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『科学』という思想信条 vol.36
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前回に引き続き、『ダーウィン進化論』について取り上げようと思います。
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<『進化』という言葉(その4)>
今回は、『予言』に加えて『評論』との関連についても述べてみようと思い
ます。
本家本元の進化論が生物に関して何の予言もしていないにもかかわらず、そ
のような概念を予言の論拠にするとは、何とも無謀な行為だとは思いません
か?
過去の出来事に対する解釈ぐらいに抑えておけばボロが出ずにすむのに…。
でも、予言をしなければ、経済学者や経済評論家は世間に認めてもらえない
ところがあるのでしょうね。
そういう意味では、歴史学者よりも厳しい立場に置かれていると思います。
前置きはこれぐらいにして、さっそく、『進化論的予言』および『進化論的
評論』の実態を見ていくことにしましょう。
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<どのようなものが予言・評論の対象にしやすいか?>
どんな屁理屈でも、予言するからには、当たらないとマズイですよね。
となると、予言者たちは、結果だけでも当たるものを予言の対象としたがる
ようになることでしょう。
となると、結果が予測しやすいものを、予言の対象としたがるはずです。
では、どのようなものが予測しやすいのでしょうか?
たとえば、今現在好調な人の将来なんていうのは、どうでしょう?
「有望」なんて言葉があるように、いい結果が期待できますよね。
まさに「進化」にふさわしい…。
また、それだけ結果が予測しやすい、ということです。
となれば、予言者たちは、こうした人たちを予言の対象にしたがることでし
ょう。
評論についても、同じようなことが言えます。
評論なんてものは、結局、「ほめる」か「けなす」かのどちらかです。
そこで、「ほめる」方に注目してみましょう。
どんなものが「ほめる」対象にしやすいでしょうか?
たとえば、今現在好調な人の能力なんていうのは、どうでしょう?
これまた「進化」にふさわしい…。
それに、これは「ほめる」対象にしやすいですね。
ほめたのに鳴かず飛ばず…というのでは、困りますからね。
となれば、評論家たちは、こうした人たちを評論の対象にしたがることでし
ょう。
要するに、優位な立場にある人が、進化論的予言・評論の対象にしやすい、
ということです。
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<進化と権威主義>
それでは、進化論的予言者・評論家の実例として、今回はスポーツ・メディ
アの分野の人たちの言動を見ていくことにしましょう。
この分野の人たちは、非常に予言好きです。
順位予想なんて、よくやってますよね。(ちっとも当たりませんけど…)
また、なんだかんだと評論するのも大好きです。
そして、「進化」という言葉を得意になって用います。
そんな彼らを見ていると、ある一つの傾向が浮かび上がってきます。
それは『強いものについてばかり予言・評論したがる』ことです。
この理由は、もうおわかりでしょう。
それは、強いものの方が勝つ(良い成績をおさめる)確率が高いからです。
つまり、優位ということですね。
したがって、強いものについて予言・評論する限り、大きくハズレることは
ないだろう、というわけです。
そういえば、スポーツ・ファンでも、「進化、進化」と宣う理屈っぽい人た
ちには、強いものの味方が多いですね。
こういう人たちは、成績の良いうちは応援しますが、成績が悪くなるとたち
まち離れていってしまう傾向があります。
一体、何のための応援なんだか…。
いずれにせよ、このような人たちが科学に関心をもつようになるとどうなる
かは、おおよそ見当がつくでしょう。
たとえ彼らが、定説や主流理論以外のものを絶対に認めない権威主義者であ
ったとしても、それは少しも驚くべきことではないのです。
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<進化と偶像崇拝>
さて、彼らが、強いものと同じくらい予言・評論したがるのが、『偶像』す
なわちアイドルです。
偶像には、人気に実力が追いつかない連中が少なくありません。
それでも、偶像は、チャンスを与えてもらえます。
どんな無能な人間でも、何回もやっていれば、そこそこは上達することでし
ょう。
本当に恵まれてますよね。
断然、優位です。
ですから、偶像に対しては、進化論的予言・評論がしやすいのです。
また、それ故に、進化論的予言者・評論家には、偶像崇拝者が多いのです。
よくよく考えてみれば、『原理』も、偶像と同じく、人がつくったもの。
進化論には、偶像崇拝者ウケする要素が、もともとあったのですね。
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<進化と選民思想>
偶像崇拝が出てきたついでに、もう一つ。
偶像崇拝というのは、傍目から見れば、これも一種の選民思想であると言え
ます。
もっとも、この場合、選ぶのは神ではなく、ただの人間たちなのですがね。
とにかく、選ばれた人たちの方が、そうでない人たちよりも、予言・評論の
対象にしやすいことは、もうおわかりですね。
彼らは、社会的境遇に恵まれた(優位な立場の)人たちなのですから。
それはそうと、マスコミ人間には偶像崇拝者が多いですねぇ。
偶像なんてものは、彼ら自身が選び持ち上げたものです。
それを予言や評論の対象にし、感動・熱狂する…
何ともおめでたい人たちです。
確かに、優位なものが生き残る、というのが、進化論の教義なのでしょうけ
どね。
でも、偶像が優位な立場にあるのは、一体、誰のせいなのか?、と…。
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<進化と精神論>
ところで、スポーツでは、精神力が重要視されますよね。
成績が良い(悪い)のは、精神力がある(ない)せいだと…。
そのこと自体はある程度正しいとは思うのですが、問題は、このことが進化
論的予言者・評論家たちに利用されてしまうことです。
つまり、「おれの言った通りにならないのは、コイツらの精神がなっていな
いからだ」と言わんばかりに、恨み呪ったりするわけです。
もちろん、スポーツ選手の皆さんは、こんな連中の言うことなど、一切気に
する必要はありません。
そもそも、進化という概念には、精神論的な要素があるものなのですから。
事実、環境に適応しようとする意思の力が、生物を進化させるのだ、と説い
ているわけですし…。
とにかく、このような人たちにウケがいいこと自体、進化論が、科学という
よりは、精神モノの世界である証拠だと言えるのではないでしょうか?
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発行者 : media
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