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           『科学』という思想信条 vol.49

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 当メルマガを購読していただき、ありがとうございます。
 引き続き、『ダーウィン進化論』について取り上げようと思います。
 なお、今回から購読される方は、このメルマガのvol.14〜48、及び、旧メル
 マガ『隠れオカルティズム』のvol.3〜14を、まず御覧になることをおすす
 めします。

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<混血は進化?>

 少し前の話になりますが、NHKが進化という現象をカメラにおさめた(撮
 影した)とする番組があったそうです。
 残念ながら私は見られなかったのですが、何でも、「奇跡のガラパゴス、イ
 グアナただいま進化中」とかいう内容だったそうです。
 もし、これが本当なら、進化論の大勝利ですよね。
 何しろ決定的な証拠が手に入ったわけですから。

 ところが番組で取り上げられていたのは、陸(リク)イグアナと海(ウミ)
 イグアナとの交雑種、すなわち、混血イグアナについてでした。

 う〜ん、混血って、進化なのでしょうか?

 たしかに、個々に比較してみると、混血イグアナには、陸イグアナや海イグ
 アナにはない特徴があります。
 でも、それらは、陸(海)イグアナにはなくても海(陸)イグアナにはある
 といった、両者の混合あるいは中間といった程度のものです。

 ですから、こういうネタで「進化」と喧伝するのはどうかと思うのですが…

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<甦った古き迷信>

 なぜNHKは混血を進化と騒ぎ立てるのでしょうか?

 どこの社会でも混血に対する差別・偏見があるようです。
 ならば、それに対する「仕返し」?
 それとも、「反動」?
 だとしたら、これは非混血の人たちに対する逆差別になるのでは?

 もっとも、若い人たちは知らないかもしれませんが、「混血は優秀だ」とい
 う信仰は、実は昔からあったのです。
 私は、この奇妙な信仰を、子供の頃、昭和一桁の人から教わりました。
 もちろん、こんなものは迷信にすぎません。
 現実に目を向ければわかるように、混血でも優秀でない者はいくらでもいま
 す。
 混血についてどうこう言うのは、ユダヤ人を卑しめたり、逆に変に崇めたり
 するのと同じようなものです。
 そんな古臭い迷信を、「科学の目で」甦らせた…ということでしょうか?

 それとも、混血が、種の「統一」になるから?
 統一思想にとりつかれた文化マルキストたちにとっては、この上なく魅惑的
 な話でしょう。
 やはり、NHKは「好共放送」だった?

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<環境は進化の原因にはならない?>

 社会・人文科学的な話はこれぐらいにして、自然科学の話をしましょう。

 番組では、混血イグアナと陸イグアナとの比較に重点が置かれていたようで
 す。
 それによると、混血イグアナには、陸イグアナにはない、海イグアナのよう
 なツメがあり、これが、高いところにのぼるのに役立つのだそうです。
 そのため、陸イグアナが低いところの植物(サボテン)を食べるのに対し、
 混血イグアナは高いところにある植物を食べられるのだ!ということです。

 たしかに、こういう説明をされると、いかにも混血イグアナの方が陸イグア
 ナよりも優れた生物のように見えますよね。
 つまり、陸イグアナよりも、混血イグアナの方が進化していると…。
 混血によってイグアナが進化したとする説が、あたかも正しいかのように思
 えちゃいます。

 でも、ちょっと待ってください。
 これって、よくよく考えると、おかしいのではないでしょうか?

 進化論によれば、生物というものは、その環境に適するように進化していく
 はずです。
 ならば、陸イグアナこそが、陸上での生活に最も適した生物に進化している
 はずです。
 ところが、NHKの主張によれば、海イグアナの特徴をもった混血イグアナ
 の方が勝っている。
 これは矛盾ではないでしょうか?
 もし、NHKの言うように、混血イグアナの方が進化しているのなら、「環
 境に適するように生物は進化する」という教義は間違いだった…ということ
 になってしまうはずなのですが…

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<本当に進化してるのか?>

 実は、それ以前に問われなければならない問題があります。
 それは、そもそも混血イグアナは本当に陸イグアナよりも進化していると言
 えるのか?、という問題です。

 たしかに、ツメによって高いところにのぼるというのは、見方によっては優
 れた特徴と言えるでしょう。
 しかし、別の見方をすると、必ずしも優れた特徴とは言えないことになるの
 です。
 その理由は、
 「なぜ、わざわざ、高いところにのぼる必要があるか?」
 という疑問がわいてくるからです。

 陸イグアナが生きている以上、低いところにも食物があるはずです。
 だったら、わざわざ、高いところにのぼる必要はないはずですよね。
 なのに、なぜ、高いところにのぼるのでしょうか?

 海イグアナから受け継いだ生まれながらの習性でしょうか?

 それとも、もしかしたら、低いところにある植物は食べにくいとか、口に合
 わないからではないでしょうか?

 あるいは、体を縦にしないと食物がうまく飲み込めないといったような消化
 器系の問題があるからでは?

 もしそうなら、これはもはや優れた特徴とは言えなくなってくるでしょう。
 つまり、混血イグアナは進化しているとは言えなくなってくるのです。
 となると、NHKは、何が何でも進化を信じ込ませようとするために、混血
 イグアナの長所ばかりを強調し、短所を隠蔽していることになりますね。
 あるいは、何でも長所に解釈するというセコイことをやっていることになり
 ます。
 まあ、文化マルキストたちにはよくあることですが…。

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<退化論>

 陸で暮らすぶんには、海イグアナのようなツメは、必要ではありません。
 むしろ、引っかかったり、埃が詰まったりして、不便ですらあります。
 だから陸イグアナにはないのでしょう。

 だとすると、別の見方が可能になってきます。
 それは、
 「もともとイグアナには海イグアナのようなツメがあったが、陸上での生活
  には不要だったため、陸イグアナでは退化してしまった。それが、海イグ
  アナとの混血により復活した。」
 という見方です。

 これを一般化して言うと、次のようになります。

  (1) 生物は、退化はするが、進化は(滅多に)しない。

  (2) 退化は、混血によって食い止められる。

  (3) 混血に成功したものだけが、環境変化による絶滅を免れる。

 こうした考え方を、当メルマガでは以後、「退化論」と呼ぶことにします。

 はたして、進化論と退化論、どちらの解釈が合理的なのでしょうか?

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<外来種>

 NHKは進化論をヨイショしているので、バランスをとるために、当メルマ
 ガではあえて退化論をヨイショしたいと思います。

 退化論にとって都合のいい証拠は、外来種の繁殖です。
 外来種って強いですよね。
 在来種を圧倒しちゃいます。

 でも、これって、進化論に反しているんじゃありませんか?
 もし生物が環境に適するように進化するのなら、在来種の方が強いはず。
 なのに、実際は逆。

 その点、退化論なら○。
 混血のなかった在来種は、特に必要でない機能・能力が退化してしまい、そ
 の結果、弱体化してしまった。
 これに対し、外来種は、混血によって退化を免れた。
 だから外来種が強い。
 いかがでしょう?

 外来種でも強いのはたいてい陸続きの大陸の生物。
 混血が進みそうですね。
 対して、島国の生きものは、隔離され、退化、弱体化…。

 もし、この解釈が正しいのだとすると、従来「進化の宝庫」と言われてきた
 オセアニア地方などは、実は「退化の宝庫」だったことになります。
 実際、「退化の見本」と言いたくなるような生き物が存在します。
 だとすれば、ダーウィンの勘違いのせいで、科学がとんでもなく誤った方向
 に進化(!?)してしまったことになるわけですが…。

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≪次回の予告…意外と面白い退化論≫

 「退化」論だなんて、夢やロマンがあまりにも無さ過ぎますか?
 でも、これが結構面白いんですよ。
 いろんなことが説明できて…。
 もちろん、過剰な期待は困りますけど…。
 というわけで、次回も退化論について述べようと思います。
 お楽しみに。

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発行者:media
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