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           『科学』という思想信条 vol.13

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 当メルマガを購読していただき、ありがとうございます。
 今回の内容は、前回からの続きとしてお読み下さい。

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<メディアと学問>

 メディアと学問というと、元来、『無縁のもの』というイメージがありませ
 んか?
 まして、『布教』とか『宣伝』との関係に至っては、「とんでもない」とい
 うところではないでしょうか?
 しかし、これらは紀元前の時代から深い関係にあったのです。

 我々現代人は、古い時代の学説や思想などを、文献などによって知ることが
 できます。
 そこで問いを発して欲しいのですが、これらの文献は、どういう目的で書か
 れたものなのでしょうか?

 『未来に記録を残すため』ということもありましょう。
 しかし、もう一つ考えつかなければならないのは、『自分たちの学説や教義
 を広めるため』ということです。
 これは、宗教の言葉で言えば『布教のため』であり、経済の言葉で言えば『
 宣伝のため』だったわけです。

 このように、学問にとって、メディアは非常に重要なものだったのです。
 もちろん、ある種の学派のように、教えを門外不出としていた学派は別です
 が、それ以外の学派にとっては、やはりメディアとの関連があったのです。

 文献もまた、メディアの一種であることを忘れてはなりません。
 文献が残っているということ自体、その学問が、布教や宣伝とは無関係では
 なかった証拠なのです。

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<メディアとの接し方>

 科学がメディアと関係を持つこと自体は、決して悪いことではありません。
 ただ、そのために、科学が迷走する可能性があることは、否定できないこと
 です。

 また、メディアというものを、信用できないものと決めつけるのも、賢明な
 ことではありません。
 メディア無しでは、情報や知識が得られなくなるでしょう。
 大切なのは、メディアとの接し方なのです。

 これに関して、最もわかりやすい考え方は、
 『メディアは他人(の集まり)にすぎない』
 というものです。

 他人の言うことを全く聞き入れなければ、何も情報が得られず、独り善がり
 に陥ってしまいますよね。
 しかし、だからといって、他人の言うことを全て真に受けていたのでは、そ
 れこそ、イソップの『ろば売りの親子』になってしまうでしょう。

 メディアとの接し方も、これと同じことが言えます。

 要するに、科学であれ、何であれ、あまり熱狂するな、ということです。
 事実を知りたいのなら、常に冷静でいることです。
 ある学説がメディアで騒がれているのを見たら、
 「ふ〜ん、今は、こういう学説が話題(主流)になっているのかぁ」
 ぐらいの冷ややかさが欲しいところです。

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★次回からの予定★

 さて、次回からは、ダーウィン進化論について取り上げようと思います。
 御存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、私は以前、このメルマガの前
 身として『隠れオカルティズム』というメルマガを発行していました。
 次回からお送りする内容は、その旧メルマガで述べる予定だった内容です。
 余り物の処分のようで恐縮ですが、このまま封印(?)してしまうのはもっ
 たいないと思い、掲載することにしました。
 したがって、その内容は旧メルマガからの続きということになります。
 旧メルマガの分も再掲載しようかと思ったのですが、同じものをまた読まさ
 れる方も少なくないだろうと思い、このようにさせていただくことにいたし
 ました。

 旧メルマガ『隠れオカルティズム』を御覧になっていない方は、下記のホー
 ムページからバックナンバーを御覧下さい。
 → http://isweb23.infoseek.co.jp/school/mediax/mm2/bn.htm
 なお、ダーウィン進化論関連は vol.3 〜 vol.14 です。

 では、次回をお楽しみに…。

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●お知らせ●

 これまで、何とか週刊に近い周期で発行して参りましたが、健康上の理由か
 ら、今後、隔週での発行とさせていただくことにいたしました。
 どうか御了承願います。

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発行者   : media
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