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           『科学』という思想信条 vol.19

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 前回に引き続き、『ダーウィン進化論』について取り上げようと思います。
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<二足歩行の怪>

 ダーウィン進化論によると、人間は、猿(サルでないことに注意!)の類か
 ら進化したことになっています。
 しかし、木の上での生活が多かった彼らが、なぜ、地表に降りてきて、二本
 足で立って歩く生活をするようになったのでしょうか?

 定説によれば、気候が変化して、猿が登れる木が無くなってしまったためだ
 とされています。
 しかし、よくよく考えてみると、定説には、かなりの無理があると言わざる
 を得ないのです。
 なぜなら、地表で生きていく上で、二足歩行は非常に不利だからです。

 まず第一に、二足歩行は疲れます。
 なにしろ、全体重を後ろ足だけで支えなければならないのですから。
 ジベタリアンの若者でなくても、その点は御理解いただけるでしょう。
 『疲れやすい』というのは、自然界で生きていく上でハンディーとなるはず
 です。
 したがって、そうした選択肢を選ぶことは、決して賢明なこととは言えない
 はずです。

 第二に、二足歩行は非常に不安定であることです。
 転びやすく、危険です。
 特に、人間の場合は、膝を伸ばして立つため、重心が高くなり、それだけ不
 安定さが増します。
 (人間以外にも、体を起こしている動物はいます。たとえばカンガルー。
  そういえば、カンガルーも前足がかなり器用ですよね。それはともかく、
  カンガルーも他の動物たちと同様、膝は伸ばしていません。加えて、尻
  尾が第三の足の役割をはたしている、と言われています。)

 第三に、二足よりも四肢の方が馬力が大きく、それ故、速く走ることができ
 ることです。

 なぜ、木から降りた猿たちは、四肢動物に進化しなかったのでしょうか?

 なぜ、わざわざ不利な二足歩行動物に進化したのでしょうか?

 どうも、進化の方向というものが、進化論者たちの都合のいいように、勝手
 に決められているように思えてならないのですが…。

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<楽園>

 木から降りた猿には、天敵がいなかったのでしょうか?
 二本足でヨチヨチ歩きなどをしていたら、たちまち餌食になってしまうはず
 です。
 早く走れること…これが地表で暮らす生き物にとって、厳しい自然界を生き
 抜くために絶対に必要なことではないでしょうか?

 もっとも、二本足で立ち上がると、見晴らしが良くなり、危険な敵の存在を
 察知しやすくなることは確かです。
 しかしながら、二本足で立ち(歩き)続けることは、また、敵に見つかりや
 すくなることでもあるのです。

 したがって、二足歩行に進化することは、賢明なことではないし、そもそも
 生き残れない可能性が高いのです。

 もっとも、人間の祖先が、聖書の言うように、『楽園』で暮らしていたとい
 うのなら、話は別です。
 しかし、そんな都合の良い楽園が、自然界で形成され得るのでしょうか?

 まあ、神様なら、それを容易に創造することができたでしょうが…。

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<ターザン症候群>

 仮に楽園があったとしても、猿が自分から二足歩行をするものなのでしょう
 か?
 人間の場合はどうでしょう?
 はたして、人間の子供は、自発的に二足歩行を始めるものなのでしょうか?

 『ターザン』という映画のキャラクターは、これを証明しているように思え
 ます。
 彼は、人間の親に育てられることなく、二足歩行をする人間に育つことがで
 きました。
 このことから、人間はあたかも自発的に二足歩行をする生き物であるかのよ
 うに考えられがちです。

 しかし、ターザンは、所詮、作り物の世界の架空の人物。
 現実は、そうはいかないのです。
 その良い例が、『狼少女』という実話です。
 彼女は狼に育てられたそうですが、ターザンのようには育ちませんでした。

 こうした事実(現実)に目を向けるならば、人間の二足歩行という行動は、
 自発的(本能的)に行われるものではなく、むしろ後天的に吹き込まれたも
 の、あるいは、身につけたものである可能性が高いと言えます。

 つまり、馬などの草食動物の子が、産まれてすぐに立ち上がるのとは、わけ
 が違う、ということです。

 人間の子が立って歩けるようになる要因は、おそらく次の二つでしょう。

  (1) 親たちが、子供を立たせたり、歩かせようとする。

  (2) 子供が、親たちの立って歩く姿を見て、それを真似ようとする。

 しかし、だとすれば、人類の祖先は、どうやって二足歩行を身につけたので
 しょうか?

 障害のある人たちを別にすれば、人間というものは、物心ついた時には既に
 二本足で立って歩けるようになっています。
 そのために、自分が誰のおかげで二足歩行をするようになったのか、全く認
 識していない場合がほとんどです。
 それ故、
 「人間が成長すれば、二足歩行をするようになるのが当然だ」
 と考えがちです。
 しかし、すでに述べたように、そんなものは、幸運に恵まれた者の、勝手な
 思いこみにすぎないのです。

 もっとも、こうした問題は、家庭をかえりみない人、育児や子育てに関心を
 持たない人、あるいは、子供のしつけを放棄している人にとっては、考慮に
 値しない問題なのでしょう。

 こうしてみると、ダーウィン進化論は、確かに『男のロマン』と言えると思
 います。

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<猿の祖先は?>

 ところで、進化論論争というと、とかく、
 『人間の祖先は、本当に猿なのか?』
 という問題ばかりが話題になるようですが、それでは、猿の祖先はどうなの
 でしょうか?
 人間が、後ろ足の異常な進化を遂げた生き物であるように、猿もまた、前足
 が(腕として)異常な進化を遂げた生き物です。

 はたして、猿の祖先は、どんな生き物だったのでしょうか?

 猿の祖先の前足は、どのようなものだったのでしょうか?

 そして、その前足は、どのような進化の仕方をしたのでしょうか?

 どういうわけか、アンチ進化論者たちは、この点に関して突っ込もうとしま
 せん。
 これは『猿→人間』よりも大きな問題だと思うのですが…。

 人間は、自然の一部にすぎません。
 一部分の問題にこだわって、他の部分の問題が見えなくなるのは、もったい
 ないことです。
 もっとも、そのおかげで、ダーウィン進化論は、思わぬ命拾いをしているの
 ですが…。

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□■ お知らせ ■□

 再来週は年末・年始のお休みをいただきます。
 次回の発行は、三週間後の予定です。

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発行者   : media
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