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           『科学』という思想信条 特別号

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 今回は予定を変更して特別号をおおくりいたします。
 発行周期も、今回の記事も、超〜長〜くなってしまってゴメンナサイ。 

 なお、今回から購読される方は、このメルマガのvol.14〜41、及び、旧メル
 マガ『隠れオカルティズム』のvol.3〜14を、まず御覧になることをおすす
 めします。

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<クローン・オタク宗教団体を笑えるか?>

 最近、ある怪しげな宗教団体がクローン人間を誕生させたというニュースが
 報じられました。
 もっとも、さすがに、ほとんどのメディアは、この発表に懐疑的でした。
 まあ、それはいいのですが、中には『猿の尻笑い』的な、いただけない報道
 もありました。

 たとえば、ある新聞は、この宗教団体が「人間は宇宙人によってつくり出さ
 れたという荒唐無稽な説を唱える宗教団体」であることを根拠に、この発表
 をこき下ろしていました。
 これは、ちょっとズレてますよね。
 宇宙人創造説の真偽と、クローン人間誕生の真偽とは、別の問題でしょう。
 それに、宇宙人創造説を頭ごなしに荒唐無稽と決めつけることは、公平さに
 欠いた報道と言えます。
 また、こういう批判をしてしまうと、もし、問題のクローン人間が本物だっ
 たり、あるいは、将来、本物のクローン人間誕生に成功してしまったら、宇
 宙人創造説が正しいということになってしまいかねませんよね。

 そもそも、こういう怪しげな宗教が流行るのは、進化論者たちや、彼らをヨ
 イショしてきたマスコミが、人為的な生命操作に成功したことを根拠に、進
 化論の正しさを大々的に宣伝してきたからではないでしょうか?
 生命操作の成功が進化論の根拠となるのなら、それはまた、宇宙人創造説の
 根拠にもなりうるはずです。

 クローン人間誕生を「いかがわしい」と決めつけるのは結構です。
 でも、それならば、人為的にさえうまくいきそうもないことが、どうして自
 然現象として実現しうるのか?、という疑問が生じてきます。
 生命自然発生説にせよ、『ヒトの祖先はサル』説にせよ、いずれも人為的な
 ものではなく、自然現象のはずです。

 こうしたことを考えると、上記のマスコミの態度は、やはり『猿の尻笑い』
 的と言わざるを得ないと思います。

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<どこまで懐疑的になれるか?>

 多くのマスコミが、クローン人間誕生の発表を疑うのは、発表したのが怪し
 げな教義を唱える宗教団体だったからでしょう。
 これが、もし、科学者によるものだったとしたら、マスコミはどこまで懐疑
 的になれたでしょうか?
 それこそ、まったく疑わしいものです。

 これは、昨年、NHKで放送され、話題になった、『奇跡の詩人』について
 も言えることのように思います。
 この番組で紹介された『ドーマン法』や『FC』は、実は、専門家たちの間
 で認められているようなものではなく、今のところ、民間療法の域をこえな
 いものだとされています。
 また、主人公(?)の書いた詩や、ホームページには、カルトとの関連がみ
 られるそうです。
 こうした幸運があったからこそ、多くの人が疑う気になったのではないでし
 ょうか?

 幸運といえば、文字盤を指さす行為のいかがわしさを見抜くことが、素人に
 でも可能なものであったことも、忘れてはなりません。
 似たような幸運に、ゴッドハンドによる遺跡捏造行為があります。
 これを暴いたのは、通報を受けて現場を取材をした新聞記者でしたが、遺跡
 の捏造行為は、現場さえ押さえてしまえば、素人にでもわかるものです。
 もし、これらが、もっと専門的なものだったとしたら…
 おそらく、インチキを見抜ける可能性は、それこそ「3%」にも満たないこ
 とでしょう。

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<NHKが進化論をヨイショする本当の理由>

 さて、せっかく『奇跡の詩人』の話が出たのですから、この際、NHKの偏
 向報道について触れておきましょう。

 NHK(日本放送協会)の偏向報道は、何も『奇跡の詩人』に限ったことで
 はありません。
 このメルマガが取り上げてきた『進化論ヨイショ』も、実は、そうした一連
 の偏向報道の一つにすぎないのです。

 NHKが進化論をやたらとヨイショするようになったのは近年になってから
 ですが、その裏には、ある政治的な理由が隠されているのです。
 固有名詞を明かしてしまったのですから、この際、その理由についても暴露
 しちゃいましょう。
 それは、ズバリ、『地上波デジタル化』のための国民感情操作のためなので
 す。

 既に御存知の方もいらっしゃるとは思いますが、TV放送は、現在のアナロ
 グ方式からデジタル方式へ変更されます。
 ここで問題なのは、この変更により、従来のアナログ放送が無くなってしま
 うことです。
 そうなると、今あるTV(だけ)では、番組を見ることができなくなってし
 まうのです。
 受信には、デジタル方式に対応したTVを新たに買うか、そうでなければ、
 デジタル信号をアナログ信号に変換するデコーダーのようなものを購入・設
 置する必要があるのです。
 これは、少なくとも、視聴者に経済的な負担を強いることになります。
 可哀想なことに、多くの日本国民は、まだ、この事実に気付いていないよう
 です。

 それだけではありません。
 ポータブル・タイプのTVは、その利点を失うことになります。 
 ビデオ録画機器も例外ではありません。
 デコーダーが一度に複数局受信できるものならいいのですが、そうでなけれ
 ば、裏番組の録画は現在の機器ではできなくなります。
 これは不便極まる話です。

 ついでに、NHKはデジタルの利点ばかりを宣伝しているようですが、実際
 には欠点もあります。
 まず、残念ながら、現在の技術では、デジタル機器はアナログ機器に比べて
 大型、高価になります。
 また、消費電力も大きくなります。
 これは、エコロジーの流れに逆行することです。
 また、デジタル機器は、ノイズを多く出します。
 人体に与える影響については気にするほどではないようですが、他のAV機
 器や電気製品等にとって有り難くないものであることは確かです。

 ちなみに、ノイズは、画質や音質を低下させます。
 そういえば、NHKはひたすら「デジタルは高画質・高音質」と宣伝してい
 るようですが、これも考えものです。
 正確には、「ある程度の高画質・高音質を実現するのには、デジタルの方が
 容易」と言うべきなのです。
 もとの信号はアナログなのであり、それをデジタル化する際には、必ず情報
 の損失や歪みが生じます。
 まして、MPEGなどでデータを圧縮などしようものなら、破綻はより一層
 ひどくなります。
 というわけで、最高の品質を望むマニアの人たちの間では、未だにアナログ
 に人気があるのです。

 それに、もう一つ。
 デジタルが高画質・高音質であるためには、受信状態がある程度良好でなけ
 ればならないという条件がつきます。
 受信状態が悪いと、画質・音質の乱れは、アナログよりもひどくなります。
 BSデジタルが高画質・高音質なのは、受信状態が常に良好に保たれている
 からです。
 これに対し、地上波の場合は、受信状態は保証されません。
 ですから、場合によっては、今よりも画質・音質が悪くなることも無いとは
 言い切れないのです。
 また、こうしたことから、屋内アンテナでの受信はできなくなる可能性もあ
 ります。(学生の方などは困るのではないでしょうか?)

 このように、デジタルはいいことばかりではないのです。
 なのに、『地上波デジタル化』を押し進めようとしているNHKは、こうし
 た問題をひた隠しにしているのです。

 『地上波デジタル化』が、視聴者に様々な負担や不便を強いる可能性がある
 ことは事実です。
 実は、負担を強いられるのは、何も視聴者ばかりではありません。
 既存の放送局もそうなのです。
 経営基盤の弱い放送局は『自然淘汰』されることでしょう。
 まあ、NHKは受信料を強制徴収していますから、そんな心配は全くありま
 せんがね。

 とにかく、これでは、多くの国民の反感をかってしまいます。

 そこで、国民情操の切り札として担ぎ出されたのが『進化論』だったという
 わけです。
 つまり、『地上波デジタル化』という一方的な『変更』を『進化』と信じ込
 ませることによって、プラスのイメージを植え付けようというわけです。
 わかりやすく言うと、
 「アナログは古くさいから自然淘汰されるべき。適者生存で、新技術である
  デジタルが生き残るべきなのだ!」
 と説くのです。
 何しろ、「進化」と言えば「科学的」とか「革新的」「進歩的」ということ
 をイメージする、おめでたい人たちが世の中には沢山いますからね。
 こうして、NHKは、国民を巧みに情操しているのです。
 そして、この情操行為のために、NHKは『進化論』をとことんヨイショし
 て流行らせようとしているのです。
 これが、NHKが近年、進化論をヨイショするようになった最大の理由なの
 です。

 このように、ある科学理論が、大した根拠が見つかったわけでもないのに、
 急にメディアによって持ち上げられるようになる背景には、必ず科学以外の
 もの(主に政治的なもの)がかかわっているものなのです。
 進化論信者たちは、進化論が公共放送であるNHKによってヨイショされて
 いるのを喜んでいるのでしょうが、実は政治的な目的のために進化論が利用
 されているだけなのですよね。
 はたして、彼らは、そんな現実をどこまで知っているのでしょうか?

 ちなみに、『地上波デジタル化』は、NHKが決めたことではなく、政治家
 たちが勝手に決めてしまったことです。
 でも、その先棒担ぎをするとは、戦時中と大差ないのではないでしょうか?
 こんなのが「公共放送」を名乗って受信料を強制徴収しているのですから、
 いい御身分です。

 でも、もっと失望させられるのが、そんなものに情操され、「進化、進化」
 とはしゃいでいる中高年のオジサン・オバサンたちです。
 進化論による情操がどれだけうまくいっているかは、彼らが『地上波デジタ
 ル化』に対して何も文句を言わないことでも明らかでしょう。
 そればかりか、彼らは進化という言葉を流行語だと思い込み、流行に後れま
 じと言わんばかりに、それを得意になって口にしています。
 これは、まさに、彼らが如何に奴隷的才能に恵まれているかという証拠と言
 えましょう。
 やはり、被支配層人間というものは、頭のいい支配層人間たちに踊らされる
 ものなのです。

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<ハイビジョン商法の弊害>

 さて、NHKが企む進化(?自然淘汰?)で、もう一つ無視できないのが、
 ハイビジョンです。
 今のところ、ハイビジョンのせいで、従来のNTSC方式が無くなることは
 ないようです。
 しかし、将来はわかりません。
 何しろ、あれだけ売り込みに力を入れているのですから。

 実は、このハイビジョン商法が、科学のあり方に重大な弊害をもたらしてい
 るのです。
 NHKは、学術の分野に対しても、積極的にハイビジョンの売り込みを行っ
 ています。
 おそらく、そうすることで、「ハイビジョンが学術の発展に貢献した」と宣
 伝材料にしようとしているのでしょう。
 これが、学術にとっては、いい迷惑なのです。

 まず、ハイビジョン機器は高価です。
 あの御自慢の横広画面も、宝の持ち腐れです。
 まあ、それだけなら、別に購入しなければよいのですが、そうもいかない問
 題があるのです。
 それは、NHKが、ハイビジョン購入に積極的な分野を、その見返りとして
 ヨイショしているからです。
 つまり、ハイビジョンを購入しない分野は、その分、不利な状況におかれて
 しまうことになるのです。
 このように、NHKのハイビジョン商法は、学術の分野に、重大な不公平を
 もたらしているのです。

 こうした依怙贔屓の恩恵を最も授かっているのが、『相対論(的宇宙論)』
 です。
 ビッグバン、インフレーション、ブラックホール…などが、そうです。
 相対論的宇宙論は、1980年代頃から次々と綻びが見つかって、今も未解
 決の問題が山積しているというのが実状です。
 特に、ビッグバンについては、その理論誕生当初から観測事実との矛盾に悩
 まされてきたのであり、そうした矛盾が見つかるたびに、周転円的な仮説が
 恣意的に御都合主義的に次々とでっち上げられてきたのです。
 ですから、決して無批判に受け入れて良い理論とは言えないのです。
 にもかかわらず、相対論的宇宙論がこれだけ権威を得てこれたのは、メディ
 アが強力にヨイショしてきたからなのです。
 近年のNHKは、その先頭に立ってきたと言えます。

 そもそも、どんなに高性能の望遠鏡をつくっても、それによって得られるの
 は、解釈しだいで何とでも言えるような全く間接的な情況証拠だけです。
 したがって、慎重さを要する分野なのです。
 ところが、今のNHKときたら…。

 こんなことをしていると、そのうち、
 「ハイビジョンは偏向報道の象徴!」
 なんて言われるようになるのではないかと、人ごとながら心配です。

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<興味深い類似性>

 ところで、相対論(的宇宙論)の狂信的信者は、関西系の文化人(学者、評
 論家、…等々)に多いといわれています。
 そこで、気になることが二つあります。

 一つは、最近のNHKが、かなり関西贔屓になっていることです。
 言葉遣い一つとっても、関西弁ばかりが、まるで第二標準語といわんばかり
 に、特別扱いされ、氾濫しています。
 関西の放送局ならともかく、公共放送では、やはり標準語をメインとすべき
 ではないでしょうか?
 それとも、標準語がまともに扱えぬほど、今のNHKのアナウンサーは、質
 が低下しているのでしょうか?
 方言を扱うのなら、全国平等にすべきでしょう。
 それとも、今のNHKの経営陣には、熱狂的な『関西オタク』が多いのでし
 ょうか?

 それはともかく、この関西贔屓は、科学報道の面でもハッキリと見ることが
 できます。
 つまり、どんなにいかがわしい学説でも、関西系の文化人が「清い」と言え
 ばとことんヨイショし、逆に、見どころがある学説でも、関西系の文化人が
 「汚らわしい」と言えば完全無視するのです。
 これは、実状をよく知ることができない立場にある一般の方には、わかりに
 くいことかもしれせん。

 もっとも、依怙贔屓などする連中は、見境が無くなり、自分からヘマをやら
 かすものです。
 あの『奇跡の詩人』も、その可能性があります。
 というのは、ドーマン法の窓口は神戸(=関西)にあるからです。

 さて、もう一つ、気になるのが、北朝鮮オタクたちとの関連です。
 「千里の馬」とか「拉致など無かった」と言い張ってきた人たちには、関西
 系の文化人が非常に多いのです。
 どうも、関西という場所は、こういう思い込みの激しい人たちが集まってき
 やすい場所のようです。
 こうした思想オタクたちにとって、そこはおそらく『地上の楽園』なのでし
 ょう。

 それはともかく、相対論(的宇宙論)オタクと、北朝鮮オタクとの間には、
 分野を越えて、この他にも次のような興味深い類似性が見られます。

  1.あたかも実際に見て確かめてきたかのようなものの言い方をする

  2.自分に都合のいい証拠となるものについては大々的に宣伝するが、
    自分に都合の悪い証拠は完全に無視するか、または、自分に都合の
    いいように再解釈する(そのために、都合のいい仮説がでっち上げ
    られる)

  3.自分が信じたくないものは徹底的に疑ってかかるが、自分が信じる
    ものについては決して疑おうとしない(これが、いわゆる、彼らの
    言う「懐疑精神」。そういえば、懐疑精神を説く科学的オタクたち
    は、なぜか地上楽園説を例にあげたがらないようですが、何か都合
    の悪いことでもあるのでしょうか?)

  4.都合の悪い指摘を受けても、それに答えようとせず、他のあら探し
    をして難癖をつけ、問題の所在をごまかす(いわゆる「相対化」)

 御存知のように、類似性は進化論の決め手となる概念です。
 相対論(的宇宙論)とともに進化論をヨイショしてきたNHKは、はたして
 上記のような類似性に気付いているのでしょうか?
 それとも、上記の類似性は、NHKにも見られるものなのでしょうか?

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<マスメディアのあるべき姿>

 地上楽園説が唱えられた時、多くの学者たちは、そのウソを見抜けませんで
 した。
 ゴッドハンドによる遺跡捏造も、そうでした。
 中には、疑ってかかった学者も少数ながら存在したようですが、そうした人
 たちは学会から追放処分を食らったそうです。
 こうしてみると、象牙の塔の人たちの眼も絶対確かとは言えないことがわか
 るでしょう。
 実際、上記のウソを見抜いたのは、現場を目の当たりにした学問の素人たち
 でした。

 こうしたことからマスコミの方々が認識していただきたいのは、事実は徹底
 した取材によって得られるもので、思想や文献や権威からは得られない、と
 いうことです。
 もし権威を盲信していたら、遺跡捏造も暴けなかったはずです。

 もちろん、これは「学者の意見など信用するな!」ということでは決してあ
 りません。
 学者の意見は、あくまで意見であって、確証された真実とは限らない、とい
 うことです。
 そこで提案があります。
 従来、たとえば新聞などで、学者の意見が載せられる時は、
 『□□学の権威である(人名)○○大学教授によれば…』といった記述のさ
 れ方をしてきました。
 しかし、これでは、それが事実であることをメディアが保証していることに
 なってしまいます。
 ですから、これからは、
 『△△説の支持者である(人名)○○大学教授によれば…』
 と記述すべきです。
 これなら、不公平感は軽減されますし、後でその学説が間違いであることに
 なったとしても責任問題は生じません。
 マスコミ関係者の方は、今一度、報道のあるべき姿というものを考え直して
 欲しいと思います。

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発行者   : media
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