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           『科学』という思想信条 vol.20

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<冒険か?、それとも、ただの曲芸か?>

 猿の類が二本足で立って歩くことは、水棲生物が陸上に上がってきたり、爬
 虫類が宙を舞おうとして高い所から飛び降りるのと同じくらいの、危険な冒
 険だったことでしょう。
 しかしながら、動物とは、そうした危険な冒険をしたがるものなのでしょう
 か?

 確かに、芋を水で洗って食べる猿や、温泉に入る猿などを見れば、動物が冒
 険をすることは有り得そうなことです。
 しかしながら、それが自分たちにとって何らかの利益や快楽をもたらすもの
 でもない限り、それを継続することは有り得ないことでしょう。
 そして、また、それに合うように進化することも、極めて考えにくいことの
 はずです。

 動物が二本足で立って歩く姿は、サーカスなどでは、少しも珍しいものでは
 ありません。
 しかし、これらはあくまで人間が仕込んだものです。
 動物たちが、冒険の末、自ら身につけたものではありません。
 進化論を盲信している人たちは、冒険と曲芸とを混同してはいないでしょう
 か?

 この問題に関して気になるのが、テレビなどのメディアで騒がれている『天
 才猿』というキャラクターです。
 しかし、これらの能力もまた、学習によって身につけさせられたものなので
 す。
 悪い言い方をするならば、人間による監禁と誘導の産物なのです。
 動物が自ら身につけた能力ではないのです。
 それを『天才』などと呼ぶのは、おかしな話だと思いませんか?
 ここに、『自然の成り行き』と『人為・作為』との混同があるように思えて
 ならないのです。

 『猿回しの猿』の芸も、研究用の『天才猿』の能力も、分野や目的等は異な
 るとはいえ、人間が仕込んだものという点では同じなのです。
 娯楽となると冷静な見方が出来るのに、科学となると非現実的な空想に巻か
 れてしまう…。
 科学とは、そんなに神秘主義的なものなのでしょうか?

 それはそうと、『天才』って、そもそもオカルト用語じゃなかったでしたっ
 け?

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<なぜ、アフリカに固執するのか?>

 ところで、定説によれば、人類の起源はアフリカとなっています。
 しかし、それ以外の学説があることも事実なのです。

 たとえば、ロシア人考古学者のユーリ・モチャノフは、人類の起源をシベリ
 アのような寒い地域としています。
 寒い地域から暑い地域へ移住するのは簡単だが、その逆は困難だろうという
 わけです。
 実は、寒い地域を起源とする考えは、すでに19世紀ドイツの科学者モリツ
 ・ワーグナーによって提唱されているそうです。
 暑い地域では、自然の火を利用することはなく、頭脳を働かせる必要もない
 ため、そのような地域で人類が誕生したとは考えられないというわけです。

 実を言うと、私自身も、定説より、こうした『北方起源説』の方が気に入っ
 ています。(ただし、人類の祖先が猿で、起源は一つ、と仮定すればの話で
 すが…)
 北方起源説の方が、前回述べたような問題を合理的に解決することが出来ま
 す。
 たとえば、寒い地域の方が、人間を襲う獰猛な肉食獣の数が少なくなり、人
 間は二足歩行という冒険をしやすくなります。
 また、寒い地域の方が、細菌などが繁殖しづらく、不安定な二足歩行で転ん
 で怪我をしても、傷口が膿む危険性が少なくなります。

 話を人類起源説に戻しましょう。
 北方起源説の他にも、アジア起源説というのがあるそうです。
 つまり、アフリカ起源説だけが学説ではないということです。

 ところが、少なくともテレビや新聞といったメディアの世界では、人類の起
 源は「アフリカ」と決めつけられています。
 そして、アフリカ起源説に都合のいい情報ばかり流しています。
 これは由々しき問題ではないでしょうか?

 それにしても、なぜ、かくも「アフリカ」にこだわるのでしょうか?

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<暗い歴史>

 そこで気になるのは、西洋のアフリカおよびアフリカ人種に対する過去の暗
 い歴史です。

 西洋の列強は、かつてアフリカを植民地にしていました。
 もし、アフリカが人類の発祥の地だとすれば、彼らのやったことは、「自分
 たちの故郷を取り戻しただけ」として正当化できるでしょう。

 また、アフリカが起源となれば、そこに住んでいるアフリカ人種は、自分た
 ち白人よりも未進化な劣等人種である、とこじつけることが可能になり、人
 種差別を正当化できることになります。
 黒人に対する人種差別の歴史については、今さら語るまでもないでしょう。

 こうしてみていくと、ある種の人たちにとって、人類アフリカ起源説は、非
 常に都合の良い科学であると言えます。

 誤解の無いように断っておきますが、人類アフリカ起源説を提唱したり、支
 持したりしている科学者たちが、そのような人間たちだ、と言っているわけ
 ではありません。
 ただ、たとえ科学者たちにそういう意識が無かったとしても、彼らに研究費
 や給料や地位や権威や名声などを与えている人たちに、そういう意識が少し
 でもあれば、そのような学説が力を帯びてくることも有り得るだろう、とい
 うことなのです。

 科学および科学者たちのおかれている現実に目を向ければ、こうした疑惑は
 決して一笑に付されるものではありません。

 ちなみに、ロシアは、あのソ連時代でさえ、アジアや北欧や東欧には侵攻し
 てきましたが、アフリカを植民地化することはありませんでした。
 また、黒人を奴隷にしたりすることもありませんでした。
 モチャノフの自由な発想を見ると、これはやはり無視できぬ問題だと言える
 のではないでしょうか?

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発行者   : media
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