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『科学』という思想信条 vol.53
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当メルマガを購読していただき、ありがとうございます。
引き続き、『ダーウィン進化論』について取り上げようと思います。
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マガ『隠れオカルティズム』のvol.3〜14を、まず御覧になることをおすす
めします。
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≪退化論…その三≫
進化論に対する皮肉として提唱する退化論の第三回目です。
前回は、退化によって構造が生まれる可能性について説明しました。
今回は、さらに、機能にまで踏み込んだ話をしたいと思います。
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<コピーだけじゃダメ>
前回、(一部の)細胞が増殖能力において退化することにより構造が作り出
せることについて説明いたしました。
しかしながら、これだけでは、構造は作り出せても、(より高度な)機能を
生み出すまでには到りません。
同じ細胞が数を増やしていっても、ダメなのです。
各目的にあったように、細胞が変化・分化していかなくてはなりません。
事実、体の各部で、細胞は異なりますよね。
つまり、細胞は、単純に(分裂により)自分のコピーを生み出し続けていて
もダメなのです。
ある段階で、自分とは異なるものを生み出さねばならないのです。
そこで、退化論では、(分裂によって)新たに生じてくる細胞が退化するこ
とによって、もとの細胞とは異なる細胞になる、と考えるわけです。
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<専業化による分業>
では、なぜ、「退化」なのでしょうか?
それは、退化論では、「分岐」に関して「分業」という考え方をするからで
す。
分裂によって新たに生じてくる細胞は、もとの細胞とは異なっていますが、
これも一種の「分岐」ということができます。
この分岐の仕方が、分業という形で行われるわけです。
「分業」とは、すなわち、「役割分担」のことです。
さて、「分業」のためには、「専業化」が必要になってきます。
これは、生体を人間社会に、細胞を社会を構成している個人にたとえると、
わかりやすくなります。
専業化するということは、各々のものが自分の担当業務に専念しなければな
らない、ということです。
裏を返せば、他のことはやらない、やってはいけない、ということです。
そう、他人の(職務上の)領分を侵してはならないわけです。
ですから、個々のものは、自分の担当以外のことができる可能性を捨て去ら
なければならないわけです。
そうしなければ、余計なこと、すなわち、他人の領分を侵してしまう可能性
が出てきてしまいますよね。
このため、自分の専門に必要でない能力(や機能)は破棄する、というわけ
です。
そして、こうした能力(や機能)の破棄が、退化によって起こる、と考える
わけです。
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<譲り合いと競争>
退化論のこうした考え方は、人間社会にたとえるならば、「譲り合い」とで
も言えることだと思います。
互いに譲り合うことで、分業化が進む、というわけです。
そして、そのためには、細胞は不要・無用なものを失うよう退化していかな
くてはならない、と考えるわけです。
もし、譲り合いがなかったら、すなわち、細胞の退化がなかったら、どうな
ってしまうでしょうか?
想像してみて下さい。
細胞どうしは張り合って譲り合わず、いつまで経っても役割分担は進まない
ことでしょう。
まして、細胞が「進化」するものだったとしたら…
細胞間で生存競争が…
そして、あげくの果ては自然淘汰…な〜んてことになってしまうかもしれま
せん。
こうなってくると、もう、役割分担どころではなくなってしまいます。
当然、高度な機能を有することなど、到底できません。
余談ですが、こんなところからも、進化論の胡散臭さが見えてくるのではな
いでしょうか?
戦争(紛争)多発地域を見て下さい。
似たものどうしが争ってばかりいて、いつまで経っても高度で豊かな社会は
実現しませんよね。
やはり、双方が引いて、互いに譲り合い、役割を分担することによって、そ
れは実現可能になるのです。
まあ、「闘争」とか「ナントカ・フリー」とかに夢中になっている思想オタ
クの人たちにとっては、死ンデモ理解したくないことでしょうが…。
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<パーツ>
細胞が増殖していく過程で退化することにより、高度な機能を実現するため
に必要なパーツ(部品)が出来上がっていくという退化論のこうした考え方
は、決してそれほど突飛なものではありません。
主流学説にも、たとえば、爪は皮膚が退化したものであるとする説がありま
す。
退化論は、こうした考え方を、生体のあらゆる部分に適用するという、さら
に徹底した理論なのです。
加えて退化論では、こうした考え方を、「細胞」のような微視的なスケール
の問題だけにではなく、「種」のような巨視的なスケールの問題にも適用す
るところに特徴があります。
こうすることで、あらゆるスケールの問題を統一的に説明できるようになる
というわけです。
(注:誤解のないようにお断りしておきますが、「統一的に説明できる」
ということと、誰かさんたちが大好きな「統一する」ということと
は、意味が違いますので、混同しないよう御注意願います。)
次回も、退化による分業の考え方について説明しようと思います。
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≪余談≫
出口の見えぬ不景気や負担増で家計が苦しい庶民の痛みも考えず、デジタル
やらハイビジョンやらを、民意を問うこともなしに、トップダウン方式で、
計画経済的に国民に押しつけようとするNHKは、もはや「公共放送」と呼
ぶには値しないものだと私は思います。
あれは「人民放送」とでも言うべきです。
その方がぴったりでしょう。
そんなNHKが、進化論や相対論といった「赤い科学」を盛んにヨイショし
ているのは、なるほど、理にかなったことだと思います。
そういえば、デジタルには双方向機能があり、視聴者参加が可能になる…な
んて宣伝してますけど、ならば、もしNHKにとって都合の悪い意見投稿と
かがあったら、どうするつもりなのでしょうか?
無視するんでしょうか?
それじゃあ、ぜーんぜん、「視聴者参加」じゃないじゃないですか。
いや、むしろ、「視聴者参加」を気取っているぶんだけ、かえって「たち」
が悪いと言えます。
「人民放送NHKに経済制裁を!」と叫びたくなる今日この頃です。
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発行者:media
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