 多細胞生物の細胞は、分業により、互いに依存しあって生きているのです。
 これにより、大きなシステムを形成しているわけです。

 マルキストたちの大好きな適者生存とか、批判・闘争などによっているので
 は決してありません!

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<適応ではなく依存>

 このように、退化論では、「分業・依存により大きなシステムが構築される」
 と考えます。
 しかも、この考え方を、生体に対してだけではなく、よりスケールの大きな
 こと、すなわち、生態系にも適用します。
 つまり、生態系もまた、「分業・依存によって築かれたシステム」ととらえ
 るわけです。
 別の言い方をしますと、「個々の生物(種)が、環境に依存し、分業するこ
 とにより、生態系という安定した生物界全体のシステムが構築される」と考
 えるわけです。

 よ〜く考えてみて下さい。
 肉食獣は最も強い存在とされますが、実際には草食獣がいないと生きていけ
 ない、本当は非常に弱〜い存在なのです。
 つまり、環境に強く依存している情けな〜い生き物なのです。
 イメージだけで物事をとらえるのは、アートの世界のやり方であって、科学
 の世界のやり方ではありません!
 こんなところからも、ダーウィンは科学者なんかではなく、以前も指摘した
 ように、アート系の人間だったことがおわかりいただけると思います。(ち
 なみに、この点においては、相対論で有名なアインシュタインも同じです。
 彼らの最大の罪は、科学の中に芸術・芸能の要素を持ち込むことで、科学を
 「思想オタク世界」化してしまったことです。)

 話を生態系に戻しましょう。
 ついでながら、草食獣もまた、植物が無いと生きてはいけません。
 そして、植物は、土壌とか、生物の死骸を分解してくれる微生物がいないと、
 満足に生きてはいけない。
 微生物も、生物の死骸などがないと、これまた生きていけない。
 生態系のどの一員も、みな環境に強く依存しているのです。
 このように、実際には、環境依存による分業が行われているのです。

 こうしてみると、進化論者たちが好んで言う「高等・下等」という概念など、
 もはや大して意味がないことに気付くでしょう。
 と同時に、進化論者たちの言う「進化による適応」が、実は「依存(による
 退化)」にすぎないことに気付くでしょう。
 依存するから、退化することができ、その結果、専業化・個性化することが
 できるのです。

 変化の起こりやすさを考えるならば、「進化による適応」などよりも、「依
 存による退化」のほうが、ずっと可能性の高いことなのです。
 少なくとも、物理学や化学の常識からすれば、そうなります。

 しかし、エセ唯物論者であり、科学に思想の要素を持ち込みたがる文化マル
 キストたち=進化論者たちは、あくまでロマンを追い続けようとするわけで
 す。
 全く困ったものです。

 (環境)依存と分業という概念は、退化論を理解する上で、極めて重要です。
 次回も、これらの重要性について説明したいと思います。

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<耐性との関連>

 ところで、退化論において、細胞膜のような壁の存在は、耐性ができるか否
 かということとも深く関連してきます。
 前回と前々回に、耐性菌のでき方に関する仮説として、退化論の観点から、
 「自然発生的分業説」と、そのバージョンアップ版の「死骸活用説」を説明
 いたしました。
 これらの説により耐性ができるためには、外界から物質を取り入れやすいこ
 とが必要であることは、おわかりいただけると思います。

 そこで、耐性ができやすいものと、そうでないものとを比較してみましょう。

 菌などのように、耐性ができやすいものは、単細胞で、しかも外界から物質
 を取り入れやすい構造になっていますね。

 これに対し、高等生物とされる多細胞生物は、外界から物質を(少なくとも
 直接的には)取り入れにくい構造になっています。
 おまけに、分業で、個々の細胞の機能は退化している。
 これでは、耐性などできそうもない…と想像できますね。
 事実、耐性はできにくいのです。

 いかがでしょう?
 かなりうまくいってる(筋が通っている)と思いませんか?
 少なくとも進化論(に基づく定説)なんかよりは…。

 もちろん、日本は自由の国ですから、何を信じるかは、みなさんの勝手です
 けれど…。

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≪余談…類似性信仰の社会的有害性≫

 しかし、世の中には、自由を認めない連中がいるのです。
 その代表格が、NHKという左翼メディアです。
 何が何でも進化論!
 国民から強制的に巻き上げた受信料を使って、進化論を大々的に布教し続け
 ています。
 ほんと、いい御身分ですこと。( ̄▽ ̄)

 それはともかく、NHKが布教し続ける進化論が、これまたNHKが擁護し
 続ける反日左翼たちにとって、極めて都合のいいものであることを、みなさ
 んは御存知でしょうか?

 進化論の最大の論拠の一つに、「類似性」があります。
 これは、感覚に基づき、物事を勝手に関連付ける教義です。
 このため、無関係なものまでリンクしてしまう危険性を秘めているのです。
 ですから、乱用すると、無関係なものをゴッチャにしてしまう=混同・混乱
 してしまうことになってしまうわけです。

 マルキストたちにとって、これは非常に都合のいいことです。

 たとえば、彼らは、「北との国交正常化により、拉致問題が解決できる」と
 説いています。
 このような空論をもっともらしく聞こえさせてくれるのが、中国残留孤児問
 題との混同です。
 つまり、中国残留孤児たちが日中国交によって帰国できたように、拉致被害
 者たちも北との国交正常化によって帰国できると、国民に信じ込ませようと
 しているのです。
 そして、こうした混同を意図的に招くのに非常に役立ち得るのが、進化論の
 中心的教義である「類似性信仰」なのです。

 このトリックの応用例としては、他にも、たとえば、勝手に危険なところへ
 行って拘束された事件、すなわち、イラク邦人人質事件と、北朝鮮拉致事件
 とを混同させる…というのがあります。
 これにも類似性信仰が役立っていると言えるでしょう。

 このように、進化論という眉唾科学は、日本人赤化に大いに役立つものなの
 です。
 だからこそ、NHKは必死になって進化論布教を行っているのです。

 NHKは、「日本ヒダリ協会」または「日本ヒコクミン協会」と言ってもよ
 いほどの、筋金入りの反日左翼メディアです。
 現に拉致には全く冷淡でした。
 それどころか、北を賛美さえしていました。
 拉致がばれた後も、北を全く批判せず、家族会の声もほとんど取り上げませ
 んでした。
 それどころか、北への援助を呼び掛ける国際的な支援機関の声ばかりを大き
 く取り上げています。
 そのNHKが、なぜか、今回の小泉訪朝では、家族会の不満の声を大きく大
 きく取り上げました。
 これは全く不自然な行為です。
 そう、独裁とテロを賛美し、イラクへの自衛隊派遣に反対するNHKは、家
 族会の声を、小泉政権批判に利用したのです。
 しかも、小泉総理への不満だけを報じることで、家族会への批判もうまく誘
 導してみせたのです。
 このように、みなさまのNHKは、とことん反日、とことん辱日なのです。

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発行者:media
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