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『科学』という思想信条 vol.51
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引き続き、『ダーウィン進化論』について取り上げようと思います。
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めします。
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≪退化論…その一≫
大変お待たせしました。
今回から、「今度こそ!」退化論の話を始めようと思います。
その前に、お断りしておきたいことがあります。
それは、退化論も進化論同様、ただの仮説にすぎないということです。
あくまで現代の病的なまでの流行に対する皮肉として提示するだけですので、
そのことを十分御理解の上、お読み下さるようお願い申し上げます。
さて、初回の今回は、まず、退化論の概要について説明いたします。
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<概要>
退化論の基本は、vol.49で述べたように、
● 生物は、退化はするが、進化はしない
となります。
vol.49では、括弧付きで「滅多に」という言葉が入っていましたが、進化論
との区別を明確にするため、ここでは省きました。
また、vol.49では、これに加えて、
● 退化は、混血によって食い止められる
● 混血に成功したものだけが、環境変化による絶滅を免れる
というのがありました。
ただし、退化論において、退化を食い止めるのは「混血」だけではありませ
ん。
● 使われること
もそうです。
これについては、そのうち説明します。(vol.49で「混血」だけしか取り上
げなかったのは、テーマが混血イグアナだった関係です。)
さて、退化論でこの他に重要になってくるのは、
● 見かけ上、進化と思われてきた現象は、実は退化である
ということです。
これにより、どうして複雑な生物が誕生し得たのかが説明できます。
そして、そのことと関連して重要なのは、
● そのような現象は、単独では起こらない
ということです。
つまり、見かけ上、進化のように思われてきた現象(実は退化)は、複数の
ものが存在するという条件の下でしか起こらない、ということです。
また、退化論でも「分岐」という現象が起こります。
ただ、進化論と大きく異なるのは、(↓↓等幅フォントで御覧下さい↓↓)
┌─B
▲ A─┴─A BはAより高等(AはBより下等)
という分岐ではなく、「分業」という形で起こります。
つまり、
B
● A─< BとCとは互いに依存し合う関係
C
ということです。
このため、「魚類→両生類→爬虫類→鳥類・ほ乳類」というシナリオにはな
らないことになります。
さらに、もう一つの特徴の特徴をあげると、
● 単一起源にこだわらない(=多起源でもOK)
ということです。
以上が、退化論の概要です。
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<起こりやすさ>
なぜ「進化」ではなく「退化」なのか?
それは、退化の方が進化よりもずっと起こりやすいと考えられるからです。
より高度な機能を得るよりも、今ある機能を失う方が、はるかに容易ですよ
ね。
特に「エントロピーの法則」にこだわれば、なおさらです。
ここで、「進化の宝庫」と言われてきたオセアニア地方に目を向けてみまし
ょう。
そこには、大人しい生き物が多いですよね。
ということは、これらを食い物にするどう猛な肉食獣が進化してきても良さ
そうです。
何しろ、餌食にしやすい生き物がわんさといるのですから、進化しやすい条
件が整っているはずです。
ところが、なぜか、そういうどう猛な肉食獣が進化してこないのですね。
これは、現象の起こりやすさということを考えるならば、おかしいのではな
いでしょうか?
逆に、この地方には、退化の見本と言ってもいいような生き物が存在します。
以上のことを考えるならば、退化こそ自然の成り行き(=進化は人為的)と
すべきではないでしょうか?
これが「退化」に注目する理由(の一つ)です。
というわけで、これからしばらく退化論について解説していきたいと思いま
す。
ただし、何回になるかは未定です。(何しろ前科がありますので (^_^; )
上の話でもわかるように、退化論を理解するためには、生物をはじめ、自然
に対するものの見方・考え方を大きく改めていただく必要があります。
どこかの誰かさんたちがやっているように、一つの解釈に固執するのは、科
学ではなく、単なる思想の世界です。
そのあたりのことを御理解いただければ、退化論もなかなか魅惑的な理論で
あることがおわかりいただけるのではないかと思っています。
ということで、次回以降をお楽しみに…。
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発行者:media
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