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隠れオカルティズム vol.8
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今回は、『ダーウィン進化論について』の第6回目です。
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<進化と品種改良>
生物が進化することを証明するものとして引き合いに出されるものの一つに
『品種改良』があります。
確かに、品種改良は生物が外部からの作用によって変化することを証明する
ものです。
しかし、それは小進化の範囲を超えるものではなく、大進化の根拠と呼ぶに
は弱い気がします。
また、それ以上に問題なのは、品種改良はあくまで『人為的行為』であって
自然界で自発的に起こる現象ではないことです。
自然は、生物が進化するのに適した作用を与えてくれるほど、親切だとは思
えません。
こうしてみると、品種改良を進化の根拠にする人たちは、進化に適した作用
を与えてくれる偉大な意志(=神)の存在を期待しているのではないか?、
と疑りたくなります。
話は多少それますが、品種改良には、失敗も多数あります。
こうなると、ますます、自然の恩恵による進化は期待できないことになり、
それを実現してくれる神や宇宙人の存在が必要になってくることでしょう。
品種改良を進化の根拠にするのは、かえって自殺行為的と言わざるを得ませ
ん。
また、品種『改良』という言い方は、あくまで人間の立場(都合)から見て
の話であって、自然界において、また、生物自身にとっては、それは必ずし
も『改良』とは言えないかもしれないのです。
実際、品種改良を行うと、ある面では優れた特徴を持つが、別の面で問題が
生じてくる例が少なくありません。
こうした点からも、進化論が『人間中心』の論理であることがおわかりいた
だけるのではないかと思います。
進化論は、生物を作り変えられる可能性を高めてくれます。
したがって、少なくともSF的には、夢のある話だと思います。
だからこそ、品種改良が進化の根拠とされるのかもしれません。
ですが、冷めた目から見れば、それは『その種の映画の見すぎ』のような気
がします。
外部から何らかの作用があれば、どんなものでも変化するのは当たり前のこ
とです。
したがって、品種改良は、進化論の真偽には、あまり関係のないことと言え
ます。
それをどう解釈するかは、もはや信仰の問題でしょう。
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発行者 : media
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