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『科学』という思想信条 vol.32
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当メルマガを購読していただき、ありがとうございます。
前回に引き続き、『ダーウィン進化論』について取り上げようと思います。
なお、今回から購読される方は、このメルマガのvol.14〜31、及び、旧メル
マガ『隠れオカルティズム』のvol.3〜14を、まず御覧になることをおすす
めします。
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≪前回のお詫び≫
前回、図が無かったにもかかわらず、冒頭の部分で、
『なお、今回は図があるので、等幅フォントで御覧下さい。』
と記してしまいました。
お詫び申し上げます。
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<標本化定理>
中間が失われて不連続になってしまっても、類似性に着目すれば、失われた
中間を復元することができる…
これが進化論者たちの論理です。
しかし、前々回(vol.30)でも述べたように、そのようにして得られる結論
は、あくまで推測にすぎません。
そういえば、前回、情報処理の分野に関連する雑談をちょっとだけしました
が、実は、この分野にも、そのことを示す概念があります。
それは、シャノンの『標本化定理』というものです。
情報・通信関連の仕事(技術系)をしている人で、この定理を知らない人は
いないでしょう。(いたとしたら、かなりの眉唾ものです。)
CDやコンピューターなどのデジタルの世界では、アナログ信号をデジタル
信号に変換して扱わなければなりません。
そこで標本化が行われます。
標本化とは、時間的に連続な信号を、一定時間間隔ごとに抜き出した信号列
にすることです。
そして、標本化の時間間隔から割り出される周波数が、標本化周波数です。
標本化周波数が高いほど、時間間隔が狭く、より元の信号に近くなります。
逆に、標本化周波数が低いほど、時間間隔が広く、歪みが大きくなります。
実用的には、標本化周波数が、元の信号の周波数の2倍以上あればよい、と
されています。
これが標本化定理です。
さて、これは逆に言うと、標本化周波数の1/2以上の周波数の信号は、正
しく変換出来ない(故に、元のアナログ信号を復元できない)ことを意味し
ます。
このことから、不連続なものから、元の連続した姿を再現するのには、やは
り限界があることがおわかりいただけるでしょう。
ついでにいうと、標本化定理では、信号が正弦波であることが前提となって
います。
したがって、信号が正弦波とは限らないとなると、さらに厳しい制約が生じ
ます。(信号の周波数というのは、正確には、信号の周波数成分の中で最高
の周波数、と言うべきです。)
要するに、失われた中間を正確に復元することなど、本当は出来はしないの
です。
それ故、こうした知識を身につけているはずの人たちが、進化論者たちの教
義を「おめでたいもの」と思ったとしても、何ら不思議ではないのです。
もっとも、そういう仕事をしていても、こうした専門知識をきちんと身につ
けていなければ、そんなふうには思わないのかもしれませんが…。
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<マンガはアニメに進化する!?>
中間を正確に復元する方法が無い以上、不連続な複数のものを結びつけるの
は、決して仮説の域を出ない、と言わざるを得ないでしょう。
したがって、たとえば『A→B』といった変化(進化)が本当に起こる(起
こった)かどうかなんてことは、判断できないはずです。
しかしながら、世の中には、『本当は起こらない変化』や、『本当に起こる
かどうかわからない変化』を、『本当に起こる変化』と信じ込ませることが
出来る技法があります。
それが、『アニメ』です。
アニメは、マンガのコマの間を補って、連続的に見せる技法です。
実際には不連続な画が次々と表示されているだけなのですが、人間の鈍い感
覚(視覚)には、連続的なものに感じられます。
このため、たとえば『A→B』といった変化も、実際に起こることのように
見えてしまうのです。
最近の映像技術の進歩(進化?)には、目を見張るものがあります。
実際、ある人の顔から、別の人の顔へ、連続的に画像を変化させることがで
きるほどです。
こんな技術で迫られたら、うぶな人なら騙されてしまうかもしれません。
あるいは、騙されるところまではいかなくても、強烈な印象が脳裏に焼き付
けられる可能性は十分にあるはずです。
まさに、進化論を信じ込ませる技法としては、うってつけでしょう。
アニメはマンガ以上にリアルな世界です。
ダイナミックで、ドラマチック。(ぉお〜、外来語ばっか。。。)
しかも、視覚に訴えるだけでなく、音声もついてます。
もっともらしい映像に加えて、見事な効果音、神秘的なBGM、魅惑的な
語り…
こんなもので説教されたら、それに惑わされる人たちが続出したとしても、
無理はないでしょう。
小説やマンガでは魅せられない人でも、アニメなら夢中になれるのでは?
(→vol.25 http://isweb23.infoseek.co.jp/school/mediax/mm3/25.htm )
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<ディーバー式…に限ったことではないです>
ところで、アメリカには、メディアを利用して世論を誘導するための理論が
いくつもあるそうです。
ディーバー式というのも、そのうちの一つで、
1.人々は現実を知りたいとは思っていない
2.大衆の記憶力は悪い
3.彼らの中で優先する情報は常に映像である
といった法則を逆手にとり、情報操作を行う、というものです。
これは、レーガン大統領の次席補佐官だったマイケル・ディーバーという人
が、1980年代に開発したそうです。
もっとも、映像を利用して大衆を鼓舞するのは、それ以前から行われていた
ことです。
ヒトラー率いるナチスは、政治映画を沢山製作しています。
もっと前、第一次世界大戦中のアメリカでは、国民から戦争参戦の支持を得
るために、ドイツを悪者扱いする映画が作られています。
このように、映像は、宣伝・洗脳・扇動・情操の手段としては、最高のもの
なのです。
あのオウム真理教も、教団の宣伝用に、SFアニメ・ビデオを作っていたそ
うですから…。
人を惑わすのに映像が如何に効果的であるか、わかるでしょう。
人は、視覚に訴えられると弱いのです。
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<非国民的!…ですか?>
さて、アニメをはじめ、優れた映像作品を作るには、それだけの映像技術と
制作費が必要です。
このため、技術や金を持て余しているメディアが、こうした科学情操番組を
製作することになります。
と言われれば、もうわかりますね。
そう、受信料を強制徴収している、あの放送局です。
固有名詞は、あえて出しません。
ただ、知っておいてほしいのは、大した根拠の無い学説や科学理論が大ブレ
ークする社会現象には、必ずと言っていいほど、このメディアが関わってい
ることです。
なにしろ、疑う人が少ないですからね。
影響力が大きいのも、無理はありません。
でも、近年の俗ウケ志向を見れば、少しは考え直す気になりませんか?
まあ、このメディアについて書き始めたらキリが無いので、やめておきまし
ょう。(また別の機会に、ということで…)
とにかく、進化論が、このようなメディアによってヨイショされていること
は、進化論を信じたくない人たちにとって、かえって都合のよいことかもし
れませんよ。
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発行者 : media
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