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           『科学』という思想信条 vol.45

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 当メルマガを購読していただき、ありがとうございます。
 引き続き、『ダーウィン進化論』について取り上げようと思います。
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<どうすれば受け継がれるか?>

 よく使う部分が成長する現象は実際に観察されることですが、そうして得ら
 れた特徴が次の世代に受け継がれなければ、進化とは言えません。
 そこで、今回は、「どうすれば受け継がれるか?」ということについて考え
 てみようと思います。
 もちろん、以前にもお断りしたように、これから語ることは、あくまでも可
 能性の問題であって、「絶対にそうなる」とか「それ以外のことは考えられ
 ない」というものではありませんので、予め御了承願います。

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<親による後天的な影響>

 まずは、現代人に最もウケの悪い要因から考えてみたいと思います。
 それは、親(の行為)による後天的な影響です。
 「子を見れば親がわかる」と言うように、子は親の影響をもろに受けるもの
 です。
 これが、親の特徴が子に受け継がれる要因の一つになる、という考えです。

 たとえば、親が雑食ならば、その影響で、子も雑食になる可能性が大でしょ
 う。
 雑食であることは、脳の発達に関係があるとされています。
 となれば、子も親同様、脳が発達する可能性が出てきますよね。

 また、子は親の行為を真似て育つものです。
 親が賢い行動をとれば、子もそれを真似ようとするでしょう。

 これは単に親の知恵が子に伝授されるだけではありません。
 賢い行動をとるためには、頭(脳)を使わなくてはなりません。
 そこで、よく使われる部分が成長するとすれば、子の脳も発達したものにな
 ることでしょう。

 こうして、親の特徴が子に受け継がれると考えられるわけです。

 もちろん、進化を説明するためには、これだけでは全然説得力不足であるこ
 とは事実です。
 しかし、意外と認識されていないことですが、成長期の影響というものは、
 非常に大きいものです。
 となれば、こうした親による後天的な影響というものは、決して無視できな
 いものだと思います。

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<胎児への影響>

 では、生まれた時から、親が得た特徴を持つためには、どうすればよいので
 しょうか?

 そこで注目したいのが、親の不摂生からくる(子の)病気です。
 たとえば、人間の場合ですが、(母)親がスモーカーだと、子供が中耳炎に
 かかる率が高くなる傾向があると言います。
 これは、注目すべき現象です。
 というのは、たばこを吸っても、親は中耳炎にはならないし、中耳炎になり
 やすくもならないからです。
 親が得たわけでもない特徴が、子に出るのですね。
 とはいえ、親が受けた作用が子に及ぶという点が、極めて注目に値するわけ
 です。

 親が受けた作用が子に及んだのは、生殖器(やその機能)が、たばこの煙の
 成分により、何らかの影響を受けたからでしょう。
 もちろん、たばこの煙の成分が血液に混じって直接生殖器に影響を及ぼした
 のか、それとも、間接的な形で影響を及ぼしたのかは、わかりません。
 しかしながら、子に影響が現れたのは、親の生殖器が何らかの影響を受けた
 からであることは確かです。

 さて、これを逆に考えると、子に影響を及ぼすためには、親の生殖器が何ら
 かの影響を受ければよい、ということになるでしょう。
 つまり、子に親の特徴が受け継がれるためには、親の生殖器が、それにふさ
 わしい何らかの生理的な影響を受ければよい、ということになるわけです。

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<全身がかかわってくる現象>

 では、何が親の生殖器に影響を及ぼすのでしょうか?

 一つ考えられるのは、たとえば、親が雑食である、といったことです。
 食事の内容は、血液の成分に関係してくるでしょうから、生殖器に影響を及
 ぼすことがあり得るかもしれません。
 しかし、それ以上に注目したいのが、体質の変化の問題です。
 体質が生殖に影響することは、昔から知られていることです。

 体質は、その人の生き方しだいで、(ある程度)変わります。
 また、それ以上に重要なことは、体質というものが、体の特定の部分だけの
 問題ではなく、全身の問題であることです。

 たとえば、スポーツなどで筋肉を鍛えようとしてトレーニングを積むと、心
 臓まで大きくなると言います。
 これはおそらく、筋肉が成長するためには多くの血液が必要になり、その需
 要を満たそうとして、心臓を大きくする指令が脳から出るためでしょう。
 (このように、実際に確認できる現象は認めてもよいはずです。)
 つまり、ここで注目して欲しいのは、筋肉という部分の変化のために、心臓
 という別の部分が変化したことです。
 このように、ある部分の変化が、全身に影響を及ぼすことになるのです。
 だからこそ、体質(の変化)ということが重要になってくるわけです。

 となれば、脳の発達についても、同じことが言えるのではないでしょうか?
 脳がよく使われると、脳が成長しようとします。
 すると、そのために、脳以外の部分も変化するよう指令を受けます。
 その影響は全身に及び、結果として体質が変わります。
 体質が変われば、生殖器にも影響が及ぶでしょう。
 こうして、親の特徴が子に受け継がれるというわけです。

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<部分的な変化は起こりにくい>

 さて、上の話で重要なのは、体のある部分が変化するためには、他の部分、
 それも全身が変化することになる、ということです。
 それにより、体のある部分の変化の影響が生殖器に及び、その特徴が子に受
 け継がれ、進化が実現する、というわけです。

 さて、これは見方を変えれば、体のある部分だけを変化させることは難しい
 ということにもなります。
 これは、よくよく考えてみれば当たり前のことです。
 たとえば、脳が発達した動物は、そうでない動物よりも、脳につながる血管
 が太くなくてはなりません。
 なぜなら、発達した脳ほど、より多くの酸素や栄養を必要とするからです。

 こうしたことから、部分的な変化は起こりにくい、と言うことができるわけ
 です。
 ですから、進化についても、部分的な進化は起こりにくい、と言わざるを得
 ないわけです。
 そして、実は、このことが進化論にとって重大な問題をもたらすのです。

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<類似性の危機>

 それは類似性の問題です。
 上で述べたように、ある部分が変化(進化)するためには、それ以外の全身
 が変化(進化)しなければならないのです。
 ということは、元の生物と異なる部分が増えるということですよね。
 異なる部分が増えれば、似てこなくなります。
 つまり、類似性が失われるわけです。

 これが進化論にとって如何に重大な問題になってくるかは、もうおわかりで
 しょう。
 系統樹上のつながりの根拠は、類似性です。
 ところが、上の議論から、その類似性が決め手にはならなくなってしまった
 のです。
 ですから、これは従来の進化論(のシナリオ)を根底から揺るがしかねない
 問題になるのです。

 似たような特徴を持つ二種類の生物について、
 「一方が他方から枝分かれした」
 と考えるべきなのか?
 それとも、
 「起源は別だが、似たような、しかし僅かに異なる環境のもとに発生&進
  化した」
 と考えるべきなのか?
 上で述べたことを考えると、従来のように安易に決められる問題ではないと
 思いませんか?

 再現性が科学の条件だとすれば、生命の自然発生も再現性のある現象のはず
 ですし、だとすれば、条件さえそろえば生命はどこでも発生するはずです。
 したがって、単一起源に固執しなければならない理由など無いはずです。
 一方、進化という現象は、再現性のある現象と言えるでしょうか?

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<統一思想の暗い影>

 もう何度も指摘してきたことですが、従来の進化論者たちの主張を見ていて
 非常に奇妙に思えるのは、何が何でも起源を一つとしたがることです。
 これは、全ての生物の起源を『統一』するということですよね。

 そこで気になってくるのが、『進化論』と『統一思想』との関連です。
 中でも『左翼思想』との関連が非常に気になります。
 『左翼思想』は『統一思想』の一つです。
 そこで調べてみると、狂信的な進化論信者には、サヨッキーの人たち(隠れ
 サヨッキーも含む)が非常に多いのですよね。
 そういえば、「進化」という言葉が世間に氾濫し始めたのは、若い頃、マル
 クスとかレーニンとかエンゲルスとかに夢中になった左翼活動世代の人たち
 が、社会で権力ある地位についてからのように思います。
 なにしろ、『統一』という概念が、三度の飯よりも好きな人たちですから、
 生物の起源を『統一』する進化論に取り憑かれることがあったとしても、何
 ら不思議ではありません。

 ということは、彼らは、科学教育・啓蒙というものを通じて、自分たちの思
 想を、若者たちに吹き込んでいることになりますね。
 そう、人間というものは、思わぬところで、思想に染められているものなの
 です。
 これは知っておいて絶対に損はありません!

 科学の人気が、その人たちの信奉する思想と関係することは、決して珍しい
 ことではないのです。
 超人気科学と左翼思想との関係については、いずれ特集を組んで詳しく説明
 しようと思います。

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発行者:media
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