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           『科学』という思想信条 vol.56

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≪退化論…その六≫

 進化論に対する皮肉として提唱する退化論の第六回目です。
 今回は、主に退化論と免疫に関する説明しようと思います。

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<いろんなスケールでものを見る>

 前回、細胞レベルで見ると、下等(高等)なものほど退化していない(退化
 している)という意外なことが明らかになりました。
 ここで極めて重要な事柄に気付くでしょう。
 それは、「見るスケールの違いにより、物事が全然違って見える」というこ
 とです。
 これは裏を返せば、
 「特定のスケールだけで物事を見て判断するのではなく、いろんなスケール
  で見て判断することが重要だ!」
 ということです。
 これができない人は、絶対に退化論を理解することはできません。

 ちなみに、進化論を盲信する(文化)マルキストたちは、特定のスケールで
 しか物事を見ようとはしませんから、退化論など「死ンデモ」理解できない
 だろうと思います。
 いろんなものの見方ができないというのは、とても不幸なことだと思います
 よ。

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<免疫は救援隊ではなく軍隊>

 さて、ここで話は変わって、免疫の話をしたいと思います。
 みなさんは、免疫というと、どんなイメージを抱きますか?
 外敵の攻撃から身を守ってくれる救援隊?
 確かに、結果的にはそうでしょう。
 でも、そういう見方だけに固執するのは、いただけません。

 免疫は、外敵を攻撃し殲滅しようとする軍隊なのです。
 もっと過激な、ともすれば誤解を招きかねない危ない言葉で言えば、キラ
 ー、殺戮マシーンです。
 外敵からすれば、まさにそうでしょう。
 特定の側からしか物事を見ないのは、手落ちですよ。

 免疫は、外敵を攻撃し、破壊し、抹殺しようとします。
 その結果、生体は外敵から守られることになるのです。
 つまり、免疫は、攻撃的なものなのです。

 ですから、暴走すると、今度は生体を攻撃してくることがあります。
 アレルギーも、それが原因の場合が多いものです。

 一方、軍隊も同じですよね。
 暴走すると、自国民まで傷つけたり、国を不幸にしたりする。
 でも、正しく機能すれば、外敵から国や民を守ってくれる。
 ですから、免疫はまさに軍隊なのです。

 いかがでしょう?
 もっとも、憲法9条を絶対視する(文化)マルキストたちにとっては、死ン
 デモ受け入れたくない見方でしょうが…。(笑)

 特定の見方しかできず、特定のイメージにとらわれていると、物事を冷静に
 判断することができなくなります。

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<生命はもともと破壊的で侵略的>

 免疫が攻撃的なものであると上で述べましたが、これは何も免疫に限ったこ
 とではありません。
 実は生命というものは、みな、攻撃的で破壊的で侵略的なものなのです。

 生きるためには、何かを分捕らなくてはなりません。
 しかも、分捕ったものは、別のもの、すなわち、老廃物になって排出されま
 す。
 これは、外の世界から見れば、まさに「破壊」でしょう。

 いつも思うことですが、生物学には、あまりにも人間的なものが入り込みす
 ぎていると思います。
 つまり、人間にとって有益か?有害か?ということで、物事を決めてしまう
 ようなところがあることです。
 そのために、あらゆる生命活動が、元来、破壊的・攻撃的・侵略的なものな
 のだという事実に気付かないのです。
 これは大いに問題があると思います。

 逆に、生命が、元来、破壊的・攻撃的・侵略的なものであることに気が付く
 と、退化による役割分担の重要性が認識できるようになると思います。
 そう、進化によって張り合っていたって、殺し合いになるだけなのです。
 生態系なんて構築できるわけがない。
 自分の役割に徹し、他人の領分を侵さないことで、高度なシステム・体系と
 いうものは出来上がるのです。
 このことを是非、認識して下さい。
 もっとも、退化論を理解したければの話ですが…。

                           (次回に続く)

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<「中間の化石」という大義>

 さて、ここで、退化論とは関係ないのですが、進化論とは関係のある話をし
 たいと思います。

 最近、NHKをはじめとする(隠れ)左翼メディアは、イラク戦争の大義で
 ある大量破壊兵器が見つかっていないことをネタに、(さりげなく)ブッシ
 ュ・米国を侮蔑したり、(さりげなく)復興支援のための自衛隊派遣に反対
 する世論を煽ったりする報道を行ってますね。

 なるほど、それなら、進化における「中間の化石」が見つからないことは、
 問題ではないのでしょうか?
 「中間の化石」が見つからないことには、進化論は確証されたとは到底言い
 難いですよね。
 ところが、「中間の化石」は、もう何年も探し続けているのに、なかなか見
 つかりません。

 そう、進化論の「大義」が見つかっていない!

 それでも疑わない・批判しないなんて、変じゃないですか?
 「大量破壊兵器が見つからないからダメ!」というのなら、進化論について
 だって「中間の化石が見つからないからダメ!」とすべきでしょう。

 ところが、NHKをはじめとする(隠れ)左翼メディアは、進化論をとこと
 んヨイショし続けています。
 そう、進化論は、文化マルキシズムの一環にすぎないのです。
 もう正体は隠せない!!!!

 あっ、ごめんなさい。
 ほとんど別のメルマガ(「マルクスとアインシュタイン vol.10」)と同じ
 になっちゃった。
 でも、上で述べたような贔屓って、メディアが科学を扱う時には、よくある
 ことなんですよね。

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発行者:media
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