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『科学』という思想信条 vol.25
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当メルマガを購読していただき、ありがとうございます。
前回に引き続き、『ダーウィン進化論』について取り上げようと思います。
なお、今回から購読される方は、このメルマガのvol.14〜24、及び、旧メル
マガ『隠れオカルティズム』のvol.3〜14を、まず御覧になることをおすす
めします。
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<マンガを楽しめる能力>
みなさんは、マンガは好きですか?
「ものによるけど…」なんて慎重な答え方をされると、後の話が続かなくな
って困るのですけれど… (^_^;)
まあ、あれだけ売れているのですから、マンガ好きの人たちが多数派である
ことは、まず間違いないでしょう。
そのマンガについてなのですが、非常に不思議なことがあります。
マンガの画(え)って、不連続ですよね。
中間(の画)というものがありません。
にもかかわらず、我々人間は、それらを連続的な繋がりのあるストーリーと
して認識することができます。
なぜなのでしょう?
当たり前に思われていたことが、いざ、問いを発してみると、非常に不思議
なことであることに気づくと思います。
実は、それを可能にしているのは、人間の脳が有する『中間を補完(補間)
する能力』なのです。
この能力によって、人間は自ら、存在しない中間の部分を補い、とびとびの
シーンを結びつけることができるのです。
そして、その結果、『中間のもの』がなくても、不連続な画の集まりを、連
続したストーリーとして認識することができるのです。
このように、人間の脳には『中間を補完する能力』というものがあり、だか
らこそ、我々人間は、マンガを楽しむことができるのです。
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<マンガな科学>
それでは、もし、このような能力が暴走したら、どうなるでしょうか?
人間は、全然関係のないものまで、勝手に関連づけたり、結びつけたり、繋
がりのあるものとみなしてしまったりすることでしょう。
そして、こんなことが、もし、生物学の分野で行われたとしたら…
確かに、『二次元』と『三次元』という違いはあります。
また、片や『人が作った(描いた)もの』、片や『自然界にある(あった)
ものを素材にしたもの』という違いもあります。
しかし、人間が、不連続なものを、連続的な繋がりのあるものとみなしてし
まう、という点において、両者は全く同じなのです。
つまり、我々現代人が、進化論を理解(?)することができるのは、まさに
この『マンガを楽しめる能力』のおかげなのです。
人間の脳が有する『中間を補完する能力』のありがたみが、これでおわかり
いただけたことでしょう。
自然界において、中間の生物(の化石)を見つけ出すことは、困難を極める
ことだと思います。
ですが、人間の脳の中になら、それを見つけ出すことは十分可能です。
人浚いのUFOや宇宙人のように…
別に、マンガのことを悪く言っているわけではありません。
マンガにだって、史実を描いたものが存在するのですから。
ただ、マンガというものは、時として、事実以上のインパクトを人々に与え
ることがある、ということに気付いてほしかっただけです。
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<マンガ世代の逆襲!?>
ひょっとすると、進化論は、ただのマンガかもしれない…
だとすれば、これほど俗ウケする科学はない、と言えるでしょう。
有料のメディアが、運営上の事情から、進化論ヨイショ特集を組んだとして
も、何ら不思議はないことです。
それはそうと、マンガに関して、おもしろい歴史的事実があります。
今の若い人たちにとっては、自分の生まれる前の時代のことなので知らない
でしょうが、かつて、こんなことが『奇妙な社会現象』として指摘されたこ
とがありました。
『ネクタイに背広スーツ姿の若いサラリーマンが、いい歳して、駅のホー
ムや、電車内で、堂々と、恥じらいもなく、少年向けのマンガ雑誌を読
んでいる…』
彼らは、旧世代の人たちから軽蔑のまなざしで見られました。
それは、おそらく、大変な屈辱だったことでしょう。
そんな彼らも、今ではもう四十代(ひょっとしたら五十代!)といった年齢
に達しているはずです。
ということは、最近、あっちでも、こっちでも、「進化」という言葉が氾濫
しているのは、もしかして、この世代の人たちの『逆襲!』ということなの
でしょうか?
そうでないことを願いたいものです。
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発行者 : media
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