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           『科学』という思想信条 vol.31

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 当メルマガを購読していただき、ありがとうございます。
 前回に引き続き、『ダーウィン進化論』について取り上げようと思います。
 なお、今回から購読される方は、このメルマガのvol.14〜30、及び、旧メル
 マガ『隠れオカルティズム』のvol.3〜14を、まず御覧になることをおすす
 めします。

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 なお、今回は図があるので、等幅フォントで御覧下さい。

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<アルゴリズムという御言葉>

 進化が科学的事実だと言い張るのなら、それは化学変化という観点からとら
 えられるべきです。
 でも、そんな化学変化が自然現象として本当に起こるのでしょうか?
 そんな不安(?)を解消してくれる言葉があります。
 それは、『(進化の)アルゴリズム』という言葉です。
 これは、主に、遺伝子やらDNAやら染色体やらを振り回して、進化論の正
 当性を主張する人たちが、よく使う言葉です。

 こういう学術用語で説教されると、思わずひれ伏したくなる方も多いのでは
 ないでしょうか?
 でも、言葉なんかに惑わされてはいけません。

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<初級プログラマーの憂鬱>

 そもそも、アルゴリズムって、どういう意味なのでしょうか?
 実は、この言葉、情報処理の分野でも、よく使われます。
 そこで、今回は、まず、この分野でのお話をしましょう。

 情報システムを構築するためには、まず、システム、及び、それを構成する
 プログラムの設計が必要です。
 こうした仕事は、主にSEと呼ばれる人たちが行うことになっています。
 場合によっては、上級プログラマーの人たちが手伝うこともあります。
 そして、初級プログラマーの人たちは、その設計通りに、プログラムを作成
 していくことになります。

 ところが、設計通りに作ることができない場合があります。
 これは、要するに、設計がまずいからです。
 特に、アルゴリズムに問題があると、そうなります。
 その環境では絶対不可能な処理が要求されていたり…とかですね。

 無能な設計者や、自己陶酔的な設計者のもとで仕事をさせられる初級プログ
 ラマーは、まさに悲劇です。
 若い人など、それに耐えられず、辞めていく人も多いそうです。

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<腐ってもアルゴリズム?>

 上の話から、アルゴリズムというものがどういうものか、おわかりになった
 と思います。
 アルゴリズムというのは、『処理や計算の手順』といった意味です。
 ですから、それが実際にうまくいくかどうかは、チェックしなければわから
 ないのです。

 つまり、アルゴリズムとは、
 『そうなることが立証(保証)されているもの』
 なんかではなく、
 『そうなるのだ、とか、そうするのだ、という考えを、具体的に文書化し
  たもの』
 にすぎないわけです。
 先の話でもおわかりのように、実際にはうまくいかないアルゴリズムでも、
 文書化することは、いくらでも可能です。
 だから、必ず検証(チェック、テスト)が必要なのです。
 検証されていないアルゴリズムなんて、画に描いた餅にすぎません。

 これがわかってしまえば、もはやアルゴリズムという学術用語にひれ伏す必
 要などどこにもないことが、おわかりいただけるでしょう。
 アルゴリズムなんて言葉を振り回して進化論の正しさを主張するのは、仮説
 によって進化論の正しさを主張することに他ならないのです。
 肝心なのは、
 「本当に、そのアルゴリズム通りに事が進むのか?」
 ということなのですから…。

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<用語コンプレックス>

 世の中には、専門用語を振り回して、人を威圧しようとする輩が、沢山いま
 す。
 専門用語の代わりに、業界用語や、外来語・外国語(主に英語やドイツ語)
 を振り回す輩もいます。
 でも、こんな連中にひれ伏す必要はありません。
 掲示板などでも、そういうことをやって得意になっている連中をよく見かけ
 ますが、彼らのほとんどは、自分が振り回している用語の定義すら、よくわ
 かっていない連中なのです。
 実際、試しに、その用語の定義を質問してごらんなさい。
 まず、まともには答えられませんから…。(ただし、その結果、どのような
 恨みを買う羽目になったとしても、当局は一切関知しないから、そのつもり
 で…。)

 そういえば、オウムの麻原教祖も、宗教(専門)用語を振り回す人でした。
 あれに、純心なエリートたちは惑わされたのでしょうね。
 でも、言葉の定義は、まるっきり自己流だったようです。
 まあ、難しそうな言葉を振り回す人たちのやることなんて、この程度のもの
 なのです。

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<証拠より論!!>

 さて、最近の科学理論の世界では、難しそうな用語だけでなく、逆に、通俗
 的な言葉が用いられる場合もあります。
 これが、世間を惑わすことがよくあります。

 たとえば、『爆発』なんて言葉がそうです。
 爆発というと、なんだか胸がワクワクさせられますね。
 SF・アクションものの世界では、クライマックスで爆発のシーンがよく見
 られます。
 それぐらい、人々に訴える威力は絶大なのです。

 この言葉が、進化論でも用いられているのは、御存知でしょう。
 この言葉に圧倒され、進化論信者になった方も多いのではないでしょうか?

 でも、ここでよく考えてみて下さい。
 進化って、爆発なんて言葉で表現されるほど、激しい現象なのでしょうか?
 そんな激しい現象なら、なぜ、観測出来ないのでしょうか?
 随分と大げさな表現だとは思いませんか?

 そもそも、爆発なんて表現を用いること自体、そこに説明不可能な不連続が
 存在する証拠ではないでしょうか?

 しかしながら、言葉に惑わされやすい人たちは、爆発という言葉の持つパワ
 ーに圧倒されてしまい、こうした疑問を抱かなくなってしまいます。
 否、かえって進化のすごさに魅せられてしまうのです。
 そして、こういう人たちが、また別の人たちを惑わすことになる…

 こうしてみると、進化論が、単なる『詭弁』による宣伝の世界に堕落しつつ
 あるように思えてなりません。
 『証拠』より『論』の世界。
 まあ、だからこそ、未だに『進化学』ではなく『進化論』と言われているの
 でしょうけどね。
 マスコミ(メディア)が持ち上げたがるのも無理はありません。

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発行者   : media
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