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           『科学』という思想信条 vol.52

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≪退化論…その二≫

 進化論に対する皮肉として提唱する退化論の第二回目です。
 退化論に対して拒絶反応を示す一番の理由は、おそらく、「どうして、退化
 によって、複雑な構造(を持った生物の存在)を説明できるのか?」という
 疑問があることでしょう。
 そこで、今回は、退化によって構造が生まれることを、抽象的な形で説明し
 たいと思います。

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<退化と構造>

 まず、下図を見てください。(等幅フォントで御覧下さい。)

   ■■■■■■■■■■■■■
   ■■■■■■■■■■■■■   [図1]
   ■■■■■■■■■■■■■

 ■が沢山並んでますね。
 でも、■がただ並んでいるだけで、これといった構造は見出せません。

 ならば、下図はどうでしょう?

     ■   ■   ■
    ■■■ ■■■ ■■■    [図2]
   ■■■■■■■■■■■■■

 何やら、鋸の刃のようなギザギザの構造が現れましたね。

 さて、図2は、図1の一部が抜け落ちたものです。
 抜け落ちた部分を□で表すと、下図のようになります。

   □□■□□□■□□□■□□
   □■■■□■■■□■■■□   [図3]
   ■■■■■■■■■■■■■

 そこで、気付いて欲しいことがあるのです。
 抜け落ちたということは、その部分(図3の□の部分)が失われてしまった
 ということですよね。
 つまり、その部分が退化して無くなってしまった、と解釈できるわけです。

 以上のことから、図2の構造は、図1が退化してできあがったもの、と言え
 るわけです。

 このように、退化によって構造を生み出すことが可能なのです。
 これで退化論に対する疑問も少しは解けたでしょう。

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<細胞の増殖の過程から見ると…>

 今度は細胞が増殖していく過程から考えてみましょう。
 多細胞生物の場合、細胞分裂によって細胞の数が増え、その結果、構造が現
 れます。
 ところが、下図を御覧になればおわかりのように、単に細胞の数が増えるだ
 けでは、いつまでたっても、これといった構造は現れません。

                 ■■■■  [図4]
            ■■   ■■■■
   ■ → ■■ → ■■ → ■■■■  (注)あくまで概念図です
                 ■■■■

 そこで、一部の細胞の増殖能力を奪ってみましょう。
 すると、

                   ■   [図5]
             ■    ■■■
   ■ → ■■ → ■■ → ■■■■  (注)あくまで概念図です

 図2で見た構造(の一部)と似たような構造が現れ始めましたね。
 このように、一部の細胞が増殖能力を失うことで、構造を生み出すことが可
 能になるのです。

 ところで、増殖能力を失った細胞は、増殖する能力において退化した、と言
 えるでしょう。
 つまり、(一部の)細胞が退化することによって構造が生み出される、と言
 えるわけです。

 細胞が増殖していく過程からも、退化によって構造を生み出すことが可能な
 ことがおわかりいただけたと思います。

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<構造は不均一化の産物>

 ここで、極めて重要なことを指摘したいと思います。
 それは、「構造とは不均一化の産物である」ということです。
 均一では、構造は現れません。
 構造が現れなければ、機能も持ち得ません。
 だから不均一化する必要があるのです。

 そして、不均一になるためには、全ての細胞が同じ能力を持っていてはダメ
 なのです。
 いずれかの細胞が何らかの能力を失わなければならないのです。
 つまり、それは「退化」です。

 次回は、このことをさらに深く考察してみたいと思います。

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発行者:media
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